特集・ドラゴンズ祖父江大輔 なぜ、般若顔で投げるのか。先発転向は本当にあるのか。凄さと謎に迫る―
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を見られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。12月20日の放送は、最優秀中継ぎ投手賞に輝いた祖父江大輔投手が生出演。「データで裏付けられた祖父江投手のすごさとは?」のテーマで今季の祖父江投手の活躍を振り返りつつ、祖父江大輔投手の謎に迫るテーマから2つをピックアップして共有したい。そして、番組の最後には仰天発言も飛び出した。まずは、“祖父江投手のすごさ”から・・・
祖父江投手のすごさ(1)『フォアボールが少ない』
祖父江投手はチームトップの54試合に登板し、50イニング1/3を投げて四球はわずか「7」。与四球率「1.25」の数字は、セ・リーグの主なリリーフ投手で1位だった。昨シーズンの「2.72」からも大きく改善することに成功。その要因とは?
祖父江投手:もともとフォアボールが多かったんですけど、とにかく今年は1人のバッターに対して2、3球で終わらせたいという気持ちで向かっていった結果が、この数字に繋がったと思います
祖父江投手のすごさ(2)『打たせて取る』
祖父江投手の奪三振率「6.26」は、セ・リーグのリリーフ登板試合上位30人の中で最少の数字。三振以外の打ち取り方で奪ったアウトが76パーセントと“打たせて取るピッチング”を実践した。祖父江投手のピッチングスタイルについての川上憲伸さんの解説と、祖父江投手の意図を以下に・・・
憲伸氏:なんだかんだ言ってもバッターは三振を嫌がっているので、祖父江投手はどの変化球でも三振が取れるのでバッターは早打ちをしてきますよね
祖父江投手:打たせて取る意識は強いですね。三振を取る球を持っていないので、早めに低め低めに集めてアウトを取りたいなという感じで投げていました
祖父江投手のすごさ(3)『最大の武器・スライダー』
祖父江投手が打者に投じた結果球(打席の最後の1球)の球種内訳を見ると、最も多かったのが53パーセントを占めたスライダー。被打率は2割1分と低く抑えていた。祖父江投手にとって“スライダー”という球種は? また、スライダーをより活かす球種として“シュート”があったことを告白した。
祖父江投手:自分の中で一番得意としている球種でカウントも取れますし、空振りはそんなに多く取れないんですけど、空振りを取りにいくとなったらスライダー。スライダーを活かすための真っすぐであったり、シュートやチェンジアップですね。シュートは前々から練習していたんですけど、一番自分のものになったなと感じたのはコロナの自粛期間に大野雄投手と2人で練習をしていた時です。キャンプから練習していたんですけど自分のものにはできていなくて、相談をしていた阿波野さんや赤堀さんに実際に打席に立ってもらいながら感想を聞いたりしましたね
祖父江投手の謎、ピックアップ(1)『“眼光ビーム”はいつから?』
祖父江投手といえば、般若のような形相で相手打者をにらみつけるような“眼光ビーム”が代名詞。この“眼光ビーム”はいつからなのかと、サンドラスタッフが過去の映像を検証していくと2018年からだったことが発覚。2017年は少し険しさを覗かせたものの、2016年以前は普通だった。“眼光ビーム”のきっかけは?
祖父江投手:2018年からで間違いない? いや、僕も映像を見て今気づきました。年を追うごとにだんだん強くなっているんだなって
どんな気持ちでやっている?―の問いに、祖父江投手は「気合が入っているだけ」とのこと。そして、竜党の間で“眼光ビーム”が代名詞になっていることを知ったのは、あるファンからサインを求められた際に、名前の横に“眼光ビーム”と記してほしいと頼まれたことで知ったとのこと。CBCの野球中継で自身のキャッチフレーズになっていたことを確認した当時のエピソードについて・・・
祖父江投手:最初は何のことを言ってるんだろうって。“眼光ビーム”って字も分からなかったですし、おかしいなと思って。CBCの中継で(選手にキャッチフレーズが)あったことは知っていたので映像を見たんですが、他の選手は野球にまつわることでカッコいいことが書いてあるのに、僕だけ“眼光ビーム”は無いだろうって(笑)。来年以降?いやぁ・・・、他のに変えてほしいですね
祖父江投手の謎、ピックアップ(2)『今シーズン、なぜ髪を切らなかった?』
今シーズンの祖父江投手のルックスで特徴的だったのが、いわゆる“ロン毛”のヘアースタイル。この謎について祖父江投手は、「武田鉄矢さんを目指していた」と言ったとか言わなかったとか。本当に金八先生を目指してのことなのか―。真意はいかに?
祖父江投手:最初の頃はコロナで髪を切りにいけなかったので。切りにいくタイミングもできたのですが、一回ちょっと伸ばしてみようかなと思って。なんでそんなに伸ばしているのってみんなに言われたので、武田鉄矢さんを目指しているって言って切り抜けていました
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。「祖父江投手の先発転向は・・・あり!?」
今週のサンドラを観た感想・・・。番組の最後に祖父江投手が来季の公約に掲げたのはズバリ「優勝!!」。「ことしはAクラスだったので優勝争いをして優勝したいです」と力強く宣言した。気になったのはここから。憲伸さんに来季の祖父江投手への期待を尋ねられると、「先発転向なんていいんじゃないですか!」と仰天発言。これに対し、祖父江投手も「頑張ります!!」と応えてみせたのである。
憲伸さんのいつもの洒落のきいたジョークだと解釈する一方で、ひょっとしてすでに計画は動き出しているのかもと思ったのである。たしかにこの日の放送であったように、打たせて取るピッチングスタイルは先発に適していると思える。また、入団から7年連続で30試合以上に登板していることからもリリーフとしての蓄積疲労を考えれば、このあたりで先発に転向することは祖父江投手の選手寿命を伸ばすことも期待できそうなのだ。ただ、“大福マル”の勝利の方程式を解体するのは悩ましいところ。
さて竜党のみなさんは、祖父江投手の先発転向案をどう思いますか?
(このコラムを書いたのは・・・、サンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党おじさん)