【サンドラ解説者・川上憲伸氏の提言】ドラゴンズが7年ぶりのCSに進むために「勝利の方程式にこだわるな」
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)はサンドラを見られなかった全国のドラ友に話したい! と、番組の内容を共有するコラム(?)である。
今週の「サンドラ」は、ドラゴンズが7年ぶりのクライマックス・シリーズ進出を左右するカープとの大一番を控えた放送回。今シーズン何度も諦めた・・・(失礼)、諦めかけた奇跡を起こすためにはどうしたらいいのか―。との問いに秘策を披露してくれたのは、竜の黄金期を絶対的エースとして支えた川上憲伸さん。“憲伸流・残り6試合の戦い方”を共有したい。
まずは、怒涛の快進撃をバットで牽引している福田永将選手が語った“打撃好調の要因”と選手会長としての現在の心境から知っていただきたい。
選手会長・福田に一切の油断無し 「緊張感を持ちながら、とにかく勝つ」――
選手会長の一発は、チームの絶対勝利を約束する―。
福田永将選手が8月以降に放った本塁打の数は10本。そのすべての試合でドラゴンズが勝利を収めているとあって、福田が主役の“不敗神話”が誕生した。好調の要因は、2軍で取り組んだ打撃フォームの改良だと福田は明かした。
「7月にファームに落ちてから技術的なことをイチから見つめ直して、だいぶいい形になりました。大きく言うと体重移動。前足(左足)にしっかり体重を乗せてバットを振るということです。左足に体重が移ったところでバットを振るようにしたら、前(投手寄り)でボールをさばけるので。右足に重心が残ったままだと、前が小さくなってボールに届かないということがある。左足はすごく大事ですね」
7月31日の1軍昇格以降は持ち前の長打力でホームランを量産。「ホームランを打ってチームが勝てれば一番嬉しいですけど・・・、たまたまです」と笑顔を見せたのは少しだけ。悲願達成に向けて、決して気を緩めることのない表情の福田はじつに頼もしい!!
「せっかく、まだCSへの可能性がある場所でついていけているので。ここまできたら一気にCSに行きたいですけど、チーム状況的に苦しいのはずっと一緒。緊張感を持ちながら一試合ずつ戦って、とにかく勝ちたいです」
9月18日のジャイアンツ戦では6回まで無安打に抑えられてきたルーキー高橋優貴からチーム初安打を放って逆転の呼び水を与え、翌19日には同点と逆転のタイムリーで勝利に導いた。福田が「緊張感のある中でやっていますが、チーム状態はすごく上がってきていると思います」と手応えを感じているように、好調な打線に負けず劣らずの粘り強さを投手陣も見せている。今のドラゴンズは投打の状態が最高潮に達しているといえる。
ただし、依然として負けられない状況に変わりはない。カープとの2戦をすべて落とした時点でジ・エンド。1勝1敗であれば、残りの4戦をすべて勝利しなければならない。(言い方を変えれば、4戦すべてを勝利すればCSに進出できる。)
では、残り6試合をいかにして戦うべきか。川上憲伸さんの秘策はこうだ!!
川上憲伸氏の提言は“臨機応変” 「その場面、場面によって」――
「(カープ戦は)ピッチャーが点を与えない間に打線が点を取って、その勢いのままに最高のリリーフ陣につなぐ。・・・それしかない」
いつもの憲伸さんとは違い、神妙な面持ちで発せられた「それしかない」の一言はとてつもない重みを感じるものだった。それもそのはずで、カープとの2試合は今季1勝しか挙げられていない“鬼門”のマツダスタジアムであるからだ。先制を許して追いかけるとなると、たしかに厳しい。カープ戦は“先制逃げ切り”といきたい!!
そして、カープ戦を含む今後の戦い方のキーワードとしてフリップには“臨機応変”と記された。その心は・・・。
「今までは抑えが岡田投手でしたが、これからはその場面、場面によって(リリーフ投手を決める)。たとえば、岡田投手を前倒しして7回に行かせて、ロドリゲスを最後に持っていったり。マルティネスを最後に行かせたり。場面、場面で行かせるべきではないかなと。(勝利の)方程式にこだわらないほうが良いとい思うんですけど・・・」
憲伸さんの意図は、与田監督率いる首脳陣と共通している。すでに19日のジャイアンツ戦、1点リードの9回表にはR・マルティネスが上がっていた。結果はご存知の通り、坂本勇と丸、岡本の強打者3人を斬って取った。ちなみに、憲伸さんがクローザーの一人として挙げているロドリゲスは、この試合の8回表に投げて圧巻の3者連続見逃し三振。相手打線の打順や相性を見ながら、送り出すピッチャーの状態を見極めれば・・・い、いけるっ。打たれる気配すら感じない!!
そのためには、与田監督と阿波野投手コーチのベンチワークはもちろんのこと、ブルペンを担当する赤堀コーチとの意思疎通も重要になるのは間違いないでしょう。「どんなことをしてでも勝つ」と宣言した与田監督はいかなる采配を見せてくれるのでしょうか!?竜党はもう、ハマスタと東京ドームに行く気満々!!・・・だと思います。
ちなみにドラゴンズが6勝もしくは5勝1敗だった場合、ベイスターズの結果次第では2位の可能性も残っておりますので、あしからず。
(このコラムを書いたのは・・・、与田ドラゴンズのCS進出を確信しているサンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党おっさん) ※CS進出を確信した理由は、22日のカープ戦が雨天中止となったから!! 大量得点をした次の試合は打線が湿りがちとなる“プロ野球あるある”を回避できたから!! 流れは来ていると思いたい、以上。