CBCテレビ(東海エリア)で夕方放送の報道情報番組【チャント!】。
アフロヘアーがトレードマークの副島淳くんがリポートする、金曜日の人気コーナー『なりゆきアフロ』は、東海地方の125市町村を巡り、出会った人に聞いた「町の美味しいもの」をその場所へ行って味わう“なりゆきグルメ旅”。今回は、東海3県125市町村の65カ所目、三重県菰野町を旅します。
歯が折れないように注意!?名物の堅焼きせんべい
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標高1,212mの御在所岳へロープウエイがつながる三重県菰野町。
10軒以上の宿が立ち並ぶ、風情ある湯の山の温泉街を歩きます。
まずは、【渓流の宿 蔵之助】へ。
生まれも育ちも菰野で80年という、観光協会の会長も務めた“菰野町のレジェンド”が経営する宿です。
早速、菰野町で一番美味しいと思うものを聞いてみます。
答えは、昔からお土産として売られている人気の『大石焼(750円)』。
山での非常食としても活躍してきたおせんべいで、
大石公園の川の中にある、推定800トンもの大きな石を模したものなのだとか。
『大石焼』を購入し、会長に、その大石がある場所に案内して頂きます。
「あ、これ?でかっ!大石だ!!」
大きな石を見ながら、おせんべいのパッケージを開けてみましょう。
箱の中には大きなおせんべいが1枚。
ビックリ!副島くんの顔がすっぽり入るほどの大きさです。
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湯の山温泉名物の『大石焼』は、ロープウエイ乗り場の隣にある【喜楽堂(きらくどう)】が
1枚1枚手焼きで焼き上げる、素朴な懐かしい味わいの大きくて硬いおせんべい。
この地を訪れた赤穂浪士・大石内蔵助にちなんで名づけた…という説もあるそうです。
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では実食!
あーんと大きな口を開けて厚めのおせんべいを一口…。ん?噛めない!
もう一度、今度は奥歯で噛んでみます。
「かてえ!!」噛めません。
見かねた会長、「割って食べるもんだ」。
「早く言ってください!」と言いながら2つに割り、再び挑戦。
すぐには噛めませんでしたが、やっと奥歯で成功!
「ゆっくり噛んでると、いいんです。ガブッといったら歯がぺキッと折れる」と会長からのアドバイス。
「情報がちょっとずつ遅いんですよ、会長!いまガブッといったから、めっちゃ歯が痛い…」。
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ようやく噛んで味わってみると、「黒ゴマがめちゃくちゃいい味を出してる。甘くて美味しい。
そして、大石を見ながら『大石焼』を食べる。いいですね。最高です」。
川のせせらぎを聞きながらいただく、菰野町の名物でした。
菰野で知らない人はいない!スパイス自慢のカレーうどん
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次なる美味しいものを探していると、雨のなか歩いていたご夫婦を発見。
お2人でよく出かけるという仲良しご夫婦に、「菰野町で一番美味しいものは?」と尋ねると…
答えは「福村家のカレーうどん」。
カレーうどんの調合が秘伝で、しかも三重の北勢地区では知らない人はいない超有名店なんだそう。
探して歩いていると、見つけました!
「カレーうどん めん処福村家」と書かれた黄色い大きな看板です。
快く取材を受けてくださった【福村家】は、菰野の人なら誰でも知っているという有名店。
2代目店主・Iさんが、毎朝仕込む自家製麺が評判です。
数あるメニューのなかでも、ダントツ人気は『カレーうどん』。
カツオとムロアジを使った深みのあるダシに、試行錯誤を重ねて配合した
オリジナルのスパイス(配合は秘密)で仕上げたカレースープは、一度食べたらヤミツキに。
お昼時には行列ができることも!
カウンター越しにIさんが作る様子を眺め、「とろっとろですね」と話しかけると、
「この“とろみ”が重要なんです。これがシャビシャビでもダメですし、コテコテでもダメ」。
お客さんの8割~9割の人が注文するこのカレーうどん、ちょうどいい具合を作るのが難しいそうです。
先ほど副島くんが見つけたあの黄色い看板も、昔は「カレーうどん」と書かれていなかったそうですが、
あまりにも注文するお客さんが多く、「これで勝負しよう!」とカレーうどんの看板に変更したのだとか。
名実ともに看板メニューの『カレーうどん(850円)』。
スパイスのいい香り!熱々をいただきます。
「スープがとろとろ。ボク辛いの苦手なんですけど、美味しい!」。ダシのこだわりも感じます。
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今度は麺です。
「うどんとの融合も最高!しっかりと麺にもこの美味しいカレーがコーティングどころか、まとわりついてますね」
と感想を口にすると、
「クセになる辛さ、パンチのある辛さ。そのバランスに苦労しました」とIさん。
30年ほど続くこのお店では、Iさんが引き継いでからカレーの配合を変えたそう。
「じゃあ、この人気のカレーうどんはIさんの功績ですね!」と言うと、
「僕の手柄です」と胸を張るご主人でした。
(2021年9月3日放送「チャント!」より)