人が助けたくなるちょっと“弱いロボット”研究最前線 いったい何の役に立つ?
四角い部分は頭。その上で振っているのは手です。
ちょっと変わったこのロボット。一体なんでしょう。
手をつなぐと…よちよちとゆっくり歩き出しました。
そして手を離すと…この通り、止まってしまいます。
「手をつないでもらうと歩ける」というのが唯一の機能です。
体験した児童
「手を繋いでお散歩してくれるのが楽しかったし、かわいかった」
「ゆっくりでも一緒に歩いてくれるのがうれしかった」
そしてこちらは卵型のロボット。ときおり顔をのぞかせて鳴き声をあげるだけです。
子どもたちがキーボードを叩いてあげると…なんとも不思議なメロディーで答えてくれます。
ロボットといえば昔から人間以上の力やスピード、正確さで役に立つものと相場が決まっていますが、なぜ、「弱いロボット」なんでしょう?
豊橋技術科学大学 岡田美智男教授
「自分の弱いところをさらけ出してみると周りの人が手をかけてくれることがある。ロボットと人との間でそういう関係を作ってみたい」
豊橋技術科学大学では様々な「弱いロボット」を開発してきました。
弱い存在を助けてあげる体験が、人の優しさを引き出すと期待されています。
そんな弱いロボットに目を付けたのがパナソニック。
実は今、岡田教授との共同研究で弱いロボットの商品化に乗り出しています。
そして岡田研究室では、ちょっと意外なものにも弱いロボットを導入しようとしています。
それは…車です。
弱いロボットの最新版をご紹介します。
(2021年4月1日放送「チャント!」より)