生活排水から汚染物質を除去する実験も…高校で“環境技術”学ぶ生徒たち 入学後「ポイ捨てのゴミ拾うように」
名古屋市中川区にある名古屋市立工業高等学校。機械科、電気科、自動車科など、専門技術が学べる6つの学科を設置。2017年には生徒が飛行機を製作し飛行に成功するなど、ものづくりのスペシャリストを育む高校です。
今回は、環境を守るための技術を学ぶ環境技術科の3年生のもとへ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「(実験中の教室に入って…)こんにちは~!」
生徒一同:「こんにちはっ!!」
パンサー向井さん:
「元気ですね~皆さん。ラーメン屋みたいなテンションで(笑)。今は何の授業中ですか?」
田端くん:
「水の中にどんな金属が入っているのか知るための実験をしています」
鈴田くん:
「(何か入っていたら)液体が黒くなって黒い沈殿がでて、そうすると銀が入ってるとか鉄が入ってるとかが分かります」
皆さんは生活排水から環境汚染の原因になる成分を調査し取り除いているところでした。
パンサー向井さん:
「水の浄化という意味では自分の手で確認しないといけないものなんだ。めっちゃ大事なことをみんなはやってるんだね」
環境技術科では、保育園やオープンキャンパスでも、家庭ゴミを利用したエコな実験を行っています。教えてくれるのは、田端くん、鈴田くんと、数少ない女子・辻本さん。
辻本さん:
「油を使って石鹸作りを体験していただきます。学校祭で余った油をリサイクルします」
まずは、廃油を使った石鹸作り。水酸化ナトリウム8gと水20mlを合わせます。
さらに、使い古した油50gと消毒用エタノール15mlを合わせてから、全てペットボトルへ。
辻本さん:
「蓋を閉めて、思い切り振ってください。重たくなってくる感覚があるので」
パンサー向井さん:
「(振りながら)ない!なる?本当に?(振り続けていると…)あっ音が変わってきた!」
その後、固まるまで数日放置すると完成です。さらに向井さんは牛乳パックを再利用したハガキ作りも体験。これらの実験には、家庭ゴミを資源として再利用することで環境汚染を防ぐという理念が込められているのです。
そんな実験を通して環境保全の大切さを学んでいる生徒たちですが、この学校には工業高校ならではの、恋愛の特徴や不思議なルールがあるそうで…。
宮崎さん※:
「この学校は男子が多いじゃないですか。それで文化祭が出会いの場みたいになってます(笑)。よく付き合ってる方とかがいます」
※崎の字は立つ崎
山口くん:
「出会いがあれば別れもあって、別れたカップルのプリクラを教室の壁に貼るという…。井垣くんが貼ってます」
井垣くん:
「フラれちゃって…。クソッ!って」
ユニークな生徒が勢ぞろいですが、やはり環境を思う心は皆同じでした。
門脇くん:
「ポイ捨てされたゴミを拾うようになりました。家の前の用水路は5年前くらいまでは生き物がいたんですけど、汚れ過ぎていなくなってしまいました」
田端くん:
「実験とかで結果を考察する時に、気候の変化で実験がうまくいかないこともあって。みんな環境に関することは人一倍気にしています」
身近な環境問題にも関心を寄せ、1人1人ができることを実践していた生徒たち。向井さんが今回の取材で感じたこととは…。
パンサー向井さん:
「やっぱり皆さん環境について学んでいるだけあって、自分たちの環境に対する意識が強いなって思いましたね。そういうことを学ぶのは大事なんだなと思わされました」
名古屋市立工業高校環境技術科3年生の皆さん、ありがとうございました!
(2021年2月15日放送「チャント!」より)