陸上経験者1割でも全員が県大会以上を狙えるレベルに…好成績の高校陸上競技部 トレーニングがアイデア満載
愛知県津島市にある、県立津島東高等学校。「満足度の高い3年間」をコンセプトに、学習にも部活動にも力を入れているそうで、取材班のもとに生徒会から次のようなメールが届きました。
<届いたメールの内容>
「本校の陸上競技部は公立高校では他に絶対ない環境がそろっています。尾張地区総合優勝、東海大会入賞など勢いがある部活です」
その「他に絶対ない環境」を確かめるべく、この津島東高校へお笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「今回、なんと学校全面協力ということで、台本まで学校が作ってくれました。ありがたいですね~」
折角なので用意してくれた台本通りに進めていくと、陸上競技部員や顧問の先生がその通りお出迎え。何とこの先生、向井さんと県立瑞陵高校で同級生ということなのですが…。
陸上競技部 長距離顧問の荻久保先生:
「オギクボです」
パンサー向井:
「……記憶は、ぼんやり(笑)しゃべったことあった?」
荻久保先生:
「う~んと…無い!(笑)」
続いて台本は、「ユニフォームへの着替え」。寒風の中、向井さんはタンクトップ姿になり、陸上競技部のもとへと向かいます。すると、運動部員が花道を作ってくれていました。これも台本通りです。
パンサー向井さん:
「うわぁ、色んな部活が!えぇっ、こんなの初めてだわ」
大歓迎を受けながらグラウンドに到着すると、ランニング中の生徒たちが…。
荻久保先生:
「ウチの特徴ある練習で、2年前に生徒が半年かけてグラウンドに作った山を走ってます。これから、そこを向井さんが走ります」
台本をよく読むと「長距離、クロカン体験」の文字。しぶしぶ走り始めた向井さんは…。
向井さん:
「(コース内の山に差し掛かり…)これは…確かに傾斜がなかなか足に来ますね…しんどい」
陸上競技部名物「クロスカントリー」。生徒達が自作した高さ2m、全長20mの小高い丘を走ることで、バランス良く鍛えられます。
さらに部員は酸素制限マスクを装着。効率よく心肺機能も鍛えています。
続いて、台本に書かれていたのは「短距離、からだづくり体験」。
ミニハードルを使って小刻みにステップを刻みながら、股関節を意識して走ることで体幹を鍛えます。
今回も台本通り挑戦した向井さん。女子部員からの声援を受け、疲労も相まってハイテンションに…。
パンサー向井さん:
「夕焼けがキレイだ!校長先生、元気いっぱいです。出てきました、元気が!引っ張り出されますね!」
校長の佐藤先生:
「いいでしょう!こんな元気のある学校ないよ!」
このほかにも陸上競技部のトレーニングはアイデア満載。
マネージャーさん手作りの台を使った瞬発力を鍛える練習や、人工芝とゴムバンドを使って、走るフォームをチェックする練習などが続きます。
短距離の宮下くん:
「人工芝のギザギザした裏面に靴を脱いで乗って、(ゴムバンドをつけた)足を、走るフォームで上げます」
パンサー向井さん:
「痛―い!何の意味があるの?この痛み」
宮下くん:
「ギザギザで足の裏のどこに力が入っているかが分かります」
パンサー向井さん:
「なるほど、理解するためか。痛い所に力がかかってるって。見たことないね、この練習の仕方。痛っ!臓器だコレ、悪いのは…」
中学までの陸上経験者はたったの1割ですが、初心者でも県大会以上を狙えるレベルに。
愛知県高校駅伝でも記録を伸ばしているという津島東高校の陸上競技部。その強さのヒミツは、創意工夫を凝らしたトレーニングにもあったのでした。
(2021年1月3日放送「チャント!」より)