他にはない焼き物の学校…伝統的な常滑焼から新技術まで!県立常滑高等学校・セラミックアーツ科に向かいます!【リアルな高校生活】
県立常滑高等学校 セラミックアーツ科に“向井“ます!
愛知県常滑市にある、県立常滑高等学校。
伝統的な常滑焼から、新技術での物作りまで、幅広い知識と技能を習得できるというセラミックアーツ科。そこへお笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました、が…。
パンサー向井さん:
「常滑(とこなめ)って言うのは、常に滑ると書くということで…。芸人にとってはあまり縁起のいい地名ではないんですけど(笑)」
そんな不安を抱えつつ、向井さんが3年生の教室に入ると、生徒達が大歓声で迎えてくれました。
まず、学科のことや入学理由から聞いてみると…?
大門くん:
「セラミック工業という窯業について学んだり、実習で“ろくろ”を回したりします。小さい頃から物作りが好きで、体験入学で実際にやってみて興味を持ったので入学しました」
大西くん:
「他にはない焼き物の学校で、焼き物をやってみたいと思って入りました」
そして珍しいことに、クラスの中には“双子の兄弟”が…。
パンサー向井さん:
「嫌じゃない?高校まで兄弟一緒って」
双子の兄・杉山公太くん:「嫌ですね(笑)」
弟・心介くん:
「僕はこの子(兄)と一緒の高校に行きたかったんです。頭の良さが同じくらいなので、絶対に勝ちたいと思って、ライバル心持ってます」
嫌がる兄の背中を追うように入学した双子の弟…。ちなみに学校の成績が上なのはお兄さんで、女子モテ度は弟さん(本人談)とのことでした。
高校3年生といえば、進路を選択する時期。授業で学んだことを生かし、クラスの中には常滑が誇る大手メーカーに就職が決まった生徒も。
久田くん:
「トイレを作る職業に就きます。学校で学んだことを生かします!」
向井さん“鋳込み”体験
元気な生徒たちも、実習は真剣そのもの。常滑の伝統文化を支える力を身につけています。向井さんも、授業の中の“鋳込み”を体験させてもらいました。
鋳込みとは、窯業の代表的な技法の1つ。土をドロ状にした“泥しょう”を、型に流し込んで成形する技。食器のような、同じ形を大量生産する製品に使われています。
向井さん、ペットボトルに入った泥しょうを型に恐る恐る流し込んでいきます。そして型に付着した厚さ3ミリ程の泥が製品になるのですが…。
大門くん:
「この後、型から泥の“中身”を抜きます。で、表面だけに泥が付いている型が(別の所から出して…)コチラになります」
パンサー向井さん:
「あっ、もう予め出来たやつがあるのね(笑)ありがとう」
向井さんが型をパカッと外すと、きれいな招き猫が!台座の部分をカットして、焼き上げると完成品になるそうです。
最後に卒業制作を見せてもらいました
最後に見せてもらったのは、皆さんが取り組んでいる卒業制作。双子の弟・心介くんは「森の中の家」をテーマにした大作を手掛けていました。
パンサー向井さん:
「すげぇ!将来はこういう美術品を作る仕事とかに就きたいっていうのはないの?」
心介くん:
「趣味でやりたいなと思ってます。自分はガラス系の会社に就職が決まったんですけど、そこでしっかり仕事に役立てられるようにしていきたいです」
ちなみにお兄さんの方の進路は…?
双子の兄・公太くん:
「僕は鉄鋼業の方に。初めて双子の兄弟で進路が分かれます!」
今回、向井さんが感じたこととは?
来年春からそれぞれの道へ進む生徒達。今回、向井さんが触れ合って感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「みんな元気で『あ~高校生の所に来たなぁ』っていうのを味わえるような子たちでしたね。でも将来の事とかになると、ちゃんと学んだ事を生かせるような仕事に就くっていう所や、作品を見ても真剣に取り組んでるなというのが分かって、そのギャップが良かったですね」
愛知県立常滑高校・セラミックアーツ科3年生の皆さん、ありがとうございました!