「僕の青春コレしかない」高校生が車自作し東京モーターショーに出展!恐るべきモノづくり愛知
2016年、名古屋市千種区に開校した愛知県立愛知総合工科高等学校。
高校生ながら東京モーターショーに出展する快挙を達成!まさにモノづくり王国・愛知を支えるプロフェッショナルな学校です。
そこへお笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが潜入取材!高校卒業後2年間学ぶ専攻科の皆さんが製作した、10月開催の東京モーターショーに出展する車を見せて頂きました。
自動車・航空産業コース 百々さん:
「モーターショーに2台出すんですけど、1台目は完成していて2台目が製作途中です」
現在製作中なのが、構想から1年、設計からパーツ作りまで自分たちで手がけた月を走る車。その名も「Tre-IV(トレ フォー)」!
自動車・航空産業コース 長田さん:
「“どこでも走れる車”を目指していて、人間が行ける環境で1番過酷な環境はどこだろうと考えた時に『そうだ、月へ行こう』っていう発想で(笑)」
月面上の有害なチリからドライバーを守る大型のカウルを備えた4輪EV。東京モーターショーでも宇宙をイメージしたブースを作る予定です。
パンサー向井さん:
「車体にたくさん企業名が並んでるのは?」
自動車・航空産業コース 藤井さん:
「スポンサーさんです。実際に自分たちがプレゼンに行って、協力して下さっています。作業をしながら社会人に向けたスキルも身につけて…ある意味、すごいかもしれないです」
パンサー向井さん:
「すっごい自画自賛するね(笑)。(こっちが) 言うから! こっちがほめるから!」
そして既に完成し原付ナンバーも取得しているのが、超小型シティコミューターTre-III(トレ スリー)!
前が2輪で後ろが1輪。70年代風の デザインに最新のインターフェイスを備えています。
百々さん:
「最高時速は今60キロで設定しています。ただ原付なので公道では30キロまでですね」
若者の車離れを食い止めたいと始まった車作り。試行錯誤を繰り返しながらたどり着いたのは“新たなモビリティー”でした。製作費は1台で約150万円。向井さんが校内で乗せてもらうと…。
パンサー向井さん:
「おお~!めちゃくちゃ気持ちいいよ、これ!」
実はTre-III、『リーン機構』と呼ばれるシステムで、バイクのように体重移動で曲がるため、楽しくて動きもなめらか。悪路も走行可能でアクティブに使えます。
パンサー向井さん:
「自分達で車を作るっていうのは、特別な思いとかあったりします?」
百々さん:
「幼少の頃から車を作りたい夢を持っていたので、このメンバーで一から設計できたのは貴重な体験ですし、入社後も活かしていきたいです。僕の青春、これしかないですね(笑)」
自動車・航空産業コース 神谷さん:
「みんなでモノを作っていく難しさと達成感の両方を味わえるのが、この学校ならではのことなんじゃないかと思います」
世界に名だたる自動車メーカーが集まる東京モーターショーに、自ら作った車を出展する高校生たち。向井さんが取材を通して感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「モノづくりへの意欲みたいなものを強く持っているということに、年下ですけど本当に尊敬します。こういう人たちがクルマとかを一生懸命作ってくれているんだということを感じながら、仮免中の僕も免許の取得を頑張りたいなと思いました(笑)」
愛知総合工科高校専攻科の皆さん、ありがとうございました!