パンサー向井を“菅田将暉”に…ファッション学ぶ女子高生 選んだスタイルがだいぶ斜め上
名古屋市熱田区出身、愛知県立瑞陵高校を経て明治大学を卒業した、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さん。彼も中学時代に受験を考えたというのが、名古屋市南区の名古屋市立桜台高等学校。
去年は国立大学に111名が合格した進学校ですが、ファッションのスペシャリストを養成する『ファッション文化科』もあるとのこと。
その道のプロフェッショナルを招いて授業を行うなど全国トップレベルの教育水準として知られているということで、生徒たちがいる被服実習室へ向井さんが“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「こんにちはー!ごめんなさいね、すごいダサい格好(いわゆる芋ジャージー)で来てますけど」
お邪魔したのはファッション文化科3年生のクラス。生徒39人は全員女子!クラスも1クラスのみです。まずは、どんな授業を受けているのか聞いてみると…?
久野さん:
「もうすぐ6月15日にファッションショーがあるんですけど、その準備を皆でしています」
なんと高校生ながらファッションショーを開催!
披露する衣装はもちろん、テーマや音楽といった演出もすべて生徒自身が手掛ける本格的なショーなんです。
パンサー向井さん:
「準備はどれくらい進んでるんですか?」
中山さん:
「3~4割くらい…。あ、4~5割です」
パンサー向井さん:「うそっぽい感じしますね(笑)」
向井さんが調べに行くと、机の上には“型紙”がちらほら…。
パンサー向井さん:
「これで4~5割出来てるの?そんなバカな(笑)」
中山さん:
「3割でした…」
他の生徒にも聞いてみると?
大賀さん:
「まだデザイン画を描いている段階で、魔法っぽい服を作っています」
パンサー向井さん:
「6月のファッションショーってあと1カ月くらいじゃないですか。今、この段階…?」
大賀さん:
「ヤバいんです(笑)」
そしてクラスの尾藤さんからは、ファッション文化科は荷物多いとの情報が!教室を見回すと…。
パンサー向井さん:
「この長い筒はなんですか?」
徳永さん:
「これ皆バズーカって呼んでるんですけど、型紙を入れてます」
教科書を入れるカバンの他にも、型紙を入れる筒や裁縫道具が入ったキャリーバッグなど、大量の荷物を持って通学するのも、このクラスの特徴。
徳永さん:
「(キャリーバッグを開けて…)これは布が入っていて、糸や、デザインを考える時のノートもあります。先生に言われたこともノートに書いてやっています」
なんと2年生の段階で、本格的な着物を作ったり、オシャレなジャケットを作ったりと、授業はかなり本格的!
教室には皆さんがこれまでに手掛けた作品が…。
大森さん:
「(リュックを持って…)これは、『お裁縫大好き少女のウキウキリュック』です。部屋に置いといてもカワイイし、背負ってもカワイイ。全国規模のホームソーイングコンクールに出したんですけど、佳作賞をいただきました」
パンサー向井さん:
「すごいね!ファッション系の道に進みたい感じですか?」
大森さん:
「バレエの衣装を作る人になりたくて。バレリーナを輝かせてあげたいって思ってます。小学校5年生からずっとそれが夢です」
他にもフィギュアスケートの衣装デザイナーを目指す子や、ファッション文化科の教師になりたい子、好きなアーティストのスタイリストなど、皆さん夢は様々でした。
ちなみに、このクラスの“ファッションリーダー”だというのが尾藤さん。
彼女のインスタグラムをチェックしてみると…。イチゴ狩りに行った時のカットソーや自作のパンツなど、確かにめちゃくちゃオシャレ!
パンサー向井さん:
「尾藤さんが思う、この人なかなかオシャレっすよって子は誰?」
尾藤さん:
「中村さんです」
中村さんもインスタのアカウント持ち。これがファッション文化科あるある、『クラスのインスタ率が異常に高い』です。
中村さん:
「(スマホを取り出して)今ちょっと低速で…」
さらに向井さんは“ウキウキリュック”の大森さんにも、インスタを見せてもらおうとお願いしますが…。
大森さん:
「低速なんですけど…」
これもファッション文化科あるある『月末はギガ不足になりがち』。
最後に、ファッション文化科のオシャレ女子・尾藤さんと中村さんが、芋ジャージー姿の向井さんをコーディネート!
中村さん:
「系統が変わった菅田将暉さんがテーマです」
着替えて現れた向井さんは、ストライプの襟付き白シャツに、首はちょうちょ結びの緑のスカーフ。その上にリメイクしたっぽいGジャンを着崩し、鮮やかな紫色のボトムに白いスニーカーという装いに!
自らの姿に戸惑いを隠せない向井さんを前に、クラスの皆さんは「いい!」「いいよ」「いいじゃん」と大絶賛。全員が「いい」に挙手をしました。そこで…。
パンサー向井さん:
「え、じゃあ例えばデートで彼氏がこの姿で来て『ちょっとヤダな』って人、手を挙げて!(大半が挙手)どういう事なんだよ!(笑) でもありがとね、確かにいつもの向井じゃない“菅田”が出てきた、オレの中で」
今回、向井さんが彼女たちと触れ合って、感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「人をより輝かせたいという気持ちになって、ファッションの道に進んでいるというのを聞いて、偉いなと。あの年齢だったら自分、自分ってなりそうなところ、そういうことも考えながらやってるっていうのは、さすがだと思いましたね」
桜台高校ファッション文化科3年生の皆さん、ありがとうございました!