敵は“暗い顔”と“購買のドーナツ”…愛工大名電チア部に学ぶ『笑顔のチーム』のつくり方
創立は1912年。イチローさんをはじめ、多くのプロ野球選手を輩出する名古屋市千種区の愛知工業大学名電高等学校。
2005年に春の選抜高校野球で初優勝した野球部の応援がきっかけで誕生したのが、チアリーディング部「サンダース」です。
中部地区では4年連続で優勝しているという強豪の練習場に、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向井”ました!
技の正確性や、演技の難易度を競う“チアリーディング”
技の正確性や、演技の難易度を競う“チアリーディング”。
他にも、笑顔や元気さも採点基準となっているため、その演技は「笑顔の真剣勝負」とも言われています。
中でもサンダースの武器が“基礎力”。基礎練習を怠らない事が、演技のキレイさや完成度の高さにつながるそうなんです。
パンサー向井さん:
「愛工大名電のチアリーディング部の特徴みたいなのは?」
チアリーディング部 副キャプテン 加納さん(3年):
「サンダースルールっていうのがあります」
サンダースルール
サンダースルールとは、
・髪の毛は結ばないといけない
・礼儀正しく笑顔で挨拶をする
・忘れ物は親にお願いせず自分でとりに行く
など、挨拶の仕方から身だしなみに至るまでの“部内ルール”。このうち、部員を怖がらせているのが…。
副キャプテン 加納さん(3年):
「暗い顔とかしてると、一発芸をやらされます(笑)」
全力笑顔のダンス『スマイルプリキュア』
見る人に元気を届けるチアリーディングにおいて、暗い顔はご法度。
中でも2年生の加納さんによる一発芸、全力笑顔のダンス『スマイルプリキュア』は、場数をこなしているだけあってハイクオリティー!彼女の芸の引き出しの豊富さにも、向井さん感心しきりです。
激しいアクロバットからケガも絶えない
また、激しいアクロバットからケガも絶えないチアリーディング。そのケガを防ぐため「鬼柔軟」と呼ばれている特訓もあるそうで…。
実際にやってもらうと、1人が仰向けにねそべり、片足を補助役の1人が押さえた状態から、高く上げたもう片方の足を、別の補助役が頭の方向にグイグイ引き寄せて大開脚!
33歳の向井さんも挑戦
33歳の向井さんも挑戦してみますが…。
パンサー向井さん:
「イヤーーーー!」
当然ムリ…。
そんな名門・サンダースでスゴイ特技をもった生徒が!
中西さん(3年):
「体操の床のロンダートや宙返りをやることです」
助走をつけて側転し、バク転につなげると、そのままひねりを加えた宙返りを披露!
パンサー向井さん:
「うわー!すごいね。何歳くらいの時にできるようになったの?」
中西さん(3年):
「小学校6年生ぐらいの時に。今まで体操しかやってこなかったので、新しい事にも挑戦したいと思って、チアリーディングを始めました」
部を悩ませる“ある問題“
時には100キロ近い重さを肩で支えるチアリーディング。そんな部を悩ませる、ある問題について副キャプテンの加納さんから情報が…。
副キャプテン 加納さん(3年):
「島田が1年生のころに、購買のケーキドーナツを毎日食べて激太りしました」
島田さん(3年):
「7キロ太りました。そこから頑張って7キロ戻しました」
パンサー向井さん:
「そのドーナツ、今食べてる人いる?」
山中さん(2年):
「はい!でも、私は下(で支えるほう)なんで…」
パンサー向井さん:
「これからも食い続けるつもりじゃないか(笑)」
今後の夢
最後に、演技中のセンターに連れていかれ、組体操の要領で女子部員たちにあっさりと持ち上げられた向井さん。
パンサー向井さん:
「降ろしてください……。(降りて)スゴイ!みんなハンパないね、キレが。華やかだけど、支えるっていう役割、メチャクチャ大事なんだね!本当にすごいチアリーディング部ですけど、今後の夢とかはあるのかな?」
キャプテン 大脇さん(3年):
「6月に中部大会、8月に全国大会があるので、ノーミスを決めて、決勝に行きたいです」
生徒たちと触れ合った向井さん
愛工大名電では、前回の相撲部とウエイトリフティング部、そして今回のチアリーディング部の生徒たちと触れ合った向井さん。感じたこととは…。
パンサー向井さん:
「やっぱり1つ分かったのは、部に1人は“お調子者”がいるということですね(笑) やっぱりああいう子たちがいることによって、部活が明るく1つにまとまるなっていうことを思いました」
愛工大名電高校チアリーディング部の皆さん、ありがとうございました!