笑顔さわやかアナが岐阜・中津川市加子母の愛されフード『かしものわらびもち』を調査! 衝撃的な食感に思わず…!?
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。
今回は、『岐阜県中津川市』の最北端に位置する『加子母(かしも)地区』。
トマト栽培が盛んなこの町の愛されフードは、『かしものわらびもち』です。聞き込みをすると、このわらび餅はアゴが疲れるほど粘り気と弾力があり、色にも特徴が。山本さんという方が作っていて、“道の駅”で販売しているとか。
早速『道の駅かしも』を訪ねると、素朴でかわいいパッケージの『かしものわらびもち』を発見! 山本さんはご夫婦で作っていて、自宅に併設された工房で製造し、毎日納品されているそうです。加子母地区のほか、近隣の道の駅などでも販売しています。
『かしものわらびもち』は、黄金色(こがねいろ)に輝く風味豊かな逸品で、松本アナが一口食べると「これ、わらび餅ですよね?」と聞いてしまうほど衝撃的な食感で、「粘り気がすごくて、噛んでもなかなか無くならない」と聞き込み情報を実感。この食感を生みだしているのは原材料によるもので、強い粘りとアゴを跳ね返すような弾力を出す“本わらび粉”と、ツルンとした滑らかな舌触りとなる“レンコンのでんぷん”を合わせて仕上げています。
食べ方のしおりを参考に、包み紙ごと電子レンジで2分(500W)ほど温め、流水をあてながらゆっくりと紙を剥がし、手で優しく引っぱりほぐして食べるのがポイントです。
山菜のわらびの根から採れる“わらび粉”は貴重なもの。本物のわらび粉の含有量が多いほどわらび餅に仕上げた時に色が濃くなるそうで、この茶色みがかった黄金色は本わらび粉を使っている証なのです。『かしものわらびもち』にかける“黒みつ”も自家製。沖縄県の波照間島産の黒糖を使い、とろ火で完成までになんと9時間! 途中、アクを取りながらゆっくり煮詰めることでエグみが抜けた黒みつは、わらび餅の風味をより引き立てます。
評判のわらび餅一筋で28年。ずっと加子母で作っていながら、実は加子母では一切売られていなかった!という意外な過去がありました。山本さんご夫婦がわらび餅を作るきっかけとなったのは、奥様が神奈川県の鎌倉で人気のわらび餅を食べたこと。当時、その店ではわらび餅の製造を請け負ってくれるところを探していて、おいしさに感動した奥様が「やります」と立候補したのだとか。その頃、農協の職員だったご主人も共に作ることとなり、ここ加子母で作ったわらび餅は鎌倉の店の商品として関東方面のデパートなどで販売。
28年前に夫婦でスタートしたわらび餅の味は、地元で知られることなく過ぎていきましたが、その後、評判が巡り巡って『道の駅かしも』にも届き、地元・加子母地区での販売が始まったのです。
それから、およそ20年…。
「関東からの逆輸入というか、凱旋して愛されフードになったんですね」と松本アナ。今では地元で誰もが知る味の意外な歴史を知った、今回の調査でした。
(11月25日(金) CBCテレビ「チャント!」より)