癒し系アナが岐阜・土岐市駄知町の『みそぶた丼』を調査! ガッツリ完食のうまさの秘密は地元老舗酒蔵とのタッグ
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。
今回は、焼き物の産地『岐阜県土岐市』。その中でも“どんぶり”と“すり鉢”の生産が盛んな『駄知町(だちちょう)』で愛されている『みそぶた丼』を調査!「今日のお昼に行こうかな」という人にも出会った、町の人たちが大好きな『みそぶた丼』は、みそ味のぶた丼に温玉がのっているどんぶりで、町おこしの一環で生まれたという情報も。『比那屋(ひなや)』という店で食べられると聞き、松本アナは向かいました。
いつも地元のお客さんで賑わうという食事処『比那屋』。1978年に店を始め、今は息子さんが継いで、初代である母と共に、ボリューム満点の唐揚げセットやかつ丼など豊富なメニューを提供する人気の大衆食堂です。愛されフード『みそぶた丼』も、すごくボリューミー。
真ん中にのった温玉を崩して、豚肉と絡めながらいただくと「とてもやわらかい豚肉を、やさしい味噌の甘みと卵がふわっと包んで、口の中で混ざり合ってベストマッチですね。味噌の辛さがあるのかなと思ったんですけど、やさしいまろやかな味」と松本アナ。実は味噌だれには駄知ならではの味に仕上げる秘密があって、ある隠し味が入っているとか。
それは、地元の酒蔵の“酒かす”で、鶏だしの中に溶かし込み、合わせ味噌を入れ、砂糖やショウガで味を調えると、なんともまろやかなやさしい甘みの味噌だれに。豚肉の旨みとの相性も抜群です。
この『みそぶた丼』が誕生したのは10年程前。きっかけは、町おこしでした。土岐市駄知町は器のどんぶりの生産日本一で、第一条件は“丼”と決まり、スタートした駄知のグルメ作り。鮎や猪肉といった案が出る中、ご主人は飲食店として食材の確保がしやすく、もっとみんなが気軽に食べられるような丼ができないか?と豚肉に地元の人たちが好む味噌だれを絡めた丼を考えはじめました。“酒かす”に行きついたのは、駄知町には食材の名物がないことが発端。特色を出すために模索していたところ浮かんだアイデアが、明治時代から続く地元の老舗酒蔵『千古乃岩(ちごのいわ)酒造』の“酒かす”を使うことだったのです。酒かすは体を温める、肉を柔らかくするといった作用もあるとか。駄知が誇る老舗酒蔵とのタッグで、名物『みそぶた丼』が誕生したのです。
祭りに出店させてもらったり、岐阜市などのイベントに参加させてもらったりと、駄知の名物にすべく、たくさんの人に知ってもらうため、色々なイベントに出かけてはPRを続け、徐々にその知名度は上がっていきました。
今後の展望を尋ねると、「丼にこだわらずに“みそぶた”というワードで、寿司店で“みそぶたロール”やお好み焼き店で“みそぶたお好み焼き”など…ハンバーガーにも使ってほしい。土岐市東濃にきたら“みそぶた”みたいな流れになっていけたらいいなと思っています」と、さらなる広がりも楽しみな愛されフードでした。
(11月18日(金) CBCテレビ「チャント!」より)