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未来人からの提言 ニッポン遅れてるヨ

CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット

2021年1月30日(土)午後2:00〜3:24放送

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今年、自分のために
ブラッシュアップ
したい
ことはなんですか?

今年、自分のために
ブラッシュアップ
したい
ことはなんですか?

川上憲伸さん

最先端の「野球の知識」を学ぶこと!そしてその先には…!?元中日ドラゴンズのエース・川上憲伸さんがブラッシュアップしたいこととは?

現役時代の投球さながらの切れ味鋭いトークで昨年のCBCの番組を盛り上げてくれた元ドラゴンズのエース・川上憲伸さん。そんな川上さんに、「これからの自分のためにブラッシュアップしたいことはなんですか?」とお話を伺いました。

今の野球を研究したい

川上さんから出てきたのは、「野球の知識」。「最近でいうと、フライボール革命や、リリーバーの使い方など、野球は僕の現役時代には無かった様々な方向に向かっています。今は160キロ近く投げるピッチャーが各球団に何人かいる時代。僕らの頃は、15年ぐらい前ですが、160キロ近く投げるピッチャーは、いたとしても12球団に1人か2人で、外国人投手くらいでした。それが今は、150キロ以上なら先発ピッチャーの半分以上が投げています。それはなぜなのか、逆に昔はそんなにスピードは出ないのに、なぜ成績は出せたのか、いつも考えています」と話します。
 「試合時間も変わりました。昔の野球は展開が本当に早かった。だけど今は、けっしてゆっくりはしていないのに、試合は長くなった。そこには何があるのか…など、野球をもっと研究していきたいと思います。自分の現役の頃の思い出話をしていくのではなく、いろいろなことを勉強して、今の野球との違いを知った上で語っていきたいです」と話は弾みます。

高校球児の昔と今の違いについてを「川上流」解説

「僕が高校生の頃なら、140キロを超えれば、ひょっとしたらプロ注目の選手になれるというぐらいのレベルでした。それでプロに入って150キロを投げたら、球場がどよめくという感じ。今は高校生で150キロというレベルになり、もう10キロの差がある。明らかに変わってきました」と振り返ります。なぜ違うのか、川上さんに分析してもらいました。
川上さんは「何が違うのか、僕が逆に知りたい」と笑いながら、「ただ言えるのは、身長が高い人が増えたような気がします。プロ野球の平均身長が高くなっているように思います。次に練習方法。僕が少年野球・中学生だった頃は、投球フォームなど野球を学ぶ方法が限られていました。雑誌を買って読む、指導しているビデオを見るくらい。これは手間もかかるし、お金もかかりました。今は動画サイトもあります。野球の経験値が高い人、プロで活躍していた人たちが、ウェブやメディアに発信して、投球フォームやその他のいろいろな動きまで見せてくれる。それを見ている子どもたちは、中学生の頃には、フォームがある程度作り上げられていますね。今は身近で手間なく学べるところが、良いのではないでしょうか」と解説してくれました。

 川上さんは「カットボールチャンネル」で変化球の投げ方などを指導しています。こちらも、そういう子どもたちに向けてという部分もあるのでしょうか?「もちろん、あります。プロ野球に入ってからだと、合う、合わないもありますが、高校生や大学生くらいであれば、まだ変化球はどんどん幅を広げられる可能性があります。変化球はイメージがすごく大事で、最優先といっていいです。色んな人の話を聞いて、チョイスが膨らむだけでも大きいと思います」と話します。

ブラッシュアップの先には…

 川上さんが野球の知識を学び、最先端を行きたいと思っているのは、将来どんなところを見据えているからなのでしょうか?さらに先の展望も聞いてみました。「自分が指導者になる時がきたら、自分の意見を押し付けるのではなく、選手の気持ち、考えを尊重したい。選手をメインに指導していけるようになりたいですね。現代の野球に合った理屈を知り、それと自分の経験値を合わせて、さらに大きなアドバイスや指導が出来たらと思います」と思いを語ります。

今も変わらず野球に魅せられている川上さん。今年も斬新で面白いトークが聞けそうです。

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