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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

朝からヘルスシェア

出演
石丸幹二
坂下千里子

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第333回(2018.11.18)

ペインクリニック

ペインクリニック

ゲンキスチューデント:岡田結実
ゲンキリサーチャー:ヒデ
ドクター:北原雅樹

腰痛・頭痛・ひざ痛など、現在長引く痛みで悩む人は、なんと推計2000万人。しかも、その多くは原因が不明と言われています。その謎の原因を突き止め、長引く痛みを改善してくれるのが、ペインクリニック。今回は、ペインクリニックの最前線を徹底リサーチします。

ペインクリニックの最前線

ペインクリニックは、痛みの原因を様々な角度から追及して、治療の方策を立てるスペシャルな医療部門です。他の医療機関では原因が特定できなかった痛みでも、その原因を突き止め、改善へと導きます。

痛みに繋がる意外な生活習慣

・スポーツをしなくなった
若い時などにスポーツをして鍛えていた人が、スポーツをやめると筋肉が収縮して硬くなります。その収縮した筋肉が、周囲の筋肉を常に引っ張る事が原因となって、腰や首などに痛みが生じる事があります。筋肉の硬さが原因となっている場合は、筋肉の柔軟性を高める事が重要です。筋肉をほぐすには、ストレッチが効果的、毎日こまめに続ける事が大切です。

・十分な睡眠がとれていない
通常、痛みが脳に伝わると、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が放出され、痛みの経路を遮断します。そのため、ちょっとした痛みでは苦痛を感じません。しかし、熟睡できていないと脳が休まらず、その働きが低下。痛みを遮断する成分が放出されにくく、痛みを感じやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の人は熟睡できず、脳を充分に休ませる事ができないため、痛みを感じやすい傾向にあるそうです。心当たりのある方は病院を受診しましょう。

・寝酒
眠る前にお酒を飲む寝酒は、眠りには落ちますが、アルコール分解物のアルデビドが眠りを浅くします。そのため、睡眠時無呼吸症候群と同じく、深い眠りを妨げ、痛みを感じやすくさせてしまうそうです。ただし、お酒を飲んでも就寝までに一定の時間を置けば大丈夫。目安は、アルコール10gに対して1時間。ビール500ml、または日本酒1合を飲む場合は、就寝の2時間半前までにしましょう。

痛みにつながる意外な食べ物

・赤ワインとブルーチーズ
赤ワインとブルーチーズを同時に食べると、ごく稀に頭痛が起こるそうです。これは、赤ワインに含まれるポリフェノールやブルーチーズのチラミンなどが、血管を収縮させるために起こる症状だと考えられています。

・パンやパスタなど、小麦の成分が入った食べ物
原因の分からない体調不良の原因には、「グルテン不耐性」の可能性があります。グルテンとは、小麦などの穀物から生成されるタンパク質の一種で、パンや、ピザの生地、餃子の皮などにも多く含まれています。グルテン不耐性の人は、グルテンを摂ると、小腸の粘膜が炎症。栄養素を吸収しにくくなり、様々な不調が起こります。詳しい原因は分かっていませんが、健康な人でも、突然グルテン不耐症になる可能性があるそうです。

・チョコレートなどが片頭痛の原因になる事も
片頭痛は、食べ物が原因の可能性もあります。頭痛の原因となりうる食材は、赤ワイン、チョコレート、ココアなどのポリフェノールを含むもの。また、ナッツ類も、酸化した油が影響して頭痛の原因になる事があります。

手術痕が原因で起こる身体の痛み「神経障害性疼痛」

神経障害性疼痛とは、手術痕などが原因で神経が障害を起こし、痛みに過敏になる症状です。痛みを察知した周囲の筋肉は、慢性的な緊張状態に陥ります。それが、さらに他の筋肉にも伝わり、腰痛などの直接関係ない部位の痛みとなります。神経障害性疼痛は、手術で神経を切った人の5~10%、乳がん手術を受けた人のおよそ50%に発症するとの報告もあります。手術痕に違和感があり、体に痛みがある方は専門医の診察を受けましょう。

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