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第330回(10/28) 足の症状から分かる病気

ゲンキスチューデント:滝裕可里
ゲンキリサーチャー:X−GUN
ドクター:宮本明

足が痛む、かゆい、むくむ、などの症状はありませんか?実は、これらの足の症状には、命を落とす危険性のある恐ろしい病気が潜んでいることもあるんです。そこで、今回は「足の症状から分かる病気」を徹底リサーチします。

足の症状から分かる意外な病気 〜両足のむくみ〜

両足のむくみに潜む大病は、「心不全」。心不全とは、心臓のポンプ機能に障害が生じ、血液の流れが滞ってしまう病気です。私たちの身体の中では、常に血管と細胞の間で体液が循環しています。この体液によって栄養分が運ばれているのですが、血流が滞ると栄養を運び終えた体液が回収されにくくなり、余分な体液が細胞に滞ってします。その体液は、重力がかかる下半身に溜まりやすいため、足にむくみが起こるのです。また、両足のむくみだけでなく、息切れを感じる事もあるそうです。

・心不全が起こる原因
心不全には、様々な原因がありますが、一番多いのは生活習慣病。中でも、心不全になる人の約6割が、日本の成人の2人に1人が発症している高血圧と言われています。

《心不全の分類》
ステージA 心臓に変化なし、症状なし(高血圧・糖尿病ほか)
ステージB 心臓に変化あり、症状なし(心筋梗塞後ほか)
ステージC 心臓に変化あり、症状あり(心筋梗塞後ほか)
ステージD 難治性心不全(治療にもかかわらず安静時症状あり)

足の症状から分かる意外な病気 〜ふくらはぎの痛み〜

しばらく歩くとふくらはぎが痛み、少し休むと歩けるようになる症状は、間欠性跛行と言います。この間欠性跛行に潜む大病が「閉塞性動脈硬化症」。人は歩く時、筋肉がエネルギーを必要とするため、足を流れる血液の量が2倍から3倍に増加します。ところが、動脈硬化によって血管が詰まると、血液が行き渡らなくなり、痛みが出て歩けなくなります。これが『閉塞性動脈硬化症』の特徴です。

・病状が進行すると
病状が進んでくると安静にしていても血流が足りないので、痛みが出る場合があり、下肢切断につながります。さらに、動脈硬化は全身で起こっているため、心筋梗塞や脳梗塞など、命の危険にもつながる事もあります。歩くと足が痛み、休むと痛みが引くなどの症状があれば、すぐに病院へ行きましょう。

・症状が似ている「脊柱管狭窄症」
脊柱管が狭くなり神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」は、閉塞性動脈硬化症と症状が似ていて、歩いていると足に痛みやしびれが起きます。気になる方は、病院でABI(足関節上腕血圧比)検査を受けましょう。手足の血圧を測り、閉塞性動脈硬化症かどうかが分かるそうです。

足の症状から分かる意外な病気 〜くるぶし付近のかゆみ〜

くるぶし付近のかゆみに潜んでいる大病は「下肢静脈瘤」です。足の静脈は、血液を身体の上の方へ送っているため、逆流を防ぐための弁があります。ところが、その弁の一つが壊れてしまうと、他の弁にかかる圧力が増して次々に壊れ、血液が逆流してむくんでしまいます。そのほとんどは、血管が浮き出る症状ですが、むくみがあまり出ずに、くるぶし付近の薄い皮膚に炎症が起こり、かゆみが出ることがあるそうです。気になる方は、ぜひ病院へ。

・立ち仕事の方は要注意!
下肢静脈瘤は、調理師や美容師、店頭販売員など、長時間立ち仕事をしている人になりやすい傾向があるそうです。下肢に圧力をかけないよう、適度に休憩をとるなど対策を行いましょう。

腰痛や肩こりの原因になる足の症状「浮き指」

浮き指とは、立っている時に地面から指が浮いている状態のことを言い、現代の男性の6割、女性では8割の方が浮き指になっているといいます。浮き指になると、かかと立ちになるため、身体の重心が後ろ側に移動。すると、首を前に突き出し、バランスを保とうとするため猫背のようになり、首から腰にかけて負荷がかかります。これが腰痛や肩こりの原因になると考えられています。

・浮き指になる原因
浮き指になる原因の多くは、靴にあります。脱ぎ履きがしやすい大きめの靴を履いていると、靴が脱げないように指を上に反らすため、指が浮いた状態になります。女性の場合は、ヒールのある細い靴を履くと指同士が圧迫されて、真ん中の指が浮いた状態になるため、浮き指になりやすいそうです。

・自宅で出来る!簡易版 浮き指チェック法
用意するのは、ハガキくらいの厚さの紙。立った状態で、紙が指の下に入らない場合は、正常。指の下に紙が入る場合は、浮き指の可能性があります。一人で行う場合は、あらかじめ床に敷いた紙の上に乗ります。この時、足の指に紙の感覚をあまり感じない方は、浮き指になっている可能性があります。

・超簡単!浮き指の改善体操
(1)片足の指の間に、手の指を入れる
(2)そのまま甲側に曲げて5秒、足裏側に曲げて5秒
これを1日10セット、両足行いましょう。