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第326回(9/30) 秋バテ

ゲンキスチューデント:朝日奈央
ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:佐藤純

秋になって過ごしやすくなったはずなのに、なぜか体調が優れない。実はそれ、夏バテならぬ「秋バテ」かもしれません。しかも、今年の夏は例年にない猛暑だったため、例年以上に秋バテになる人が増える可能性があるのです。そこで今回は、猛暑後の秋に身体に何が起きるのかを徹底リサーチ!すぐできる秋バテ撃退法もご紹介します。

猛暑後の秋に増える症状「秋バテ」

猛暑の後の秋には、秋バテになる人が増えます。秋バテとは、眠れない・だるい・食欲がないなどの夏バテに似た症状が秋の寒暖差によって起こる事を言います。

・秋バテの原因は自律神経の乱れ
秋は、春と並んで1日の寒暖差が大きくなる季節。1日で10℃以上の気温差がある日もあります。人は寒さを感じると、手足の末端の血管から収縮していき、深部温度が外に逃げないようにします。深部体温とは、脳や内臓が正常に活動するため、常に一定に保たれている体温の事。しかし、自律神経に乱れが生じると、寒さを感じても体表面の血管がうまく収縮せず、大切な深部体温を逃してしまいます。深部体温が下がると、内臓の機能が低下し消化不良など様々な悪影響が出る可能性があります。

・自律神経について
自律神経とは、食べ物を消化したり、発汗して体温を下げたり、生命維持のために私たちの意思とは関係なく働く神経の事。その種類は交感神経と副交感神経の2つ。交感神経は、寒さを感じると優位になり、末端の血管を収縮させ体温が下がらないようにしてくれます。反対に副交感神経は暑さを感じると優位になり血管を拡張させ、体温を下げるよう働きます。それぞれがバランスよく働くことで健康的な生活を送れるのです。しかし、自律神経が乱れると、深部体温を逃し、だるい、寝付けないなどといった様々な秋バテの症状も招いてしまいます。

・猛暑と秋バテの関係
猛暑の後に秋バテが増えると考えられるのには、クーラーの使い過ぎが考えられます。環境に応じて、身体が正常に活動できるように働く自律神経ですが、夏にクーラーをつけっぱなしで過ごすと、体温調節の機会が減り、その機能が低下します。それにより、例年より自律神経が乱れやすくなるのです。自律神経が乱れた状態で秋を迎えてしまうと、急な寒暖差に身体がついて行かず、秋バテの症状が悪化してしまう恐れがあります。ただし、クーラーをよく使っていたとしても、日頃から有酸素運動などの運動習慣を身につけていると、自律神経が整えられて秋バテの予防につながります。

猛暑後の秋に増える症状「心疾患」

猛暑の後は、秋バテ以外にも心疾患になる人が増えると考えられます。

・心疾患とヒートショックの関係
ヒートショックとは、急激な温度変化により、心臓や血管に大きな負荷がかかる事。心疾患や脳梗塞にもつながり、最悪の場合、命を落とす事もあります。本来、冬場に起こるケースが多いですが、自律神経が乱れていると、その機能の1つである血圧のコントロールが上手くできず、急激に血圧が上昇。ヒートショックの引き金になるのです。

・5℃以上の気温差が身体の不調を招く
自律神経に乱れが起きている人は、その日の最低気温が前日と比べて5℃以上差があると、様々な不調を招く可能性があります。そのような日は、「緩めの靴下」と「腹巻」を身につけるのがオススメです。普通の靴下だと血行が悪くなりますが、緩めの靴下は足先の皮膚温の低下を防いでくれます。また、内臓が冷えると余計なエネルギーを消費するため、腹巻をつける事でそれを防ぐ効果があります。

この秋増えるかもしれない症状「痛み」

秋は1年の中で台風が多い時期。そのため、低気圧によって頭痛・腰痛・ひざ痛などのいわゆる天気痛が起きる人が増えると考えられます。

・天気痛について
気圧の変動により、古傷が痛んだり、片頭痛が悪化したりする事を言います。

・低気圧と痛みの関係
耳の奥にある内耳が気圧の変化を感知すると、脳にはそれがストレスとなり、交感神経が興奮。持病や古傷の痛みを発生させる神経も興奮し、様々な痛みにつながります。また、自律神経が乱れていると、天気痛が助長される可能性があります。

自律神経の乱れを元に戻す!ちょい足し自律神経整え術

《交感神経編》
・「歩幅」をちょい足し
適度な運動は、交感神経を刺激して自律神経の乱れを元に戻す事ができますが、運動習慣のない人は、歩く時にいつもより歩幅を広げて歩く事でも自律神経を整えられます。ポイントは、少し辛いぐらいの大股で歩く事。それにより、交感神経が適度に刺激されます。

・「ぬるま湯」をちょい足し
湯船に入ると、自律神経が整いやすくなります。そして、湯船から出た後には、足のひざから下にぬるま湯をかけましょう。やり方は、まず洗面器に湯船の湯を入れ、そこに少し水を入れてぬるま湯を作りひざ下にかけます。こうする事で、適度に交感神経が高まり、血管が収縮。自律神経が血圧をコントロールするのに、ちょうど良い練習になります。さらに、少しずつ水を増やして温度を下げると、より効果が高まるそうです。※極端に冷たい水は控えてください。

《副交感神経編》
・「白湯」をちょい足し
副交感神経を高めて眠る事が、自律神経を整える事につながります。そのため、寝る前は、白湯を1杯飲むのがオススメです。白湯には、副交感神経を優位にして身体をリラックスさせ、眠りを深くする効果があります。

《自律神経を整える食材》
オススメは、大豆製品。大豆に含まれる良質なたんぱく質が基礎代謝を高め、自律神経を整えやすくしてくれます。

「ちょい足し」で自律神経を整えて、秋バテを吹っ飛ばしましょう!