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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

朝からヘルスシェア

出演
石丸幹二
坂下千里子

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第321回(2018.8.26)

アニマルセラピー

アニマルセラピー

ゲンキスチューデント:滝裕可里
ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン
ドクター:有田秀穂

犬をはじめとした可愛い動物。実は、ただ可愛いだけじゃないんです。身体に様々な良い影響を与えると、近年医療面でも注目されています。それが、動物の力を借りて病気を治したり、病気の状態を回復させる「アニマルセラピー」。そこで今回は、動物がもたらす力に注目しました。

動物と触れ合うと身体には何が起こる?

動物と触れ合う事で「心地良い」と感じると、脳からオキシトシンが分泌されます。オキシトシンとは、出産時の陣痛を促したり、母乳の分泌を促したりする作用があるホルモンです。母としての行動をコントロールする事から、母性ホルモンと言われてきましたが、近年性別に関係なく、分泌される事が判明しました。これが、アニマルセラピーが科学的に裏付けられた所以でもあります。

動物との触れ合いで驚きの健康効果も!

・生活習慣病
オキシトシンには、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えてくれる働きもあります。コルチゾールとは、ストレスを感じると分泌されるホルモンです。過剰な分泌は、高血圧や高血糖を招き、心臓病や糖尿病などのリスクを高めたり、進行を早めたりしてしまいます。しかし、動物と触れ合う事で、脳からオキシトシンが分泌されると、コルチゾールの量が抑えられ、生活習慣病の予防に繋がるそうです。さらに、オキシトシンは年齢に関係なく分泌されます。そのため、高齢者でも動物と触れ合えば効果を十分得る事ができます。事実、1人暮らしで犬を飼っている人は、そうでない人に比べて、心臓病による死亡リスクが36%も減少するという報告もあります。

・認知症・うつ病
オキシトシンが増えると、愛情や信頼感が増し、人と人とのの絆が深まるというメリットもあります。それが社会的な行動を促し、人とのコミュニケーションが増えて、認知症やうつ病の予防に繋がります。

「心地良さ」を感じる事が絶対条件

オキシトシンの分泌には「心地良さ」を感じる事が絶対条件です。そのため、動物の写真や動画でも「心地良い」と感じられれば、オキシトシンは分泌されます。さらに、ぬいぐるみでも効果を発揮。見た目や手触りから「心地良さ」を実感できるので、動物が苦手な方にもオススメです。動物はただかわいいだけではありません。アニマルセラピーで、ぜひ健康に!

人をサポートする介助犬の活躍

介助犬とは、手足に障害のある人の日常生活をサポートするように、特別な訓練を受けた犬の事です。利用者に合わせて訓練されており、車椅子では難しい、重たい扉を開けてくれたり、靴を脱がせてくれるなどはもちろんのこと、冷蔵庫を開けて指示した物を持ってくるなど、日常のあらゆることを当たり前にこなしてくれます。生活面を手助けしてくれるだけなく、介助犬の存在が精神面でも大きな支えになってくれるのだとか。また、介助犬は遊び感覚で利用者をサポートするので、利用者は精神面での負担が少ないというメリットもあるそうです。介助犬を利用できるのは、18~50歳代。障害者手帳を持ち、自立と社会参加を目標にしている方が対象とのこと。現在75頭の介助犬が活動しています。

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