ドラゴンズ入団はスーパースターストーリーの通過点! あこがれのイチローのように世界へ羽ばたけ!救世主・根尾!

ドラゴンズ入団はスーパースターストーリーの通過点! あこがれのイチローのように世界へ羽ばたけ!救世主・根尾!

【ドラゴンズライター竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

切れることなかった“青い糸”

ただいま10月28日午後19時32分、3日という時が経った今も一向に興奮覚めやらない。こんな思いになるのはなかなかあるものじゃない。きっと同じ思いでいるドラゴンズファンはいっぱいいるのではないだろうか。青い糸はしっかりつながっていた。6年連続Bクラスに低迷するチームを救うためには絶対必要と球団関係者はもちろんのこと、ドラゴンズファンすべてが願っていた。地元の至宝を他球団に決して渡してはならない。サンデードラゴンズのMCである若狭敬一アナウンサーを社内に幽閉し、ゲンを担いでまでも獲りたかった根尾昂内野手を讀賣、ヤクルト、日本ハムの4球団競合による抽選で射止めたのだ!与田新監督がガッツポーズで喜びを表した瞬間、日本全国にいるドラゴンズファンの狂喜乱舞で軽く地球が揺れてように思えたほどだった!

獲らなければならない絶対的な存在

それはまさに神がかったドラフトだった。彼の力を信じ、文字通り我がドラゴンズに引き入れた与田新監督はまさにモーフィアス、そして終身名誉待機の命名を得た若狭アナに代わって、大阪桐蔭高へ出向き、幸運の女神トリニティへと化身した柳沢彩美アナウンサー。映画マトリックスのように、二人の力、そしてファンの熱い思いが球団を救う救世主ネオを誕生させたと言っても過言ではない。なんとしてでも獲る、いや獲らなければならない、多くの人がそんな思いにかられたのも、根尾が持つリミッターの効かない異次元ともいえる実力にある。

大阪桐蔭高、甲子園連覇の立役者であり、投げては150キロを越す怪腕ぶりを発揮。守っては走攻守三拍子揃った遊撃手と、他球団すべてが欲した超逸材。もし讀賣が獲得していたら、坂本を三塁にコンバートしての三遊間コンビ、ヤクルトに入っていれば山田との二遊間トリプルスリーコンビが結成。ドラゴンズに入団している、いないでどれだけのプラスマイナスが発生したかと思うとゾっとしてならない。

目標は“超一流”

指名直後の共同記者会見で発した言葉に彼の異次元とも思える能力を垣間見ることができた。

『プロの世界で超一流になることが目標』

並みの選手ならば、まずは一軍入りとか、数年後には首位打者を獲りたいぐらいの目標を口にするところ。超一流という言葉の裏には彼が目標とするイチローの存在が見える。

“いつか必ずイチローを越える選手になる”

なりたいではなく、なる。言葉に表してはいないものの彼の頭の中にはしっかりと未来予想図が描かれているはずだ。イチローがプロ入り三年目で記録した年間200本安打、そして首位打者の獲得。日本球界だけでは飽き足らず、活躍の場所をメジャーリーグに求め、日本のイチローではなく、世界のイチローまで登り詰めた、その道を追い求めるのが、彼の目標であり、ライフワークなのではないだろうか。都度、自分自身の力を冷静に見つめ、目標に向け準備を進める。そしてしっかりとスキルを身に付けていく。18歳の高校生とは思えない、根尾という男はもうそこまで考えているのではないか。そんな彼だからこそ、牽引力を発揮し、チームの立て直しを図る活躍を見せてもらえば、一年でも早くメジャーリーグの扉を開けてもらいたいと思う。根尾という唯一無二である素晴らしいアスリートを中日ドラゴンズという一球団にいつまでも縛りつけるのは、全世界の野球ファンに対し、礼儀を欠く行為に思えるからだ。

根尾効果がチームを変える

夢は大きくメジャーリーグと書いたものの、まずはドラゴンズでスーパースターのマイルストーンをひとつひとつしっかりと置いていってもらいたい。今後入団発表というスタートラインに立つことから始まるわけだが、気になるのは背番号。ここは議論することもなく、6年前のドラゴンズジュニア時代に背負った馴染みの番号、そして地元岐阜の至宝で日本プロ野球史上最高の二塁手として名を馳せた高木守道が背負った栄光の番号『1』をドラゴンズ球団は用意してもらいたい。“NEO 1”なんて座りの良い並びだろうか。

与田監督は根尾の来春キャンプを北谷スタートと明言。確実にドラゴンズ内野陣に競争イズムが生まれる。荒木引退後、内野のキーマンに名乗りを挙げた京田は根尾が希望する遊撃のポジション。もし開幕から根尾を使うとなれば、それは遡ること30年前、PL学園から入団した立浪以来となる快挙。しかし易々とポジションを明け渡す京田でもないはず。そんな彼らの姿を見て、福田、高橋周が死に物狂いでアピールするに違いない。この相乗効果、いや根尾効果が必ずやチーム力の底上げにつながっていく。

根尾以外も逸材揃いの指名選手

今回のドラフトでは187センチの長身から投げ下ろす最速153キロのストレートが魅力の未完の大器、東洋大・梅津晃大投手を2位指名。3位には地元岐阜出身のパワーピッチャーで侍ジャパン社会人代表経験を持つ、三菱重工名古屋・勝野昌慶投手。4位は強肩強打が自慢、昨年の広島ドラフト一位・中村より素質は上との評判が高い、関東第一高・石橋康太捕手。中学時代は根尾と同じチームでプレーした経験を持ち、目標とする選手をレジェンド山本昌さんを挙げる、山梨学院高・垣越建伸投手を5位指名。そして6位にはポスト大島を期待する大商大・滝野要選手の交渉権を獲得した。根尾獲得だけでも100点を挙げられるだけに、今回は梅津というドラ1級を獲り、地元逸材3人、そして高校ナンバーワン捕手をも獲得しただけにドラフト史上最高の指名結果を残した。ドラフト後は順位など関係なく実力でのし上がっていく世界。6人全員が近い将来、ドラゴンズの主力となる活躍を見せてくれることを願ってやまない。

最高の船出となったキャプテン与田

まずは最高の船出となった与田ドラゴンズ。これから長い航海が続く。名門復活を目指し、与田監督には根尾獲得時に見せた最高のガッツポーズを何度も見せてもらいたい。その数が増えるごとにチームは一歩一歩再生の道を辿っていく。就任一年目から遠慮なく与田イズムを全開にし、気迫溢れる采配をふるってもらいたい。常勝軍団再建を目指し、がんばれ!ドラゴンズ!燃えよドラゴンズ!

(ドラゴンズライター 竹内茂喜)

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