老舗百貨店と業界最大級のリユース専門店がタッグを組んだ!百貨店営業の花形外商員も鑑定士に転身?業界を揺るがす変化に密着しました。高級感あふれるラウンジ。壁にはアート作品も…実はここ、「買取専門店」です。(訪れた人)「こんなにきれいだとは思わなかった」「安心感がある」松坂屋名古屋店に、2025年8月にオープンした「MEGRUS」。松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングと、リユース大手のコメ兵が作った、合弁会社の買取専門店。今後、全国の松坂屋や大丸、パルコで展開されます。持ち込まれたのは…有名ブランドの“非売品”やワンピースその第1号店が松坂屋名古屋店。オープン初日、午前中から早速お客さんが…子どもの頃から松坂屋に通っているという、60代の女性。持ち込んだのは…(60代女性)「ヴァレンティノのワンピース」2年ほど前に購入したという、ヴァレンティノのワンピース。さらに…(60代女性)「かわいいでしょう。未使用、使っていない」ゴールドに輝くコインケース。有名ブランドが去年、お得意様限定で配った「非売品」です。(60代女性)「見たことある?」(MEGRUS松坂屋名古屋店・岩津裕哉店長)「僕は初めて見ました。(コメ兵では)入荷はほぼないもの」買取価格はどうやって決まる?MEGRUSの鑑定士は5人。店長の岩津さんは、コメ兵からきています。(岩津店長)「角にこすれがないか、小銭を入れた跡があるか(確認する)。小銭を入れた形跡がなかったので、未使用として金額を出す」ブランド品などは、品物の状態をコメ兵の本部と共有し、買い取り価格を決めていきます。(岩津店長)「お待たせいたしました。まとめて買い取りに応じていただけたら、当社頑張って…10万円」(60代女性)「せっかくなので、置いていきます」どちらも5万円の計10万円で買い取り成立。(60代女性)「捨てるのは罪悪感がある。でも家にいっぱいになると大変。(部屋が)狭くなるので」「終活のニーズがあるのでは」ここで買い取られたバッグやジュエリーなどのブランド品は、全てコメ兵に売却。その後、店舗などで販売されます。(JFR&KOMEHYOPARTNERS・下垣徳尊社長)「自宅にある不要品を処分したいニーズが、百貨店のお客さまにあることがみえてきた。身の回り品を整理したい。終活のニーズがあるのではないかと」今や「終活」としても注目されるリユース市場。去年は3兆2628億円。今後5年で、4兆円規模に成長する見込みです。J.フロントリテイリングは、コメ兵とタッグを組むことで在庫を抱えることなく、買取市場に参入できるのです。コメ兵も、新しいニーズの掘り起こしに期待を寄せています。(コメ兵・石原卓児会長)「松坂屋は小売業をやる上で目標にしていた会社。我々がなかなか買い取りできないものをたくさん仕入れられると販売のチャンス。コメ兵の品ぞろえにつながっていくと期待」買い取り未経験の“外商員”が鑑定士に⁉(コメ兵教育企画部・寺田洋平さん2025年7月)「動かす場所は査定しながら全部動かしてください。通りが悪い、ストラップの金具が壊れているとか」オープン前、コメ兵の鑑定士による買い取りのレクチャーが開かれていました。(寺田さん)「(ニセモノのポイントは)“におい”。(ニセモノは)化学的な染料の安いにおい、鼻にツンとくるような」本物とニセモノの見分け方や、商品のどこに注目するのかなど、鑑定士の「プロの目や嗅覚」が求められます。(MEGRUS松坂屋名古屋店・佐々木勝さん)「革のにおいではなく薬品臭がする」佐々木勝さん。長年営業の花形、外商員を務めてきた販売のプロ。特別な顧客に高級品を売ってきましたが、買い取りは未経験。しかし、ニーズがあることは知っていました。(佐々木さん)「お客さまから買い取りできないの?という問い合わせをいただいたこともあった。(鑑定士に)立候補した」外商顧客から売却依頼…「母の形見を」この日佐々木さんは、外商員とある顧客のもとへ…(佐々木さん)「品物を売却したいという依頼があって、お客さまの会社に伺う」顧客の元には、過去松坂屋の外商が販売した品々もあり、高級品の買取先としても大きな期待が。これも、MEGRUSの持つ強みです。到着したのは、名古屋市内のとある会社。会社を経営する60代の夫婦。20年ほど前から松坂屋の外商を利用しています。(約20年前から外商顧客・60代男性)「母の形見をみつくろった。買いだしたのが15年前くらい」鑑定するのは、キラキラと輝くピンクサファイアの指輪や、ホワイトゴールドのネックレスなど計9点。買い取り額はいくらに?(佐々木さん)「地金の値段が高騰しているので、お値段はつきやすい。10年、20年前に購入されたということだと、買取額も約6倍、7倍になっている」ホワイトゴールドのネックレスは、状態も良く期待できそうです。(60代男性)「活用していただける人に、活用してもらうことも大切じゃないかと思う」果たして、買い取り額は…(佐々木さん)「査定が終わりましたので、金額をお伝えいたします。ネックレスはナニスでホワイトゴールドのお品物。こちら査定額が90万円」(60代男性)「買取額が?ほんと?」(佐々木さん)「オパールのリング15万3000円。合計で…227万3000円」(60代男性)「想像以上に高かった」「大事な物だからこそ信頼のできる人にみてもらいたい」これまで「買い取り店を利用したことはなかった」という2人ですが…(60代・妻)「こんなに丁寧に見ていただけるとは思わなかった」(60代・夫)「値段も悪くないように思う」(60代・妻)「大事な品物をみていただくのも、信頼のできる人にみてもらいたい。信頼感ですよね」大切なものだからこそ、信頼できる「松坂屋」の人にみてほしい。そんなニーズもあるのです。(60代男性)「他の物もいろいろありますので、またお願いします」(佐々木さん)「ありがとうございます」富裕層も御用達だった、老舗大手百貨店が参入する「買い取り・リユースビジネス」。眠っていたお宝が、世に出てくるきっかけになるかもしれません。