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AIのメリットデメリット。“最も大きな課題“とは

AIのメリットデメリット。“最も大きな課題“とは

AI(人工知能)は、私たちの暮らしや仕事に急速に浸透し、便利さをもたらす一方で、新たな課題も浮かび上がっています。人手不足の解消や業務の効率化への期待が高まる一方、著作権やAI依存、さらには国際的な開発競争など、社会全体で向き合うべきテーマも少なくありません。7月20日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、「AIへの期待と課題」をテーマに特集を放送しました。CBC論説室の石塚元章特別解説委員がAIのメリットとリスクについて解説。聞き手は光山雄一朗アナウンサーです。

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AIのメリット

石塚は、AIのメリットとして、業務を迅速かつ効率的に進められることや、人手不足の解消につながる可能性を挙げました。

さらに、AIは既存の技術と組み合わさることで新たな価値を生み出していると説明します。例で挙げられたのはAI家電や自動運転技術です。

石塚「家庭電化製品にAIが入ってうまく機能してくれるとか、自動運転で交通事故なくなるかもしんないね、とか、そういうこれまであった技術との融合みたいなものを」

AIはなくてはならないものになりつつあると評した石塚。
また、高齢化が進む中で介護分野での活用にも期待を寄せ、「いろんなメリットがあることはあると思います」と述べました。

失業や著作権問題

一方で、石塚はAIの進化によって新たな課題も生まれていると指摘しました。これまでロボットによる代替が懸念されていた現場作業だけでなく、企画や事務などを担うホワイトカラーの仕事についてもAIに変わる可能性があります。

石塚「AIの進化があまりにすごい。プランニングしたり考えたりすることが優れてくると、デスクワークとかの人たちの仕事こそ、AIに持っていかれちゃうんじゃないの」

また、AIによる著作権問題にも触れ、クリエイターや芸術家の作品だけでなく、声優やナレーターなど「声」の権利についても課題があると説明しました。

石塚「プロが作ってるその権利。AIが同じようなものをすぐ作れちゃったり真似できちゃったりするけど、私たちの権利はどうするのか、みたいな話もでてきてる」

光山も、AIがニュース記事などをもとに回答を生成することを例に挙げ、「その元記事を勝手に人工知能が使っていいのか。著作権はどうなのか」と、報道機関とAIをめぐる問題について言及しました。
さらに、AIを支えるデータセンターが膨大な電力を消費することや、高性能なAIをめぐって各国が開発競争を繰り広げている現状についても説明しました。

ハルシネーションに注意

AIはインターネット上の情報をもとに回答を作るため、誤った情報をもっともらしく答えてしまう「ハルシネーション」が起こる可能性があると石塚。

石塚「AIが世界にあるデータを一瞬にして集めてきて、そこから答えを見つけるっていうことなんで、じゃあ元のデータは絶対に正しいですか?そこまで見抜けますか?っていう」

そのため、「AIがこう言っていたから間違いない」と考えるのではなく、「参考程度にする」のが適切な利用方法だと呼びかけました。

光山は、自身の妻が育児についてAIに相談することがあると紹介。我が子につきっきりで人とのコミュニケーションをとる機会がないという事情を理解しつつも、AIの情報を信じて行動に移す妻を見て、石塚が発した「AI依存」という言葉が印象に残ったようです。

これに対し、石塚は、育児のように正解がひとつではないテーマでは、AIが個人ブログなど信頼性が十分ではない情報を参考に回答することもあり、「本当にちょっと怖いところはありますよね」と注意を促しました。

求められる向き合い方

AIの課題は他にもあります。

電卓の普及で暗算力が低下したことや、パソコンの普及で漢字を書く機会が減ったことを例に挙げ、AIに頼りすぎることで思考力が低下する可能性にも言及する石塚。
また、中国がAI分野で国際的な連携を進める一方、アメリカは先端技術の国外流出を防ごうとしている現状を紹介し、AIが新たな覇権争いの中心になりつつあります。

その上で、石塚は最も大きな課題として「人類がAIを制御できなくなる可能性」を挙げました。

石塚「リスクをきちんとわかって、みんなが共有して、うまい使い方をしよう、制限しようという方向に人類が同じ方を向いて動けるかどうか」

リスクを人類でどう解決するか、備えるかのベクトルを同じにしなければ、将来世界が大きな混乱に陥るかもしれません。

AIは私たちの生活をより便利にする大きな可能性を持っています。しかし、その一方でさまざまな課題も抱えています。AIを過信するのではなく、その特性やリスクを理解しながら上手に活用することが、これからますます重要になりそうです。
(ランチョンマット先輩)
 

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