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感動と驚き!独学で修復したSLがお披露目

感動と驚き!独学で修復したSLがお披露目

愛知県豊田市で行なわれた、蒸気機関車「D51」のお披露目会が大きな話題を集めています。長年放置され、さびだらけで動かない状態だった車両を、70代の石川昭さんが独学で修復。約4年をかけて再び走れる状態まで蘇らせました。5月14日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、お披露目会に足を運んだ山本衿奈が、巨大なSLが動き出した瞬間の熱気や、会場を包んだ温かな空気に感動した様子を報告しました。聞き手は宮部和裕アナウンサーです。

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石川さんの挑戦

今回修復されたのは、通称“デゴイチ”として知られるD51蒸気機関車。
もともとは滋賀県の「SLパーク」に展示されていた車両でしたが、施設閉鎖によって行き場を失っていたそうです。その車両を引き取ったのが、愛知県豊田市の石川さんでした。

宮部「引き取るって簡単に言うスケールじゃない」

実際、SLは全長約20メートル、高さ約4メートルにもなる巨大な乗り物です。しかも、石川さんはSL修復の経験がなかったといいます。

山本によると、石川さんは以前からクラシックカーの修理を趣味にしていたものの、SLは“もちろん初めて”。引き取った当初の車両は、全身が茶色くさびつき、まったく動かない状態だったそうです。

それでも石川さんは、解説書を読み込み、詳しい人に話を聞きながら修復を開始。2022年からほぼひとりで作業を続けてきました。
「大変だったのでは?」と尋ねた山本。

石川さん「大変だったけど、昔から直したり作ったりすることが好きで、とにかく楽しい。だから続けられるんだ」

さらに驚きだったのが、その作業量です。石川さんは「1月1日以外は毎日作業している」と話していたそうで、数時間ずつ地道に修復を続けているとのこと。

山本「最後は“好き”とか“楽しい”っていう気持ちが人を動かすんだなと思った」

その熱量に心を打たれた様子でした。

来場者まさかの人数

お披露目会は、豊田市にある石川製作所で開催されました。会場には家族連れや高齢の鉄道ファン、一眼レフカメラを抱えた来場者など、本当に幅広い世代が集まっていたそうです。

実は、お披露目は今回が初めてではありません。1年前にも開催され、その時は約150人が来場したそうです。しかし今回集まったのはその比ではなかったそう。

山本「ちょっとしたフェスですよね(笑)」

石川さん本人も、この人数にはかなり驚いていたそうです。それだけ多くの人がSLに関心を持ち、“動く姿を見たい”と思っていました。

また、山本自身もSLを間近で見るのはほぼ初めてだったそうで、「まず大きさにびっくりした」と興奮気味に語ります。 “デゴイチ”の車輪だけでも山本の身長ほどの高さがあり、「見上げないと上が見えないし、後ろまで見るのも大変」というほどのスケール感だったとのこと。
さらに内部構造も非常に複雑で、「何が何やらわからないくらい複雑に見えた」と話していました。

そんな巨大で精密な機械を、ほぼひとりで修復してきた石川さんのすごさに、ふたりもあらためて驚いている様子でした。

ついにSL動く!

そして、お披露目会最大の見どころとなったのが、実際の走行シーンでした。 敷地内には約40メートルの線路が敷かれており、その線路もSLと一緒に引き取ったものだそうです。
多くの来場者が見守る中、ついにD51が動き出します。

山本「まずカーンカーンって鐘が鳴るんです。そこから、シュポシュポという音とともに、ゆっくりゆっくりSLが進んでいった」

巨大な車輪が回り、複雑な歯車がかみ合いながら車体が動き始めると、会場からは大歓声と拍手が湧き起こったそうです。
しかし、山本が強く心を動かされたのは、“SLが動いた”という事実だけではありませんでした。

山本「そこにいる全員が“動く瞬間”を楽しみにしていた。だから、ただSLが動いた以上に、みんなの夢が動き出した瞬間だったんじゃないかなと」

長い年月をかけて修復してきた石川さんの思い、その挑戦を見守ってきた人たちの期待、そして“本当に動くのか”という緊張感。そのすべてが重なり、会場には特別な一体感が生まれていたようです。
山本も拍手の手が止まらなかったと振り返り、「温かい気持ちと感動をもらった」と語っていました。

修復はまだ終わっていない!?

今回、見事に走行を成功させたD51ですが、実は修復はまだ終わっていません。 石川さんによると、現在の完成度は“8~9割”ほど。今もなお、修復作業は続いている最中だそうです。

今後について石川さんは、「半年後、1年後と定期的にお披露目会をして、前回からこんなところが変わった、きれいになったという変化も見てほしい」と話していたとのこと。
単に“昔の機関車を直す”だけではなく、その過程も含めて多くの人と共有しながら、SLを育てていこうとしているようです。

4年という時間をかけ、ほぼ独学で巨大なSLを動かした石川さん。その情熱は、多くの人の胸を打ち、これからもさらに大きな感動を生み出していきそうです。
(ランチョンマット先輩)
 

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