まるでボール!癒し系アナが岐阜県川辺町の『まるパン』を調査。球体のパンの中身は遊び心がいっぱい!
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。
今回は、『岐阜県川辺町』の『まるパン』です。
地元の人たちに調査をすると、『まるパンばーば』という店の、地球のように丸い形をしているパンで、惣菜系とスイーツ系のいろいろな味があり、子どもたちがお小遣いで買い求めるほどの人気商品だとか。
『まるパンばーば』は創業8年目とまだ若い店ですが、毎日お昼過ぎにはほぼ完売という丸いパンだけを売る専門店。その『まるパン』は、野球ボール大の完全な球体です。まず本来の味を知るために『プレーン(90円)』をいただくと、「生地がものすごくきめ細やかで、外はパリパリ。中はフワフワでモチモチ」と松本アナ。
パンの生地には、2種類の小麦粉を使用。パン用の強力粉に、愛知県産の“きぬあかり”をブレンドすることで、弾力とモッチリ感が生まれるそうです。さらに、ゴマ油を入れることで生地の乾燥を防ぎ、時間が経ってもキレイな球体を保つことができるのだとか。
この生地をベースに、惣菜やスイーツを入れたおよそ17種類が店頭に並びますが、日によって具材が変わるため、何度来ても“選ぶ楽しさ”を実感できるのも『まるパン』の魅力のひとつです。玉子に包まれたケチャップライスが入っている『オムライス』や『キーマカレー』『チーズケーキ』なども人気です。(各180円)
この球体のパンを作ることになったのは、将来レストランをやりたいという夢があり、手土産用の商品を考えていたところ、奥さんが思いついたのがきっかけ。前代未聞の『まるパン開発』…そのカギとなったのは、「球体の金型の発見」と「奥さんのお母さんの協力」でした。お母さんはパン教室の先生で、親子で試作を繰り返すこと数か月。同時進行で探していた金型も見つかり、理想のまるパンが完成。
この間にご主人はなんと自分で店を建てていて、作業中に行き交う子どもたちから「何ができるの?」と聞かれ、パン屋ができることを伝えると、それが口コミで広がり、さらに、ママ友同士のSNSで拡散。自ら何も宣伝することなく、開店時には行列ができて、ものの45分で完売。最初に宣伝してくれた地元の子どもたちの思いが、川辺町の愛されフードの一歩となったのです。そして、この恩を『まるパン』で返すことを決め、5年間は週末に必ず新作を出すことを続けてきたそうです。
松本アナも、新作『豚骨醤油ラーメン(230円)』を味わいました。ずっしりと重みを感じる一品で、チャーシューもスープもこのためだけに仕込んだという力作です。さらに、レストランオープンへの次のステップとして、まるパンを使ったランチも始めました。(※完全予約制)
ご主人は、まるパンを買いに「お小遣いを握りしめて来てくれる、その子どもたちを一番大事にしたい」と改めて語りました。
(9月16日(金) CBCテレビ「チャント!」より)