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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

朝からヘルスシェア

出演
筧 利夫
西尾由佳里

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第349回(2019.3.24)

胃内視鏡

胃内視鏡

ゲンキスチューデント:片岡安祐美
ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:角川康夫

年間5万人近くの命を奪う「胃がん」。部位別のがん死亡者数では、男性の2位に入るほど多いと言われています。そんな胃がんの早期発見に大切なのが、胃内視鏡検査。しかし、いざ受けるとなると、分からない事が多くて不安…。そこで今回は、胃内視鏡検査の最前線をご紹介します。

バリウム検査と胃内視鏡検査の違い

・バリウム検査
検査は、X線写真を用いて行います。胃の全体像を捉えやすい反面、小さな異変を見つけるのには、あまり向いていません。異常が見つかった場合は、内視鏡で再検査をする必要があります。また、バリウムによる便秘や放射線被ばくのリスクもあります。

・胃内視鏡検査
「胃がん」だけでなく、胃酸が食道に逆流して起こる「逆流性食道炎」や、胃酸で自らの胃を溶かしてしまう「胃潰瘍」、「十二指腸潰瘍」など、さまざまな病気を見つけやすいのが大きな特徴です。ときには、サバなどの魚介類に寄生する寄生虫「アニキサス」なども見つける事ができます。

はじめての内視鏡検査

▼検査の説明
病院に行くと、検査中や終了後の過ごし方などの注意点の説明があります。その際、病院によっては内視鏡を鼻から入れるか、口から入れるかを選べます。
(※検査する施設によっては選べない場合があります)

▼検査準備
鼻から入れる場合は、鼻腔スプレーで鼻を拡げます。その後、薬を飲んで胃の洗浄を行います。続いて、苦しさを和らげるため、ゼリー状の麻酔を鼻から入れていき、最後に鎮痛剤を打ったら準備完了です。(※検査する施設によって異なります)

▼検査開始
まずは、のどと声帯をチェック。続いて、食道と胃のつなぎ目の部分を念入りに見ていきます。そして、胃と十二指腸をチェックし、最後に内視鏡を戻しながら、胃を詳しく見ていきます。検査時間は、10分程度です。

▼検査結果
検査結果の説明を受けます。下記のような症状も、胃内視鏡検査で見つける事ができます。

・逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流する事で、食道に炎症が起きてしまう症状の事。頻度は低いですが、食道粘膜が胃酸の逆流により胃粘膜のように変化する事で起きる「バレット腺がん」につながるリスクがあります。

・胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープとは、胃によく見られる良性のポリープです。複数見つかる事も珍しくなく、がん化する心配はありません。

・過形成ポリープ
胃底腺ポリープとは異なり、表面が赤っぽく、がん化する可能性があります。

~早めの検査が大切~
胃痛・胃もたれ・胸やけなど症状がある場合、家族で胃がんになった方がいる場合は、年齢に関わらず早めに検査を受けましょう。また、症状がない場合でも50歳以上の方は、2年に1度は胃がん検診を受けることを推奨しています。胃内視鏡の検査方法は各医療機関で違うため、ホームページ等で確認を行ってください。消化器内視鏡学会の専門医のいる施設がオススメです。

胃の粘膜にすみつく「ピロリ菌」

・ピロリ菌について
ピロリ菌に感染すると、胃の細胞に毒素を注入。細胞を破壊して、さまざまな症状を引き起こします。感染ルートは、幼少期に飲んだ井戸水や、親からの口移しなどが考えられています。

・ピロリ菌が引き起こす病気
胃壁が縮こまり衰える「萎縮性胃炎」。それがさらに進行すると「胃がん」や「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」など、様々な病気につながると言われています。

・意外な病気の原因にも!?
近年、「血小板減少性紫斑病」という病気にピロリ菌が関与しているとして研究が行われています。血小板減少性紫斑病とは、出血の際、血液を固める働きをする血小板が少なくなり、出血しやすくなる病気。国の難病に指定されています。日常の中の、ささいな衝撃でも内出血を起こし、アザが出来るようになったり、症状が悪化すると、不注意で頭をぶつけただけなのに脳出血で突然死してしまったりするケースもあるとの事。ピロリ菌を退治すると、血小板減少性紫斑病が治るという報告があるそうです。

・早めの除菌が大切
ピロリ菌の検査方法は、血液・尿・便・呼気・内視鏡検査などさまざま。除菌は、1週間朝と晩に処方された薬を服用するだけです。検査も除菌も苦しくないので、ぜひ専門医を受診しましょう。ピロリ菌を退治すると、胃がんのリスクが1/3になると言われています。

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