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第341回(1/27) もの忘れ外来

ゲンキスチューデント:朝比奈彩
ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:朝田隆

ご両親に会った時に「外出が億劫になった」「部屋の片付けができなくなった」「同じものを買ってしまう」など、以前との変化を感じる事はありませんか?その小さな違和感や異変を放っておくと、認知症に進行してしまうかもしれません。ただし、認知症は早く気づいて努力すれば、治る可能性もあります。そこで今回は、認知症に繋がるさまざまなサインをリサーチ。自宅でできる認知症対策もご紹介します。

さまざまな認知症の初期サイン

どれも小さな違和感ですが、頻度が多い場合はもの忘れ外来の受診が必要です。

・料理の味付けが変わる
記憶の障害によって料理の工程を覚えていられなくなると、調味料を入れ忘れたり、入れた事自体を忘れて何度も繰り返し入れる事によって、味付けが変わったと家族が感じる事があります。

・連続ドラマを見なくなった
前回のストーリーが記憶できず、内容についていけないため見るのをやめてしまいます。

・片付けや整理整頓ができなくなった
段取りを考えて実行する機能が低下する事によって起こります。

・外出が億劫になった
自ら物事をすすめる行動力や意欲の低下によって起こります。

・オシャレをしなくなった
上記同様、自ら物事をすすめる行動力や意欲の低下によって起こります。

・車の車庫入れが苦手になった
空間認知能力の低下が考えられます。

単なるもの忘れと、認知症の違い

・忘れ物が増えた
思い出しながら探す事ができる場合は、単なるものもの忘れです。

・人の名前が出てこない
人の名前が出てこないのは、単なるもの忘れ。認知症の場合は、そもそも会った人の名前や特徴すら記憶できず忘れてしまうため、名前を聞いても、スッキリしない、分からないという特徴があります。

認知症の予備段階「MCI」

診断の結果、MCI(軽度認知障害)と診断される事もあります。これは認知症の予備段階の事。日常で自立できている場合は、これに当たります。

<認知症へ進行させないために>
・運動
・新しく頭を使う事
新しい事を始めるのは、今まで使っていなかった神経細胞を活性化させ
衰えた認知機能を補う事につながります。

病院に抵抗のある家族をその気にさせるコツ

認知症は早期発見が何より大事。ご家族に異変や違和感を感じ、心配だと思ったらこんな風に病院に誘ってみましょう。

<病院へ誘うポイント>
・早期であれば治る可能性がある事を伝える
・安心材料を与え、前向きに誘う

<NGな誘い方>
・親の失敗を細かく言い立てる
・失敗した内容を記録し医師に報告する

・認知症に近いのはお酒に酔った状態
健康な人には理解しづらい認知症ですが、お酒に酔った状態がそれに近い状態です。実は、お酒で記憶を失くすのは、認知症の脳と似た仕組み。認知症では、脳の記憶を司る海馬という部分の機能が低下しますが、アルコールも海馬の働きを麻痺させてしまいます。翌朝になって前日の事を思い出せないのは、認知症の疑似体験と言えるそうです。

自宅でできる認知症対策法

・「2バックしりとり」
▼2人以上でしりとりを行う
▼しりとりが進んだらレフリーがストップをかける
▼ストップと言われた人は2つ前の単語を答える
2バックしりとりでは、2つ前の単語を覚えながら、しりとりを考えます。2つの事を同時にする事で、脳が刺激され、記憶力や集中力が鍛えられます。この方法で脳トレを積めば、電話をしながらメモを取るなど、2つ以上の事を同時に行う「ながら」もスムーズにできるようになります。

・「新聞の音読・書き写し」
▼新聞を音読する
▼新聞の内容を書く
歳とともに、漢字も書けなくなっていきます。声に出す事で、脳の刺激だけでなく、のど周りの機能UPにも繋がります。

・「昼寝」
認知症の原因物質である「アミロイドβ」は、就寝中に脳の外へ出ます。そのため、30分以内の睡眠がおすすめです。1時間以上は認知症のリスクが上がるので注意しましょう。

・「インターバル速歩」
普通に歩くのと速歩きを交互に行うインターバル速歩も効果的です。1日10分程度の速歩きを取り入れると良いそうです。

まずは、始める第一歩が大事です。今日からできる認知症対策、ぜひお試しください。