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「声」2024 春編 -あなたへ

2024年03月25日(月)深夜1時38分放送

「あなたの声は優しかった…」
そんな言葉が、ちょっとうれしかった。
でも63歳で「声」を失った。絶望の淵で出会った医師はこう言った。

「私もあなたの声を取り戻したい」

あらすじ

愛知県春日井市の田島浩幸さんは、
2年前、下咽頭がんで声帯を摘出。
声を失った。
ステージ4の進行がんだった。
田島さんは、7年前の大腸がんがきっかけで、健康チェックはしっかり行ってきた。
しかし、まさかの事態に。
「声はあきらめました」とつぶやいた。

国内には声を失った人は推計3万人。もう一度、自分の声で話したいと訓練を積み重ねている人が多くいる。しかし、元の声そのものを取り戻すことは不可能。こうした中で、名古屋大学の研究チームが「自分の声」を再現するアプリ開発に取り組んでいた。田島さんはこの開発プロジェクトに加わり、声を失った人たちのために実験段階から参加することになった。「あきらめた声がひょっとしたら、取り戻せるかも…」希望の光が差し込んできた。果して最先端の声再生プロジェクトはどこまで人の声に近づいた声をあやつれるようになるのか…。

取材班は2年間密着した。

「声を取る」医師

名古屋大学病院耳鼻咽喉科 西尾 直樹(にしお なおき)医師 (43)

年間平均20件の声帯摘出手術。
命を救うために「声を取る」
それが使命のはずだが

「声はその人の人生...
命は救えても、
心の底から喜べない」

と複雑な思いがあった…

声を失ったトラック運転手

田島 浩幸(たしま ひろゆき)さん (64)

2022年2月、
ステージ4の下咽頭がんで

声を失った

一度はあきらめた「自分の声」
でも、本当は成長した孫と
「自分の声」で
会話したいという希望が…
果たして夢は叶うのか

自分の声を取り戻すアプリ

SavetheVoice

西尾医師が中心となり開発しているアプリ
声帯摘出者が会話で使う電気喉頭の機械音を
AI搭載のアプリがリアルタイムで自分の声に変換

世界初のアプリがついに完成か

制作スタッフ

ナレーション:山内彩加(CBCアナウンサー)
撮影:馬場勇樹
音声:佐藤里恵
編集:村山翔太

音響効果:笠原貴一
整音:福井楓栞
WEB:江邑竜也
CG・テロップ:舩越康之

タイトル:新田夕岐子
取材:脇田亜彩香
構成・統括:大園康志

ナレーション:山内彩加(CBCアナウンサー)
撮影:馬場勇樹
音声:佐藤里恵
編集:村山翔太
音響効果:笠原貴一
整音:福井楓栞

WEB:江邑竜也
CG・テロップ:舩越康之
タイトル:新田夕岐子
取材:脇田亜彩香
構成・統括:大園康志

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