中日クラウンズの歴史

異例ずくめの大会
大逆転の舞台に

2021
第61回大会
岩田寛
岩田寛
Hiroshi Iwata

大会概要

主催 CBCテレビ 中日新聞社
主管 日本ゴルフツアー機構
協賛 トヨタ自動車株式会社
後援 名古屋ゴルフ倶楽部 中部ゴルフ連盟 日本ゴルフ協会 愛知県 岐阜県 三重県 名古屋市
協力 CBCラジオ
賞金総額 ¥100,000,000
優勝賞金 ¥20,000,000
※短縮競技のためランキング加算は75%となったが、主催者からの支払いは100%
トヨタ賞〔優勝副賞〕 MIRAI
特別賞(ホールインワン) クラウン(13H・17H)
期日 4月29日~5月2日
(初日は雨天中止 4月30日からの3日間54ホール競技として実施)
カット 3オーバー62位タイまでのプロ65名とアマ2名 計67名
出場者数 105名(アマ5名)

大会スコア

1位 岩田 寛 67-68-63=198 ¥20,000,000-
2位 宮本 勝昌 69-64-68=201 ¥10,000,000-
3位 香妻 陣一朗 68-69-65=202 ¥5,800,000-
3位 黄 重坤 66-67-69=202 ¥5,800,000-
5位 浅地 洋佑 67-66-70=203 ¥4,000,000-
6位 今平 周吾 70-69-65=204 ¥3,316,666-
6位 片山 晋呉 68-65-71=204 ¥3,316,666-
6位 重永 亜斗夢 66-68-70=204 ¥3,316,666-
9位 秋吉 翔太 69-70-66=205 ¥2,420,000-
9位 稲森 佑貴 69-71-65=205 ¥2,420,000-
9位 Chan Kim 65-72-68=205 ¥2,420,000-
9位 上井 邦裕 68-69-68=205 ¥2,420,000-
9位 宋 永漢 69-64-72=205 ¥2,420,000-
14位 中西 直人 67-69-70=206 ¥1,820,000-
15位 竹谷 佳孝 66-73-68=207 ¥1,437,142-
15位 小田 孔明 70-69-68=207 ¥1,437,142-
15位 杉本 エリック 67-72-68=207 ¥1,437,142-
15位 梁 文冲 66-73-68=207 ¥1,437,142-
15位 薗田 峻輔 71-67-69=207 ¥1,437,142-
15位 時松 隆光 67-70-70=207 ¥1,437,142-
15位 ※笠原 瑛 66-71-70=207 ¥0-
15位 金谷 拓実 64-71-72=207 ¥1,437,142-
  • ベストアマ 笠原 瑛 207 15位
  • 金額は支払い分 ランキング加算は支払金の75%

4月29日(木) 初日は中止

初日は中止

18番グリーンにも水たまりが・・・

初日は中止

練習場の様子

雨天による影響を考慮し、当初よりツーウェイで組合せが定められたが、前日の夜から大雨が降り続き、当日朝の時点で今後の天候回復も見込めないことから午前6時30分、初日のラウンドの中止が決まった。
クラウンズで大会初日に競技が実施されなかったのは史上初。1日競技が実施されなかったのは第17回大会(1976年)以来で45年ぶり2回目。
 なお朝の時点で、翌日に延期された第1ラウンドのスタート時刻をコース復旧作業のため当初の8時から1時間遅らせて9時スタートとなることも合わせて発表された。
 さらに16時半には、週末の天気予報やコンディションを鑑み、大会競技を54ホールの短縮競技とすることが発表された。クラウンズの大会競技が短縮となるのは大会史上初。

4月30日(金) 1R

1R

通算-6でトップ立った金谷

 前日までの大雨の影響でコース復旧作業のため9時から競技が始まった。
また、予選ラウンドからツーウェイ(アウトインスタート)で競技がおこなわれたのは25回大会以来37年ぶり。
 この日トップに立ったのは2週前の開幕戦を制した金谷拓実。インスタートの前半は1アンダー。後半は1・2番連続バーディのあと4・5番も連続バーディ。
最終9番も1ⅿのバーディパットを決め、6アンダーの好スタートを切った。
 クラウンズ初出場となったノーシードの中島徹が5アンダーでC・キムとともに2位。
 中部学院大の2年生、笠原瑛が首位と2打差の5位で「ちょっと出来すぎな感じです」と、初々しく笑った

5月1日(土) 2R

2R 2R

3 度目の優勝を狙う片山と連覇を狙う宮本
ともに48歳のベテラン二人がトップに

予選第2ラウンドが8時からアウトインスタートで行われた。
ディフェンディングチャンピオンの宮本勝昌と宋永漢がともに64のベストスコアをマークしてトップに浮上した。この2人に浅地洋佑、高山忠洋、片山晋呉を加えた計5人が通算-7で首位。1打差の6位に重永亜斗夢、さらに1打差で岩田寛と金谷拓実が続き、ベテラン・若手が入りまじる大混戦の様相を呈してきた。
 なおアウトスタートの選手は全選手がホールアウトしたが、インスタートは進行が遅れた上に16時06分に雷雲接近のため中断、そのまま雷雲が遠ざかることなく17時43分にサスペンデッドが決まり予選ラウンドが終了しないまま大会最終日を迎えるという大会史上前例のない事態となった。

5月2日(日) FR

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ホールアウト直後の岩田は小さくガッツポーズ

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笠原瑛(左)が通算-3でベストアマチュアに輝く

6時半に予選ラウンドの残り(3組9人)を開始。7時に全選手がホールアウトした後、直ちに予選通過者67名にて最終ラウンドの組み合わせを行い、7時50分にアウトインスタートにて最終ラウンドが始まった。
最終組の2組前からスタートの岩田寛が前半で4バーディを奪いトップに迫ると、10・14番のバーディで首位に立ち、16番でもこの日7個目のバーディ。スコアの伸びない後続を尻目に独走態勢を築き、そのまま-12でホールアウトした。
 大会2連覇を狙う宮本勝昌が最終組の一つ前でプレーし、17番まで-10と優勝の可能性を残したが最終18番はボギーでトータル―9。最終組の選手もスコアを伸ばせず、岩田のクラウンズ初優勝が決まった。
香妻陣一朗が65をマークし高山とともに3位。浅地がー7で5位。インスタートの今平が7バーディ(2ボギー)をマークして一気に順位を上げ6位タイ。

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