中日クラウンズの歴史

令和初の大会は宮本に栄冠

2019
第60回大会
宮本勝昌
宮本勝昌
Katsumasa Miyamoto

大会概要

主催 CBCテレビ 中日新聞社
主管 日本ゴルフツアー機構
協賛 トヨタ自動車株式会社
後援 名古屋ゴルフ倶楽部 中部ゴルフ連盟 日本ゴルフ協会 愛知県 岐阜県 三重県 名古屋市
協力 CBCラジオ
賞金総額 ¥120,000,000
優勝賞金 ¥24,000,000
トヨタ賞〔優勝副賞〕 クラウン
トヨタホールインワン賞 クラウン(13H・17H)
朝日インテック最多バーディ賞 ¥1,000,000
期日 5月2日~5日
カット 5オーバー62位タイまでのプロ73名とアマ上位3名 計76名
出場者数 108名(アマ7名)

大会スコア

1位 宮本 勝昌 66-69-67-69=271 ¥24,000,000-
2位 今平 周吾 70-65-71-66=272 ¥12,000,000-
3位 Matthew Griffin 72-62-71-68=273 ¥6,960,000-
3位 黄 重坤 72-63-68-70=273 ¥6,960,000-
5位 星野 陸也 67-69-72-66=274 ¥3,878,000-
5位 片山 晋呉 68-71-68-67=274 ¥3,878,000-
5位 Anthony Quayle 67-69-70-68=274 ¥3,878,000-
5位 藤田 寛之 69-71-67-67=274 ¥3,878,000-
5位 Peter Karmis 66-70-65-73=274 ¥3,878,000-
5位 貞方 章男 66-70-67-71=274 ¥3,878,000-
11位 秋吉 翔太 72-67-68-68=275 ¥2,664,000-
11位 Chan Kim 72-66-68-69=275 ¥2,664,000-
11位 重永亜斗夢 69-66-69-71=275 ¥2,664,000-
14位 ※金谷 拓実 70-66-71-69=276 ¥0-
15位 Won Joon Lee 69-70-70-68=277 ¥2,064,000-
15位 出水田大二郎 68-66-73-70=277 ¥2,064,000-
15位 Gunn Charoenkul 71-69-66-71=277 ¥2,064,000-
18位 岩田 寛 71-74-67-66=278 ¥1,764,000-
18位 Brad Kennedy 70-65-69-74=278 ¥1,764,000-
20位 Juvic Pagunsan 74-69-70-66=279 ¥1,368,000-
20位 Seungsu Han 71-67-72-69=279 ¥1,368,000-
20位 佐藤 大平 68-72-70-69=279 ¥1,368,000-
20位 堀川未来夢 76-69-65-69=279 ¥1,368,000-
20位 大槻 智春 71-67-71-70=279 ¥1,368,000-
20位 比嘉 一貴 67-69-72-71=279 ¥1,368,000-
  • ベストアマ 金谷拓実 276 14位

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石川遼・尾崎将司が見守る中、名誉スターターを務めた青木功

過去最多優勝のレジェンド尾崎将司と、コースレコードホルダーでもある選手会長石川遼が同組、ここに3週間前のマスターズで決勝ラウンド進出を果たしたアマチュアの金谷拓実が加わるという豪華な組み合わせに注目が集まった。しかもこの組のスタート前に「名誉スターター」として青木功JGTO会長が1番ホールのティーショットを放つという記念大会ならではの演出があり、増設された1番スタンドのギャラリーを大いに沸かせた。
石川遼は11番でバンカーからの脱出に4打を要し合計「8」の大叩き。その後も腰痛の影響で震わず11オーバーの107位というまさかの初日となってしまった。
トップに立ったのは46歳の宮本と40歳の貞方ら3人。昨年初日トップだった星野陸也は今年も好調で1打差の4位。

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通算-6でトップに並んだ出水田

石川遼は会場入りしたものの腰痛の状態が思わしくなく、スタート前に棄権となった。20歳の金谷と76歳の尾崎将司が2人でラウンドする事態となったが、金谷は随所に落ち着いたコースマネージメントを見せて首位と2打差で決勝ラウンドに進出。尾崎は予選通過こそならなかったものの、中盤まではエージシュートも期待できるペースでプレーし見せ場を作った。
M・グリフィンが後半7バーディをマーク。9ホールのスコア「28」はツアータイ記録でクラウンズのインの新記録でもあった。出水田がスコアを4つ伸ばして通算-6でグリフィンとともにトップに浮上し、ギャラリープラザのお立ち台でも笑顔を見せた。過去2大会連続で予選1位通過の今平周吾が首位と1打差の3位に浮上し、コースとの相性の良さを今年も発揮した。
金谷の他、杉原大河と桂川有人の計3名のアマチュアが決勝ラウンド進出を決めた。その影響もあり、予選カットラインの+5に15人が並び、決勝ラウンド進出が76名と異例の多さになった。62歳の尾崎直道もギリギリで予選通過を果たした。

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ノーシードの貞方が優勝争い

南アフリカ出身で現在ギリシャ国籍のP・カーミスが6バーディ、1ボギーの65。18番のバーディで頭ひとつ抜け出し、初出場のクラウンズでトップで最終日を迎えることになった。ベテラン宮本勝昌が1打差の2位。貞方章男が16、17番の連続バーディもあり67の好スコアをマークして3位タイに浮上。最終日最終組でのラウンドが決まった。出水田大二郎はスコアを3つ落として12位タイまで後退。今平周吾も71とスコアを伸ばせず首位と5打差で最終組を迎えることとなった。

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キャディと喜びを分かち合う宮本

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金谷拓実(左)が通算-4でベストアマチュアに輝く

決勝ラウンドに進出した選手が76名となり、最終日はクラウンズでは21年ぶりにOUT/INスタートが実施された。
最終組から3つ前の組からスタートした今平周吾が9番から3連続バーディを奪い優勝争いの中心に。17番でバーディを奪った時点で9アンダーと単独首位であったが、最終18番はフェアウェイからの2打目をバンカーに入れるミスがあり8アンダーでホールアウト。追いかける展開となった最終組はカーミスが12番からの3連続ボギーで脱落。最終ホールまで優勝の可能性を残した貞方も18番でダブルボギー。宮本勝昌は1番でダブルボギーと最悪のスタートだったが、その後は粘り強くスコアを伸ばし、今平と並ぶ8アンダーで最終ホールを迎えた。宮本の第2打はピンに寄らず10メートルの距離を残し、多くのギャラリーがプレーオフの突入を予感した。運命のバーディパットは複雑なスネークラインをたどり、最後のひと転がりでカップに吸い込まれ、劇的な幕切れで60代目のクラウンズ覇者・令和最初の王者が決まった。宮本にとっては2年ぶりのツアー12勝目。
マスターズ帰りの金谷拓実が、終始安定したプレーで通算4アンダーの14位と健闘し、ベストアマに輝いた。

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