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ページ最終更新  2019/7/11 18:58

「教育の名を借りた虐待」‥小6の息子を刺殺した父親に懲役16年を求刑

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 名古屋市北区で、中学受験を控えた小学6年生の長男を殺害した罪に問われている父親の裁判で、検察側は、懲役16年を求刑し、法廷では、母親が涙ながらに最後の意見を述べました。

 「事件の起きた日、寝ている崚太の足をくすぐった感覚、その際、『やめてー』と言われたのが崚太との最後の思い出です」
  (崚太君の母親の証言)

 被告の元・妻で崚太君の母親が涙ながらに語った悲痛な思い。

 名古屋市北区の元トラックドライバー 佐竹憲吾被告(51)は、2016年8月、自宅マンションで、小学6年生の長男 崚太君(当時12)の胸を包丁で刺して殺害した殺人の罪に問われています。

 これまでの裁判で、佐竹被告は起訴内容を否認していましたが、車のドライブレコーダーには崚太君との衝撃のやりとりが記録されていました。

 「入試やりたいなら遊びたいのを我慢しろ。俺が何した。包丁を足につけとるだけや」
  (佐竹被告)

 「いてて。血が出る。やめてください。
 ママがいるときでも今と同じ態度をとります」
  (崚太君)

 「それやらんかったらどうなるかわかっとるんか」
  (佐竹被告)

 「刺されます。殺されます」
  (崚太君)

 弁護側の被告人質問で、佐竹被告は、包丁を突きつけた理由について、「先がとがっていて、怖いだろうと思った。素直に言うことを聞いてくれる。怒鳴ることも減り、(指導の)時間が短縮出来ると思った」と語りました。

 崚太君を怖がらせることが、効率的な指導方法だと信じていた佐竹被告。

 11日に名古屋地方裁判所で開かれた裁判で、検察側は、「犯行は包丁で胸を一突きしていてきわめて卑劣である」としたうえで、「被告の行為は教育の名を借りた虐待ともいえ、恐怖で支配された被害者には何の落ち度もない」として、佐竹被告に懲役16年を求刑しました。

 一方、弁護側は、「行為自体は非難に値するが、当時、被告は心神耗弱状態だったうえ、動機についても分からず、殺意には合理的な疑いが残る」として傷害致死罪が相当であると主張しました。

 最後に意見を求められた佐竹被告は、「殺意はなかった。あとは無い」と短く述べました。

 包丁を教育のためとして使い、その結果、12歳の息子の命を奪った父親。

 この行為を司法はどう判断するのか、判決は、7月19日に言い渡される予定です。(11日18:24)

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