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ページ最終更新  2019/7/8 19:18

「勉強を促すためで殺意はなかった」‥”中学受験”で長男を刺殺した父親

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 名古屋市北区で「中学受験」をめぐり、父親が長男を殺害した3年前の事件の裁判で、51歳の父親は、事件当日、刃物を持ち出した理由について、受験勉強を促すためだったと、8日の裁判で説明しました。

 「先がとがっていて怖いだろうと思った。見せると素直に言うことを聞いた」
 刃物を持ち出した理由について、法廷でこう話したのは、元トラックドライバーの佐竹憲吾被告(51)。

 2016年8月、自宅マンションで小学6年生の長男 崚太君(当時12)の胸を包丁で刺して殺害した殺人の罪に問われています。

 6月の初公判で、起訴内容を否認した佐竹被告ですが、車のドライブレコーダーに収録されていた崚太君とのやりとりでは、衝撃の会話の内容が明らかになりました。

 「入試やりたいなら遊びたいのを我慢しろ。俺が何した?包丁を足につけとるだけや」
  (佐竹被告)

 「ごめんなさい。痛い。血が出る。やめてください」
  (崚太君)

 「今度、俺に逆らって生意気な態度とったら、ただじゃ済まんぞ」
  (佐竹被告)

 崚太君への虐待は、中学受験が近づくにつれてエスカレートしたといい、受験に対する佐竹被告の異常なまでの執着心が見られました。

 佐竹被告は、8日の公判で、事件の前の年から、カッターナイフをちらつかせながら注意するようになったと明かしました。

 「事件の1か月ほど前に包丁を買った。
 先がとがっていて、怖いだろうと思った。
 素直に言うことを聞き、怒鳴ることも減り、時間が短縮出来ると思った」

 崚太君を刃物で怖がらせることが、効率のいい指導だと信じていた被告。

 頭に包丁を当てて髪の毛が切れることもあったといいます。

 そして事件当日。

 崚太君が朝起きて来ず反抗的な態度が始まったと思い、包丁を取り出した佐竹被告は、「この前言ったことを忘れたのかと説教すると泣き出したので、口を塞いだ。
 手を洗おうとキッチンへ向かっていると『パパ』と呼ばれ、振り向くとピュッとなにかが出てくるのが見えた。
 胸のあたりに穴が見えた」と証言。

 刺したときの記憶がなく、殺意はなかったことを強調しました。

 12歳の男の子が命を落とさなければならなかった理由は明らかにされるのか。

 判決は、7月19日に言い渡される予定です。(8日17:43)

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