ニュースリリース
2012年度
CBCラジオ『ラジオ特集 隙間~おひとりさまを支える現場から』が
第8回日本放送文化大賞 準グランプリを受賞
2012年11月6日
11月6日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた第60回民間放送全国大会の席上、審査発表された「第8回日本放送文化大賞」において、CBCラジオの『ラジオ特集 隙間~おひとりさまを支える現場から』が、ラジオ部門で準グランプリを受賞しました。
【番組詳細】
- ■タイトル
- 『ラジオ特集 隙間~おひとりさまを支える現場から』
- ■スタッフ
- プロデューサー 山室雅子 [CBC]
ディレクター 菅野光太郎 [(株)CBCラジオ]
【番組内容】
名古屋市にある「NPO権利擁護支援 ぷらっとほーむ」。これは、家族の代わりに身寄りのない高齢者の身元保証と、金銭管理、契約の代行など、いわゆる成年後見活動を行っています。ぷらっとほーむを立ち上げたスタッフの1人、元名古屋市中区長の糸柳元英さん(68歳)は「“おひとりさま”への支援は、行政が立ち入ることの難しい部分もあり、行政が見落としている『隙間』だ。」と語ります。
糸柳さんが担当する福島兼吉さん(82歳)は、認知症で体も不自由です。ひとつ違いの妹さんがいますが関係は疎遠で、病院への付き添いも糸柳さんが行っています。病院での検査、そして死を迎えるにあたってどのような治療方法をとるかの判断は、糸柳さんが家族に代わって行わなくてはなりません。糸柳さんは、1人の人間の人生を背負い、人生の最後を見送りました。
番組では、官と民、双方を経験した糸柳さんに一年近く密着、その活動を通して、“おひとりさま”を取り巻く現状を伝えます。認知症の高齢者を支えるために作られた成年後見制度の不備や、“おひとりさま”の支援をNPOまかせにする行政の姿など、様々な問題点が浮かび上がってきます。
【参考】「日本放送文化大賞」とは・・・
2005年日本民間放送連盟が質の高い番組がより多く、制作・放送されることを促すことを目的に制定したものです。“視聴者・聴取者の期待に応えるとともに、放送文化の向上に寄与した”と評価される番組を顕彰し、ラジオ・テレビそれぞれにグランプリを1番組、準グランプリを1番組選定します。
審査方法は、全国7地区で行われた地区審査で1位になった作品の中から、中央審査によってグランプリおよび準グランプリを決定します。番組のジャンルは問わず、すべての番組を候補として審査を実施することと、グランプリ・準グランプリ受賞番組については、多くの皆さんに視聴・聴取していただくために、原則として表彰から3ヶ月以内に全国放送を行うことになっています。
【CBC制作番組・受賞歴】「日本放送文化大賞」
第1回(2005年) テレビ部門 準グランプリ 「山小屋カレー~2004秋篇」
*ラジオ部門での受賞は、今回が初めてです。