ニュースリリース
2009年度
伊勢湾台風50年でワンセグ独立放送 ~デジタル時代の災害報道~
2009年9月16日
中部日本放送株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長:大石幼一)は、伊勢湾台風からちょうど50年目の2009年9月26日(土)、15:30~17:25放送の特番、JNN50周年スペシャル『迫り来る!天変地異~伊勢湾台風50年・今そこにある危機~』に合わせて「災害報道」をテーマとした、ワンセグ独立放送(非サイマル放送)を実施いたします。CBCにとって、ワンセグ独立放送の実施は初めてです。
今回のワンセグ番組は、デジタル時代の新たな災害報道にトライするため、ラジオ局と報道局が中心となって制作する、言わば“ラジオが作るワンセグ番組”です。
ラジオ・テレビ兼営局のCBCにしかできない取り組みであり、伊勢湾台風50年の節目を迎え、放送局の使命である災害報道に「ラジオ×ワンセグ」という組み合わせによって、新たな一歩を刻むことになります。
【企画意図】
災害報道は放送の使命であり、「地域社会への貢献」を掲げるCBCにとって、重要なテーマです。
1995年阪神淡路大震災の際、発生直後こそ全体の被害状況が報道の中心となりましたが、日がたつと共に避難情報や安否情報など細かな情報が必要とされました。それに応えたのがラジオでした。14年たった今、私たちの身近にあるのが携帯電話です。そして携帯電話のワンセグ搭載率は85%を超えています。そこで、大災害時発生時はラジオで放送している災害情報をワンセグでも放送することで、ラジオの機動力をテレビに生かし、“CBCの総合メディア力”によって、ラ・テ兼営局にとっての“新しい災害報道のモデルを作ろう”というのが、今回の狙いです。
【ワンセグ独立放送・放送時間】
2009年9月26日(土)15:30~17:25放送の特番後半部分(16:20頃~17:25)予定。
【ワンセグ独立放送番組概要】
ラジオスタジオから大災害発生2日目以降の災害報道モデルケースを想定し、被災地・自治体・視聴者とリスナー等と電話で繋いだり、いろいろな情報をFAXやメールで募集・紹介したりしながら、災害現場からの中継、当日ニュースなども番組の間に入れて、「伊勢湾台風から50年の検証」「大災害への防災対策」をテーマにスタジオトークを展開します。
ワンセグではラジオスタジオにテレビカメラを設置し、その様子を放送します。
(今回はラジオとのサイマル放送はございません)
- 《出演者》
- 森田 正光 気象予報士・『そらナビ』コメンテーター
沢 朋宏 気象予報士・CBCアナウンサー
中西 直輝 ラジオスタジオ担当・CBCアナウンサー
夏目 みな美 ニューススタジオ担当・CBCアナウンサー
【災害報道の今後について】
伊勢湾台風が大きな被害をもたらした50年前、私たちの先輩は、濁流に腰まで浸かりながらレポートをし、筏の上で中継カメラをまわすなど、身体を張った不眠不休の災害報道を続けました。それから50年。災害報道もワンセグやデータ放送など新しいツールを得て、大きく変貌してきています。
番組の準備を進めていた8月上旬にも、静岡県駿河湾沖で地震が発生するなど、東海地震含めて大災害はいつ起きてもおかしくありません。
CBCでは、今回のワンセグ独立放送を踏まえ、ラジオとテレビで長年培った災害報道に、デジタル時代の新しいメディアを取り込んだCBCならではの災害報道の姿を、全社一丸となって構築していきます。