11月末から12月にかけて1ヶ月近くに及んだ番組撮影は楽しくも過酷だった様子。
体重はロケ前に比べて7キロも減ったそうです。
陸路、水路、空路を使い、日々5,6時間の移動はもちろんのこと、
時には富士山よりはるかに高い場所で高山病と闘いながらも、
馬に乗り氷河を目指すなど、様々な手段で赤道を辿りました。
飛行機の離発着はなんと!22回に及んだということです。
このロケについて西村さんは
「毎日圧倒的な景色、大自然に出会い、
人間の力ではどうにもならないことがあるんだなと実感しました。
赤道直下の日差しは刺すように強くて、
あっという間に肌が真っ黒になり、顔も一皮むけました。
南米大陸はとにかく広くて、移動が大変。足がパンパンになりました!」
と語ってくださいました。
『赤道大紀行』は1月26日(土)午後2時から放送です。
どうぞ、お楽しみに!
旅人・西村 雅彦さんに聞いちゃいました!
Q 今回の旅で一番楽しかったことは?
A 一番をつけ難いですね。驚きの連続で毎日が楽しかった。
ポロロッカは、ボートに乗って迫ってくる波を撮影するだけの予定だったのに、
船頭さんが進路を間違えて波の中に入っていくんです。
あと少し傾いていたら転覆していましたよ! でもあれは楽しかった。
みんな水浸しになっていたので、その後パンツ一丁で服を乾かしたりしました。
Q 一番辛かったことは?
A 時差ボケですね。自分が浮遊しているように感じるくらいきつかったです。南米は日差しもきつかった。肌を刺すような日差しでした。
太陽は相当なパワーで地球にエネルギーを放っているんだということを実感しました。
Q 一番衝撃を受けたことは?
A ワラスで氷河が溶ける音を聞いたことです。
温暖化の影響を受け、凄い勢いで溶けている。5年位前まで洞窟のような穴が空いていた場所も今はなく、かなり大きな水溜り、
池になっていました。驚きと同時にとても悲しくなりました。氷河の溶けるその音を聞いたら、自然と涙が流れていました。
標高4,200mのアンデスに暮らす人々に聞いたら、氷河の水が生活水だったのに、年々減っているそうなんです。
番組にも出てきますが、僕が飛び入り参加した「インティヘカナン村」の結婚式があるんです。そこの人々が桶に水をためて食器を洗う
のですが、何度も何度も同じ水を使う。それだけ水が減ってきているということにとても衝撃を受けました。
Q 赤道はどんな場所でしたか?
A 過酷なところでした。環境も厳しいし食べ物も合わなかった。まず自分では行かないところですから。自分で行くとしたらハワイかNYかパリ。
そんな観光地しか行ったことがなかったので、あえてこの仕事を引き受けました。自分の中で何かが変わると思ったからです。
ロケを終えて、人間は自然の一部だということ、自然と共生することの大切さを改めて感じました。
『赤道大紀行』は環境に軸足をおき、「赤道」を3年かけて1周しようという番組です。
1年目の旅の舞台は南米、旅人は西村雅彦さんです。
11月末から12月にかけて約1ヶ月間、ポルトガル、ブラジル、ペルー、エクアドルの4ヶ国で撮影しました。そして、西村さんのお誕生日にガラパゴス諸島でゴールを迎えました。
南米大陸は大変広く、移動、移動の毎日で、大変ハードでした。西村さんの体重は7キロ近く減ったそうです。
『赤道大紀行』では、そのような過酷で夢のような体験はもちろんのこと、ポロロッカ、ガラパゴスなど南米各地の圧倒的な自然や人々に出会い、その感動などを西村さん自身の言葉で語っていただきます。大型ドキュメンタリー番組ですが、肩肘張らず気軽に見ていただける番組に仕上がっています。ご期待ください。
今回の旅は、大航海時代、コロンブスら多くの冒険者たちが西へと旅立った場所・ポルトガルのロカ岬を出発して、大西洋を渡りブラジル・ベレンへ。アマゾン河、アンデス山脈、ガラパゴス諸島を巡り、大自然の素晴らしさ、そして、その一方で環境破壊の現実などを西村雅彦さんご自身の言葉でお届けします。