第8話|「野鉄砲」 |
相談があるという兄からの手紙を京都で受け取り、百介は八王子で同心(警察)をしている実兄・山岡軍八郎に会いに行く。ところが軍八郎は手紙など出していないどころか百介が京都にいたことも知らなかったという。一体どういうことなのか。 しかしちょうど良い機会だと、軍八郎は山道で見つかった同役の屍を見せる。 額に石くれが突き刺さった無惨な死体。どのような方法で殺されたのかと、奇談に詳しい百介の知恵を借りたいという。百介は妖怪「野鉄砲」の話をする。 「野鉄砲」とは人に向かって老いたももんが「野襖」を飛ばし、顔に張り付けて窒息させる妖怪。 勢いよく石礫を投げつけることもあるというのだ。話を聞いた同心達は山狩りをすることに。 しかし八木又四郎だけは異常に怯えているのだった。 |