慶長年間に、
農作物を荒らす猪を、
梯子を使って退治。
その翌年は、大豊作となったことから、
村人がこれは猪の御加護として、
猪の供養と豊作を祈願する祭りとしたことが
起源と言われる。
400年を越え、
梯子を昇って獅子を舞う。
高さ9mの櫓の上で
青年が二人一組となって獅子舞を奉納し、数々の離れ業を行う。
梯子によって幸運を得たこの地の人々は、
今も危険を顧みず梯子を昇り櫓で舞う。
一つ間違えれば落下する状況の中、
気持ちと身体を研ぎ澄まして演舞することで、
神に祈りを届けているのではないだろうか。
人が、神様や自然に相対する時、自らはどのようにあるべきかを
高さ9mで離れ業を繰り広げる獅子の姿から解き明かす。

