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BACKSTAGE(バックステージ) ”挑戦”に秘められたこだわりと仕事愛

CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット
毎週日曜よる11時30分

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2020年1月19日放送
第39回

子どもたちからの鋭い意見も…!?「キッザニア」新オープンの舞台裏

小倉優子 小倉優子
キッザニア アミンさん

子どもがさまざまな職業を体験できる大人気テーマパーク「キッザニア」。パーク内には、パビリオンと呼ばれる実在の店舗などが入っており、兵庫県西宮市の「キッザニア甲子園」では、約100種類の業種が体験可能。今回は、職業のプロになりきり子どもたちに仕事を教える「スーパーバイザー」のアミンさんに密着。新パビリオンのオープンまでの舞台裏とは?

<言い間違え厳禁!!35分間の台本“丸暗記”>
新パビリオンは「パスタスタンド」。子どもたちには、パスタ料理を作るシェフを体験、最後に試食をしてもらう。
「大変だなと思うこともあるけど、嬉しいしワクワクしているし責任も感じている」
オープンに向けて、まずはシナリオを覚える。芝居でいう台本のようなもので、長さは35分。職業のプロになりきるためには、一言一句間違えることなく暗記しなければならない。しかし、シナリオを渡されて数日後の通し稽古では、台詞が飛びそうになったり、大事な台詞を言い間違えたりする場面があった。職場で練習を重ねるだけでなく、スマホに自分の声で録音したシナリオを繰り返し聞いて、台詞を完璧に覚えていく。

<「パスタがぬるい…」トラブル発生>
パスタスタンドでは、盛り付けを行う際に茹でたパスタを人数分の鍋に入れる。しかし、コンロのある場所からパスタを運んでくるため、試食の時にはパスタが冷めてしまうことが分かった。子どもにコンロを使わせるわけにはいかないので、パスタは茹でてから運ぶしかない。
「もうちょっと温かくしたい。やっぱり本物感がありますもんね」
子どもたちにおいしく食べてもらうため、スタッフとともに対策法を考える。

<厳しい意見が続々“こども議会”>
キッザニアでは、新パビリオンがオープンする前に必ず行われることがある。それが「こども議会」。子どもたちに実際に体験をしてもらい、正直な意見を聞く。主役の子どもたちに楽しんでもらえなければ、オープン直前でも大きな改善が必要だ。子どもたちの前で進行を行うアミンさん。台詞は完璧だったものの、反応はイマイチ。“説明が長い”などの意見が挙がった。そして、課題だったパスタの温度は、直前まで皿や鍋をお湯で温めて提供することに。しかし、子どもたちは冷たいと感じた様子。再び対策を練らなくてはならない。

<緊張のオープン当日>
オープン当日。初めて体験する子どもたちがやってきた。まずはパスタの説明。こども議会では説明が長いと言われていたが、麦や小麦粉の実物などを用意し、説明で飽きさせない工夫を加えた。手にとって楽しめるようにしたことで、子どもたちも興味津々の様子だ。課題だったパスタの温度は、コルクの鍋敷きと、盛り付け後に熱々のソースを追加でかける“追いソース”で対策。こちらもおいしいと好評。子どもたちは、パスタシェフの仕事を存分に楽しめたようだ。

<表現者になりたい…溢れる「キッザニア愛」>
子どもの頃から、表現することが好きだったアミンさん。役者を目指し芝居の勉強をしていた大学時代、色々な職業になりきって表現ができるキッザニアでアルバイトを始めた。卒業後、一度は別の会社に就職したものの、アルバイト時代の経験が忘れられずキッザニアに就職した。
「家に帰ってパスタを見て思い出してくれる、そんなパビリオンにしたい」。
子どもの笑顔のため、自分の大好きなことのため、今日もキッザニアで演じ続ける。

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