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BACKSTAGE

CBCテレビ製作/TBS系全国28局ネット
毎週日曜 よる11時30分

番組内容

 

何気ない日常の裏側で、日本を支える人たちがいる。
私たちの知らないところで、
どんな働きをしているのか?
仕事上の重要なミッションを通して、
「技術」や「こだわり」、
そして「働く原動力」を
浮き彫りにしていきます。

次回予告

 

【4月28日】第4回
「お伊勢参りでにぎわう!
伊勢志摩の観光を支える」

伊勢神宮の参拝者を、伊勢流のおもてなしで楽しませる!
門前町で働く女性

母国から遠く離れた地で暮らす、
スペイン人パフォーマーたちを公私ともに支えてショーを成功させる!
テーマパークで働く女性通訳

<ゲスト>
パックン(パックンマックン)
厚切りジョイソン

アーカイブ

 

【4月21日】第3回
「日本最大級のサーカス団!木下大サーカスを支える」

<ゲスト>
武井壮、奥野史子(「シルク・ドゥ・ソレイユ」元パフォーマー)

武井壮、奥野史子(「シルク・ドゥ・ソレイユ」元パフォーマー)

木下大サーカス照明・音響担当
 中尾展久さん(38歳)

MISSION ▶▶
大阪から名古屋へ4日間で大移動

中尾展久

動物たちが大活躍する迫力満点のショーや、人間離れした華麗なパフォーマンスで観客を熱狂させる「木下大サーカス」。観客動員数年間約120万人を誇る日本最大級のサーカス団。その華やかな舞台を照明で輝かせているのが、中尾展久さん。照明だけでなく、会場を盛り上げるための楽曲を流す音響も担当。木下大サーカスをBACKSTAGEで支えている。
「人間の限界技みたいなのが多いので、毎回同じタイミングにはできない。動きを見て僕らがしっかり合わせる。何が起こるか分からないのがサーカス」
開演前には接客などの仕事もこなす中尾さん。総勢70人の団員は、全員が木下大サーカスの社員。そのため、あらゆる仕事を皆で協力しながら行っているという。

大阪公演最終日。最終公演を終えて、中尾さんたち団員は社長の元に集まっていた。これから引っ越し作業を行うという。日本各地を移動して周る木下大サーカスは、3か月ごとに公演地を移すため、年4回も引っ越しがあるのだ。巨大テントに加え、受付や売店などのコンテナ50基。これら全てを、次の公演地である名古屋まで4日間で移動させなければならない。少しの時間も無駄にできないため、さっそく引っ越し作業開始。中尾さんが担当するのは、主に電気回り。照明器具やスピーカーなどの回収をする責任者として、作業を進めていく。
「テントの中はほぼ1日でやってしまう。スピード命です」
まずは、500本近くあるというケーブルを次々と回収。中尾さんは電気工事士の資格を持っており、会場のケーブルの設置は全て自分の手で行っている。そのため、引越しの時にもスムーズに作業ができるのだ。回収した機材は、普段音響室として使っているコンテナの中へ。スペースを無駄にすることなく、荷物をびっしり収納していく中尾さん。移動の多いサーカスで培った、まさにプロの技。夜の11時まで引っ越し作業が行われた。

移動2日目。この日も各所で作業が続く。荷物の積み込みを終えたコンテナは、一基ずつトラックに乗せられ名古屋へと運ばれていく。中尾さんはひと仕事を終えて、奥様の梨沙さんと仲良く昼食。梨沙さんも、木下大サーカスのパフォーマーとして活躍する団員の1人。サーカスで出会い、結婚13年目。お子さんは3人いるという。この日も、撤収作業で一日中大忙しの中尾さんだったが、自宅に帰ると夕飯の支度。パフォーマーである梨沙さんの体調を考えた献立で、この日のメインは、中尾家特製ハンバーグ。家族揃って、楽しく食卓を囲む。

移動3日目。中尾さんはフォークリフトを乗りこなして作業。引っ越し作業のために免許を取得したという。そして、引っ越しはいよいよ佳境へ。サーカスのシンボル・巨大テントの解体も行われ、この日のうちに無事撤収された。

いよいよ最終日。引っ越し作業は順調に進み、会場は無事元の更地に戻った。しかし、中尾さんにはまだ大事な仕事が残っている。それは、家族が暮らす自宅の引っ越し。手早く荷物を積み終えたら、梨沙さんと2人で子どもたちのお迎えへ。まずは、次男が待つ保育園へ行き、小学校へと向かう。大勢の友達に見送られながら、笑顔で学校を後にする子どもたち。3か月おきに転校しているが、どの学校でも必ずたくさん友達ができる。そして、車を走らせること2時間半。中尾さん家族が無事名古屋に到着した。3か月ごとに移動する大変な仕事だが、全国各地には、木下大サーカスを楽しみに待っているお客さんがいる。それこそが中尾さんの働く原動力。

名古屋の会場設営は順調に進み、公演に向けた準備も完了。ここでまた、新たな3か月が始まる。
「自分がレベルアップすることでサーカスが変わる。117年の歴史を守っていきたい」
これからも、日本中のお客さんを笑顔にするため、サーカスの家族は旅を続ける。

【4月14日】第2回
「ニッポンの暮らしを“高所”で支える」

<ゲスト>
大久保佳代子、大水洋介(ラバーガール)

大久保佳代子、大水洋介(ラバーガール)

スカイツリー窓ふき清掃員 庄子春香さん(22歳)
MISSION ▶▶
特殊な構造のスカイツリーの窓清掃

庄子春香

高さ634mの世界一高い電波塔・東京スカイツリー。年間400万人以上が訪れる一大観光地でもある。訪れる人のお目当ては、東京を360度見渡せる展望台からの絶景。それをBACKSTAGEで支えているのが、庄子春香さん。彼女の仕事は、展望台の窓の清掃作業。スカイツリーには地上350mと450m、高さの違う2つの展望台があるが、今回清掃するのは高い方の展望台。まずは、清掃用のゴンドラがある展望台の上階へ。そこからゴンドラに乗って、展望台まで降りていく。

ゴンドラに乗り込み、いよいよ作業開始。スカイツリーの展望台の窓は、他のビルに比べて清掃が難しい。その理由は、弧を描く窓の形。窓の上部と下部が斜めになっているため、ゴンドラからかなり身を乗り出さないとうまく拭けないのだ。地上450m、庄子さんの体半分はゴンドラの外。身を乗り出して窓を拭けば当然ゴンドラは揺れる。風が吹けば、なおさら。上の窓が終わると、真ん中の窓へ。手際よく作業を進める庄子さんだが、何気ない手の動きに綺麗に拭くためのワザがある。それは、窓についた洗剤水を切って、跡が残らないようにする“カッパギ”という動作。水の跡や拭きムラがあると、写真を撮った時に特に汚れが目立つため、この技術が大切なのだ。

そして、特殊な構造をしたスカイツリー展望台の窓の中で一番の難所が、下の窓部分。お客さんが足元を見たとき、スカイツリーの高さを最も体感してもらえる重要な場所。だからこそ、少しの汚れも許されない。地上450m、不安定な空中で続けられる作業。はるか下に、地面が見える。下まで拭いたら最上部に戻り、同じ作業を繰り返す。建物を1周するには、66往復。1週間かけて清掃が行われる。

一歩間違えば命に関わる大変な仕事だが、昔から高所で作業する人たちに憧れていたという庄子さん。いつか自分もやってみたいという思いから、この仕事を選んだ。そんな庄子さんの原動力は、
「他のビルと違って、お客さんが中にいる。笑顔になってくれることにやりがいを感じる」
今日も、庄子さんたちが綺麗に拭いた展望台の窓から、多くの人々が東京の美しい景色を楽しんでいる。

海の上の特殊高所技術者 海江田亮太さん(23歳)
MISSION ▶▶
ロープ1本で巨大な橋を点検

海江田亮太

続いて密着するのは、海江田亮太さん。彼は、高所の点検や補修を行う高所技術者。風車や巨大な橋など足場を組むのが困難な場所や、高所作業車を使えない特殊な場所で仕事を行っている。今回点検を行うのは、大阪市此花区にある「此花大橋」。大阪の市街地と臨海地区をつないでおり、全長1.7km。多くのトラックが行き交う橋で日本の物流を支えている。海面からの高さは、約100m。風を遮るものが一切ないため、強い海風が直撃し、作業は困難を伴うという。

今回は5年に1度の定期点検。作業は10日ほどかけて行われる。海江田さんが点検するのは「主塔」という橋を吊るケーブルを支える場所と、橋を下から支える「橋脚」。どちらも異常があると大事故につながる恐れのある重要箇所だ。まずは橋脚の点検から。橋脚の場所を確認すると、欄干にロープをくくりつけ、それを身体につなぐ海江田さん。全体重をロープ1本に託して、橋の下へと下りていく。そして、いよいよ点検開始。ひび割れなどがないか目視で確認しながら、ハンマーで叩いて異常を調べていく。次の点検は5年後、わずかな損傷も見逃すことはできない。しばらくすると、損傷を発見。損傷箇所にチョークで印をつける海江田さんだが、足場のない空中はとても不安定。損傷の大きさを書くのも一苦労だ。続いて、損傷の状況をカメラで記録。広範囲が写るようにジャンプして撮影を行う。こうして、4時間半かけ点検を行った海江田さん。急を要する損傷は見つからなかったが、仕事はまだ終わりではない。

翌日。この日は、橋を吊るケーブルのつながっている「主塔」の点検。主塔は、橋を支える重要部分。絶対に損傷は見逃せない。主塔を上る手段は“階段”と”はしご“のみ。重さ約20kgの装備で、ビルおよそ23階分の高さを上らなくてはならない。約50分かけて、ようやく主塔の頂上に到着。これだけでも大変だが、本番はここから。主塔の外に出てケーブルの点検に取りかかる。地上は、はるか下。足元は、不安定な丸いケーブル。遮るものが一切ないため、強風が身体に直撃する。
「すごいな風が。ホンマ怖い」
入社3年目。多くの高所作業を経験した海江田さんでも、怖いと感じる現場。しかし、「怖い」と思うからこそ「慎重」になれるのだという。

強風が吹きすさぶなか、ケーブルを慎重に下りていく海江田さん。ケーブルに亀裂などの損傷がないか、細く記録していく。そして見つけたのは、塗装の劣化。すぐに危険のある損傷ではないものの、5年後の定期点検に生かせるよう写真に記録する。続いて、主塔最上部を点検。命の危険と隣り合わせの作業が続く。一歩一歩、とにかく慎重に。こうして、この日の点検が終了。重大な損傷はみつからなかったが、橋全体の安全を確認し終えるまで、海江田さんの仕事は続く。
「この仕事は、人の目につかないところが大半。それでも陰ながら日本の安全を支えることができる」
それが、海江田さんの原動力。これからもはるかな空の上で、私たちの安全のため、仕事に臨む。

【4月7日】第1回
「春の新生活を支える」

<ゲスト>
武井 壮

武井 壮

学生街の不動産屋さん 伊藤麻美さん(35歳)
MISSION ▶▶
受験生親子から契約を取る

伊藤麻美

新年度を控えた2月、3月。この時期、進学・就職・転勤などで東京には13万人もの人が上京してくるとも言われている。そんな新生活をBACKSTAGEで支えているのが、不動産賃貸仲介業「ハウスコム 立川店」で店長を務める伊藤麻美さん。伊藤さんが担当するエリアは、立川や国立など、いわゆる“学生の街”。1年のなかで特に忙しいのが、店舗のすぐ近くにある一橋大学入学試験の2日間。
「1年に懸ける2日間というか、私たちが一番楽しめる日。4月から12月にかけて準備してきた物件のちょっとした披露の場」
しかし、学生街ならではの難しさもある。準備した物件を気に入ってもらえても、取れるのはあくまでも仮契約。受験の結果次第では、キャンセルになってしまう。しかも、我が子に一人暮らしをさせる親御さんが多いため、物件を見る目も自ずと厳しくなるという。
「“説得”するわけにはいかない。“納得”してもらわないといけない。そこが難しさでもあり面白さでもある」

一橋大学の入試までに、伊藤さんは様々な準備をする。
そのひとつが、完成前の新築物件の写真撮影。写真があるかないかでは、お客さんの印象も大きく違ってくるという。さらに、伊藤さんが大切にしているのが、大家さんとの信頼関係。
日頃から大家さんとコミュニケーションがとれていれば、家賃交渉もしやすい。さらには、親御さんを安心させることにもつながるのだとか。
「お子さんたちが一人で18歳とかで来るわけじゃないですか、体調が悪くなってどうにもできないときに親御さんが大家さんに(お願いできる)って、すごく強み。大家さんに会ってもらうと決まる物件もある」

一橋大学の入試当日。試験が行われる2日間で、例年60組近くが来店するという。合否の結果待ちの仮契約とはいえ、その数が合格発表後の正式契約を増やすことにつながるのだ。午後5時。伊藤さんは、試験後に来店した親子とともに、物件の内見へ。希望条件は「家賃5万円以下」。それ以外こだわりは特になかったが、部屋に入るとお母さんは、病院の場所や非常口を確認しはじめた。その後も、親元を離れる息子さんのことを思い、心配が止まらない様子。そして、駐輪場をチェックしていたときに問題が発生。実は息子さんは、大の自転車好き。合格したら自転車を買う約束していたそうで、キレイな屋内駐輪場を希望していることが判明したのだ。未確認の情報だったため、2軒目の内見先にも希望に見合う駐輪場はなかった。たった1日で親子を納得させるのは難しい。しかし、伊藤さんの“働く原動力”は、そこにある。
「地方から来て、これから住む街で、初めてさらけ出せる場所は不動産会社。これってすごいことだと思えるようになった。だから、家族にお部屋探しをしている感覚。家族に何かあったら嫌じゃないですか。そういう気持ちで対応している」
人生の岐路に立ち会う責任があるから、納得できる物件でなければすすめることはしない。けれども、このままでは仮契約もできない状況。伊藤さんは、急いでお店に電話し指示を出した。そして、お店に戻って再交渉。新たに紹介した物件は、大学から離れているものの、設備が充実。駐輪場も希望通りで、親子も納得の様子。こうして、ついに仮契約が成立した。

運命の合格発表。この日は、伊藤さんにとっても特別な一日。
「合格発表の日の朝はずっと電話鳴りっぱなし。感情移入してしまうので、親御さんと一緒に泣いてしまったり、ドラマもある」
先日案内した親子から連絡が入る。結果は、見事合格。伊藤さんは、自分のことのように嬉しそうだ。春の新生活を支える不動産屋さん。そこには、受験生親子に寄り添う伊藤さんの姿があった。

引っ越し女性スタッフ 友野沙羅さん(20歳)
MISSION ▶▶
極狭階段で大型タンスを運ぶ

友野沙羅

家が決まれば必要なのが、引っ越し。春は、引っ越し業界も多忙を極める。続いて密着するのは「アート引越センター柏支店」の友野沙羅さん。入社3年目、まだあどけない今時の女性。実は彼女、最近現場を仕切るチームリーダーになった。現場では、後輩の女性を従え、女性スタッフだけで仕事することもある。それは「レディースパック」と呼ばれる一人暮らしの女性をターゲットにした引っ越しサービス。荷物の梱包もトラックへの積み込みも、全て女性スタッフだけで行う。実際に作業を拝見すると、家具のホコリを丁寧に拭き取ったり、隙間なくキレイに梱包したり、女性ならではの気遣いが随所に見られる。荷物全てをトラックに積みこむまで約2時間30分。作業はスムーズに完了した。こうして新米リーダーとして、日々活躍する友野さんだが、課題もあるという。
「やっぱり、力には自信がない。運搬はまだまだ勉強しないといけないところがある」
男性スタッフに比べるとやはり小柄。チームリーダーとして成長したい。それが友野さんの思い。

この日、友野さんが訪れたのは「アート引越研修ハウス」。ここは、引っ越しの訓練のために建てられた一戸建て住宅。養生や運搬、梱包などの研修が行われている。友野さんは、苦手な「運搬」の研修に参加。これから高さ185cm、幅72cmのタンスを運ぶという。コースは、超難関。玄関から入って2階まで運ぶが、幅72cmのタンスに対し、通路の幅は77cm。階段はもっと狭く、幅74cm。しかも階段にはコの字に曲がるカーブもある。当然、壁にぶつけることは許されない。
「チームワークで声を掛け合いながらやれば入ると思います」
パートナーの女性は、入社してまだ3ヶ月。リーダーとして的確に指示を出し、彼女を引っ張っていくのも友野さんの役目。

さっそく、超難関コースの運搬に挑戦。2人でタンスを持ち上げる。タンスの重さは50kg以上。前を行く友野さんは、リーダーとしてタンスの向きや角度、力の入れ方を的確に指示しないと、コースを攻略できない。玄関を通過し、階段へ。いよいよ難関のコの字型カーブへと差しかかる。指導員のアドバイスを受けながら、パートナーに指示を出す友野さんだったが、タンスを壁にぶつけてしまった。再度挑戦し、なんとか難所を通過。ところが、ゴールまであともう少しのところで、またしてもタンスをぶつけてしまった。ゴールをした後も悔しそうな表情を浮かべる友野さん。
「まだまだ勉強中だけど、負けたくない。お客様に安心してもらえるように、どこからどう見てもリーダーだろって見られるようになりたい」
小さな体でも「負けたくない」。それが友野さんの“働く原動力”。理想のリーダーを目指し、今日も現場で汗を流す。

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