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燃えドラ野球用語

「あ」から始まる野球用語

アウトコース

投手が投げたボールが、打者に遠いコースをアウトコースと言う。反対に打者に近い方をインコースと呼ぶ

アウトロー

投手が投げる球で、外角(アウトコース)低め(ロー)のこと。

アウトロー

アピールプレイ

タッチをしてアウトになるタッチアウト、ベースに送球することでアウトになるフォースアウト以外に、審判にアピールすることでアウトになるプレイがある。ベースの踏み忘れや、フライで飛び出した走者が塁に戻らない場合など。アピールが無ければ審判はアウトを宣告しない。

アンツーカー

グラウンドで使用される高温熱加工されたレンガ色の人口土。水はけが良く、走者の走路や外野フェンス際・内野守備位置などに使用されている。

アンツーカー

育成選手(制度)

若手選手の発掘と育成のため2005年から設けられた選手枠制度のこと。通常のドラフト会議と、同日に行われる育成ドラフトで指名されたり、自由契約または戦力外通告から育成契約する場合、外国人選手でも育成契約が可能。背番号が3桁、年俸の上限があるなどの制限がある。

イレギュラー

ボールの動きを表現する言葉で、ボールが予測していなかった方向へ跳ねるという意味。

インコース

投手が投げたボールが打者に近いコースをインコースと呼ぶ。反対に打者に近い方をアウトコースと呼ぶ。

インサイドワーク

頭脳プレイ・思考能力の意味。主に捕手に対して使われる。配球・リードだけでなく、間合いをとったり、相手の作戦を見抜くなどを合わせた能力。

インターフェア

打撃妨害・守備妨害のこと。守備の野手に走者が捕球を妨害したり、守備の選手が打者の打撃を妨害したりすること。走塁妨害はオブストラクション。

インハイ

投手が投げる球で、内角(インコース)高め(ハイ)のこと。

インハイ

インフィールドフライ

無死か一死、1・2塁または満塁で打者が内野飛球を打ち、野手が普通に捕球できる際にアウトを宣告。故意に落球して併殺を防ぐため。

インプレイ

ボールインプレイを略した表現。プレイが進行している時間を言う。球審が「プレイ」を宣告すればインプレイとなり、審判のタイムなどボールデッドの状態になるまでの時間。

ウィニングショット

投手が打者から三振を奪ったり、打ち取ったりする際に使う、いわゆる「勝負球」や「決め球」のこと。

エラー(失策)

守備の選手が、アウトに出来る打者・走者をアウトに出来なかったり、余分な進塁を許すこと。進塁がなくても、ファールフライを落とした場合記録されることがある

エンタイトルツーベース

規則などで打者に2つ先の塁に進む権利を与えること。フェアグラウンドにバウンドしてフェンスを越えた場合が代表的。走者が1塁なら3塁に進塁。

オーバーラン

打者や走者が塁を超えて走ることを指す。打者は2塁に進もうとしないのであれば1塁をオーバーランしてもタッチされてアウトにならない。しかし、1塁か2塁にいた走者が2塁、もしくは3塁をオーバーランした場合、離塁したままであればタッチされるとアウトになる。

オーピーエス

OPSの日本語読みで、打撃能力を「数値」で客観的に評価するための指標。打撃指標数(On Plus Slugging)の略で、選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを数字で表す。具体的には、出塁率+長打率。

送りバント

犠牲バントのこと。自分はアウトになる代わりに走者を進塁させるために行うバント。本塁に生還させる犠牲バントは特にスクイズバントと呼ばれ、送りバントとは呼ばない。

抑え投手

勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。抑え投手の記録ではセーブがある。ストッパー(和製英語)や守護神、クローザーとも呼ばれる。

おっつける

インコースのボールを上手に対応するバッティングのこと。右打者で使われることが多い。流し打ちで、手首を返さずにバットを打つ方向に向けることを重視した打ち方。

お手玉

守備の際、グローブに一度捕球あるいは当たって、その後ボールを取りそこなって落としてしまうプレイ。お手玉して、その後走者・打者をアウトにできなければエラーが記録される。ファンブルとも言う。

オブストラクション

走塁妨害のこと。野手が走者の走塁を妨害すること。野手がプレイしていないときは、走者に走路を譲らなければならない。走路を譲らず、走塁を妨げるとオブストラクション(走塁妨害)の反則となる。

「か」から始まる野球用語

カード

任意の2チームの対戦の組み合わせを指して「(対戦)カード」という。好カード、放送カードなどと使う。プロ野球では、同じチームとの連戦をまとめて「カード」と呼ぶことがある。

カーブ

比較的遅い球速で、投手の利き腕と反対方向に大きく曲がりながら落ちる球。

カーブ

外国人選手枠

支配下登録選手に制限はない。一軍登録は4人までで、全員を野手・投手とすることはできない。(コロナ特例:一軍登録5人、ベンチ入り4人)

外野手

外野を守備する選手で、左翼手(レフト)・中堅手(センター)・右翼手(ライト)。

外野手

カット(打法)

投球をわざとファウルする打法。打者の好きなボールが来るのを待つ目的で行う。高校野球の特別規則ではバントと判断され、三振になる場合がある。

カットボール

直球とほぼ同じ速度で、リリースの際ボールを切る(カット)する様に投げる。打者直前に小さく変化する。

カットボール

完全試合

先発投手が無安打、無四死球、無失策で、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること。日本プロ野球では、過去16人が達成。直近では2022年ロッテの佐々木朗希が達成。中日ドラゴンズには達成選手はいない。英語でパーフェクトゲーム

危険球退場

プロ野球アグリーメントに規定があり、「投手の投球が打者の顔面、頭部、ヘルメット等に当たり、審判員がその投球を危険球と判断したとき、その投手は即退場となる」とされているが、「ヘルメットなど」とあるように、胸から上の頭部付近の部位に当たった場合でも、審判員の判断により危険球と見なされる場合もある

犠牲バント

自分はアウトになる代わりに走者を進塁させるために行うバント。走者を次塁に「送る」ことから送りバントとも呼ばれる。走者が3塁にいて、本塁に生還させる犠牲バントは特にスクイズバントと呼ばれる。

犠牲フライ

無死か一死の状況で走者が三塁にいる時、打者が外野フライを打ちそれを外野手が捕球した瞬間タッチアップで走者がホームに生還するプレイのこと。犠飛とも呼ぶ。

犠打

犠牲打の略で、打者がアウト(犠牲)になって、塁上の走者の進塁させる打撃を指す。走者を進塁させる犠牲バント送りバント)と、3塁に走者がいる際の犠牲フライがありいずれも打数はカウントされない。

規定打席

プロ野球において、打撃ランキングの対象となるために必要な打席の数のこと。日本プロ野球では、シーズン中の所属チームの試合総数の3.1倍となっていて、現在は443打席。

決め球

勝負を決めようとして使う得意な球。ウイニング ショットとも言う。

逆シングル

グラブをはめている手と反対方向に飛んできた打球を、グラブを反対側に伸ばして片手でとる守備。

逆シングル

逆球

投手が投球の際、捕手の構えるコースとは逆のコースにボールが外れる事。捕手のインコースの要求に対し、実際には投球がアウトコースにいってしまう。

逆方向

右バッターならばセンターよりも右方向、
左バッターなら左方向への打球。逆方向に打球を飛ばすためには、技術がいるため引っ張った時に比べると飛距離を出しづらい。

キャリアハイ

そのキャリアの中での最高という意味。選手にとって、自身最高の記録や成績のこと。

クイックモーション

投手が投球動作を小さく、速くすることで盗塁を防ぐ投法。三原脩監督が西鉄で導入したのが最初で、野村克也監督が球界に広めた。

クオリティスタート

野球における投手の成績評価項目の1つ。先発をした投手が6イニング以上を投げて、自責点が3点以内に抑えた場合に記録される。相手投手や打線の影響を受けることはありません。選手自身の能力を評価できる指標となる。略してQS。7イニング以上を投げて2失点以内はHQS(ハイ・クオリティ・スタート)

クライマックス シリーズ

各リーグの成績上位チームが出場し、日本シリーズの出場権を争うトーナメント戦。ファーストステージで、各リーグの2位と3位のチームが3試合制で対戦します。先に2勝したチームがファイナルステージに進出。ファイナルステージは、ファーストステージの勝ち上がりチームとリーグ優勝チームで6試合制でおこなれる。リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、4勝したチームが日本シリーズに出場する。

グランドスラム

野球では満塁ホームランのこと。カードゲームのコントラクトブリッジの完勝によって得られる得点(グランドスラム)が語源で、様々なスポーツで別の意味で使用されている。

クリーンアップ

3番~5番打者のこと。強打者・打撃の成績の良い選手、勝負強い選手が打順に入ることが多く、塁上の選手を本塁まで返し、塁をきれいにすることからクリーンアップと言われる。

クローザー

抑え投手のこと。クローザーは英語。勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。クローザーの記録ではセーブがある。ストッパー(和製英語)、守護神とも呼ばれる。

ゲーム差

上位チームと下位チームがどの位離れているか表す指標。直接対決で勝利すると1減ることになる。引分けが多いとゲーム差がマイナスという事が起こる。

広角打法

レフト方向・ライト方向・センター方向のあらゆる方向(広角)に打ち返すことができるバッティング技術のこと。アウトコースの球を流し打ちしたり、インコースを引っ張ったりするなど、来た球に対して柔軟に対応し、逆らわずに打ち返す打法

コーチャー

ベースコーチのこと。一塁および三塁脇のファウルゾーンにあるコーチスボックス内に居て、打者や走者に指示を送る、2名の攻撃側チームメンバーのことである。プロ野球では、ベースコーチはチームで指定した特定の2人に限られる。

ゴールデングラブ賞

卓越した守備でチームに貢献し、プロの技術を発揮したプレイをした選手に与えられる賞。プロ野球記者による投票で決められる。

コールドゲーム

何らかの理由で試合続行が不可能となったり、大会の規定で定められた点差となった時に途中で打ち切られる試合。試合終了の権限は球審のみにある。

コリジョン(ルール)

本塁で走者と捕手が衝突(コリジョン)しないためのルール。走者が意図して守備選手に衝突したり、守備側の選手が走路を妨害してはいけない。

「さ」から始まる野球用語

サイクルヒット

1人の打者が1試合で単打・二塁打・三塁打・本塁打を打つこと。順番は問われない。直近の中日ドラゴンズの達成選手は、平田良介選手(2018年8月16日 DeNA戦 ナゴヤドーム)

サイン

監督、コーチまたは選手同士で戦術をジェスチャーなどで伝える仕組み。MLBでは2022年からバッテリー間で電子機器の使用を認めている。

サウスポー

左利きの選手のことを言うが、野球の場合は左投手のことを指す。野球だけでなく、ボクシング・楽器の演奏者にも使われる。

サスペンデッドゲーム

天災、照明設備の故障あるいは照明設備のない競技場における日没、その他施設障害などにより競技の続行が不可能と判断された場合に、審判の判断で一時中断し、後日改めて中断する前の時点から再開すること。日本のプロ野球では現在採用されていない。

侍JAPAN

野球の日本代表の呼称。全世代の日本代表に使われる呼称で、2012年から使用されている。

サヨナラ(ゲーム)

後攻のチームが最終回・延長戦で決勝点を挙げ、その時点で試合終了となること。決勝点のプレイを、サヨナラ本塁打・サヨナラヒットなどと言う。

沢村(栄治)賞

日本プロ野球界で最も活躍した完投型投手に贈られる特別賞。戦前のプロ野球において、豪速球投手・沢村栄治の栄誉と功績を称えて制定

三冠王

打者のタイトルの本塁打王、打点王、首位打者を一人で獲得すること。これまで8人達成。最多は落合博満で3回。2022年村上が22歳最年少で達成。

三振

打者がストライク3つを取られアウトになること。スリーバント失敗も三振。第3ストライクを捕手が捕球出来なかった場合、打者は1塁進塁を目指せる。

三遊間

三塁手と遊撃手(ショート)のそれぞれのポジションの中間に位置するエリアのことを指す。

刺殺

守備側の選手が、打者や走者を直接的にアウトにすること。アウトにした野手に刺殺が記録される。飛球を捕ったり、塁から離れている走者にタッチしてアウトを取った場合は、その選手に刺殺が記録される。セカンドゴロで、ファーストに送球してアウトの場合はファーストの選手に刺殺が、セカンドの選手に補殺記録される。

四死球

フォアボール(四球)とデッドボール(死球)を合わせた言い方。投手が、打者に与えた四死球を与四死球という。

自責点

野球の試合において失点の中で、投手の責任とされる失点が自責点。安打、犠飛、犠打刺殺、四死球(故意四球を含む)、暴投、ボーク野手選択、盗塁によって進塁した走者が得点したときに、失点とともに記録される。

失点

相手側が得点した場合、味方側に付けれれる記録。野球では投手の成績での一つであり、いずれかの投手に失点が記録される。失点が記録されるのは得点した走者を出塁させた投手。

支配下登録選手

日本のプロ野球球団と統一契約書に基づいた契約を結び、球団に属する選手のこと。育成選手はこれに含まず、1球団につき70人までを上限に登録することが可能。公式戦である一軍の試合に出場できるのは支配下選手のみ。

シフト

試合の状況・相手打者・データによって、守備位置を変えること。アウトの確率を上げるための作戦。今季からMLBは極端なシフトを禁止した。

シフト

首位打者

打撃部門のタイトルの一つで、規定打席に達し打率がもっとも高い選手に与えられる。規定打席は試合数×3.1で143試合の現在は443打席となる。

シュート

比較的早い球で投手の利き腕の方向に曲がる球。英語ではツーシームスクリューなどと言われる。

シュート

出塁率

出塁率=(安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)。
出塁率とは、打数、四球、死球、犠飛の合計数のうち、四球、死球、安打で出塁した割合を表す。犠飛のときは出塁ではないので出塁率は下がる。犠打も出塁ではないが計算から除かれている為、出塁率は変わらない。また失策で出塁したときは、打数が1増えるだけなので出塁率は下がる。

守備率

守備率 =(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策)。守備率とは、守備機会(アウトに関与した機会)、すなわち刺殺、補殺、失策の合計のうち、失策をしなかった割合を表す。
例えばサードゴロで三塁手から一塁手に送球しアウトにした場合、送球した三塁手に補殺が、送球を受けた一塁手に刺殺がそれぞれ与えられる。フライを捕ってアウトにした場合は捕球した野手に刺殺が与えられる。

ショートバウンド

打球や送球が野手の直前でバウンドすること。

シンカー

投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球。スクリューと同じような動きだが 直球の軌道から落ちる。

シンカー

申告敬遠

意図して四球を与えることを敬遠と言う。監督が申告することで投球することなく四球を与えることができる。

新人王

日本プロ野球の最優秀新人の通称。日本野球機構による選手表彰の一つ。その年の最も優秀な新人選手に与えられる。プロ野球担当記者の投票で、セ・パ各1名が選ばれる。対象の選手は、海外でのプロ野球参加していない。支配下登録後5年以内。1軍での登板イニングが30以下か60打席以内。

スイーパー

スライダーの一種で、横曲がりが大きく、沈まず、ある程度球速のある球。エンゼルスの大谷翔平が投げ話題になる。

スイーパー

スイッチヒッター

左右両打席で打つことのできる選手。投手の利き腕に対して反対の打席に立つ方が有利と言われている。両打ちともいう。

スイング(塁審へ確認)

打者がハーフスイングで、主審がボールの判定の場合に捕手・監督が塁審への確認を求めるよう主審に要請ができる。判定は、塁審のものとなる。

スクイズバント

三塁に走者がいる状態で、バントを行って三塁走者をホームインさせる戦術。

スクリュー

投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球。シンカーとは違い、リリースからシュート方向に曲がる軌道。

スクリュー

スコアリングポジション

得点圏のこと。名称の由来は、二塁又は三塁に走者を置いた状態で打者が安打を打つと得点になりやすいから。

ストッパー

抑え投手のこと。ストッパーは和製英語。勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。ストッパーの記録ではセーブがある。英語のクローザー、守護神とも呼ばれる。

ストライクゾーン

打者の肩の上と、ユニフォームのパンツの上の中間点を上部、下部はひざ頭の下の本塁上空間。この空間をボールの一部でも通過すればストライクとなる。

ストライクゾーン

ストレート

直球。変化しない真っすぐな球。投手が投げる球で一番速いことが多く、英語ではファストボール・フォーシームという。

ストレート

スピードガン

移動する物体の速度を測る機械で、野球では投手の球速を測るのに使用されている。球場で初めて表示されたのは、1980年ナゴヤ球場。

スプリット

スプリットフィンガーファストボールの略。日本では、フォークより落差がなく速い球を指す。米国にはフォークという言葉がない。

スプリット

スラーブ

スライダーカーブの中間的な変化をする変化球。 カーブよりやや低い特有の山なりの軌道から、スライダーに近い斜め下の方向に曲る

スラーブ

スライダー

利き腕と反対方向や下に変化する球。

スライダー

スライディング

地面に身体を擦り付けて滑り込むこと。野球の場合、走塁時ベースの直前ですること多い。目的はオーバーランを避けたり、野手のタッチを避けるなど。

スラッガー

長打を打つ力のある打者の意味。英語のslugは「強く打つ」という意味でスラッガーは強く打てる人。打順では3番、4番、5番を打つことが多い。

スリークウォーター

投手の投法の一つで、直訳すれば4分の3。上手投げ(オーバースロー)と横手投げ(サイドスロー)の間で投げる投げ方。

スリーバント

2ストライクからバントするプレイ。ファールになった場合、三振とみなして打者はアウトとなる。リスクが大きく、あえてスリーバントと呼ばれる。

セーブ

リードしているチームの救援投手が、試合終了までリードを守りきることで与えられる投手記録。
*勝利勝利投手の権利を持たないこと(セーブよりも勝利が優先されるため)
*勝利チームの最後の投手として登板すること
*1/3イニング以上の投球回を記録すること
*同点・逆転を許さず、リードを守り切り試合を終了させること
上記条件を満たした上で、
①登板時のリードが3点以内であり1イニング以上投げること。
②登板時の状況が迎える打者2人に、本塁打を打たれたら同点または逆転される状況であること。
③その投手が3イニング以上投げていること。
でセーブが記録される。
これまでの通算セーブ記録は中日の岩瀬仁紀投手の407。

セットアッパー

中継ぎ投手の中で、僅差で勝っていたり、同点の試合で抑え投手(クローザー)に繋ぐ役割の投手。主に終盤(7回・8回)を投げる。

セットポジション

投球の際、軸足を投手板に置きボールをグラブの中に持って1秒以上静止する姿勢。盗塁を防ぎやすい。

セットポジション

前進守備

野手が、通常の守備位置(定位置)よりもホーム寄りに前進して守る守備シフト。3塁走者を内野ゴロで本塁生還させないため。

前進守備

センター返し

打撃における技術のひとつで「外野の中央に位置するセンターに向かってボールを打ち返す」ということ。

先発ローテーション

複数の投手を先発で起用する順番。間隔を「中〇日」と表現する。毎週日曜日登板は中6日となる。日本は週6試合が多く、6投手で中6日の球団が多い。

走者一掃

出塁中の走者がヒットで全てホームに還ること。2人以上の走者がいる場合に使われる。

「た」から始まる野球用語

代走

ピンチランナーのこと。出塁している走者に代わって出場する選手のこと。足の速い走者に変えることで、得点のチャンスを増やす。

代打

打順が回ってきた打者に代わって打席に入り、打撃を行う選手のこと。ピンチヒッターとも言う。代打で出場可能なのは、その時点で試合に出場していない選手。

タイブレイク

試合の早期決着を促すために、点が入りやすい状況から攻撃を始める制度。野球では、様々な方法があるが、多くは、ノーアウト1・2塁の状態で始まり、先に1点を先取したチームが勝ちとなる。

タイムリー(ヒット・エラー)

得点につながるプレイをタイムリーと言う。塁上にいる走者を本塁に生還させるヒットは「タイムリーヒット」。ツーベース・スリーベースの場合は、それぞれ「タイムリーツーベース」「タイムリースリーベース」と言うが、ホームランの場合は使われない。守備側チームのエラーによって走者が生還し得点が入ることを、「タイムリーエラー」と言う。日本語で適時打。

打数

打者の打席数のうち、四死球、犠打犠牲フライインターフェアオブストラクションの数を除いた回数のこと。

タッチアップ

打者がフライを打ち野手が捕球する際、帰塁すること。その後進塁を試みることができる。フライで、タッチアップの後得点するプレイが犠牲フライ。

打点

打者の成績を示す指標の一つ。打者に打点が記録されるのは、安打・犠打・内野ゴロ・フィルダースチョイスなどで走者が本塁に戻った場合。また、満塁時に四死球・インターフェアオブストラクションの場合も記録される。本塁打の場合も打点はつき、1打席に記録される最多の打点は満塁ホームランによる4打点。

ダブルスチール

重盗。2人の走者が同時に盗塁をすること。走者1・2塁、1・3塁に行われることが多い。

ダブルプレイ

一つの連続したプレイの中で、守備側が2つのアウトとること。併殺・ゲッツー・重殺とも言われる。一つのプレイで3つのアウトはトリプルプレイ。

打率

打率 = 安打数÷打数。打席数から犠打犠牲フライ、四死球を除いた打数のうち、安打の割合を表す。日本では慣例で歩合(割・分・厘・毛)で表し、パーセントは使われない。

チェンジアップ

ストレートと同じ腕の振りで、球速が遅い球全般を指す。少しだけ沈む変化をすることが多い。打者のタイミングを外すのに有効的とされる。

チェンジアップ

長打率

長打率 = 塁打数÷打数。
長打率とは、1打数あたりの塁打数の平均値を表します。塁打とは、「単打=1、二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4」として計算する。1打数1安打1本塁打の選手は、塁打数の4を打数の1で割るので、長打率4.000となる。

ツーシーム

ストレートに近いスピードで、小さく投手の利き腕方向に小さく曲がる。旧来のシュートに近い変化球

ツーシーム

テイクワンベース

公認野球規則では「安全進塁権」と表現されており、俗に、進むことが許される進塁数に応じてテイクワンベース・テイクツーベースがある。テイクワンベースは、例えば投手がプレートを踏んだ状態で投げた場合や、投球を捕手が弾いてベンチに入るなどした場合。打者が打った打球の処理や、プレートを外したけん制球がベンチに入るなどした場合はテイクツーベース。

ディレイドスチール

捕手が投手に返球するとき、または投手や捕手が牽制球を送るすきにに行なう盗塁をいう。

テキサスヒット

ふらふらと上がった打球が、内野と外野の間に落ちるヒット。テキサスリーガースヒットとも言われ、アメリカのマイナーリーグ「テキサスリーグ」で良くみられるから、テキサスリーグ出身の選手が良く打っていたなど諸説ある。ポテンヒットとも言う。

適時打

得点につながるヒットを言う。タイムリー(ヒット・エラー)とも呼ばれる。塁上にいる走者を本塁に生還させるヒットは「適時打」。2塁打・3塁打の場合は、それぞれ「適時2塁打」「適時3塁打」と言うが、本塁打の場合は使われない。

デッドボール

死球。投手の打者に対する投球が、打者の体やユニフォームに当たること。 打者は1塁進塁を与えられる。英語ではヒット・バイ・ピッチ。

盗塁

走者が安打・エラー(失策)などでなく、守備の隙をついて進塁すること。一般的なのは、投手の投球際にスタートして、刺殺されずに塁に達すること。

得点

走者がアウトになることなく、本塁へ生還した回数を得点となる。代走で出場した選手がホームインした場合は、代走選手に得点が記録される。

得点圏

二塁及び三塁の総称。名称の由来は、二塁又は三塁に走者を置いた状態で打者が安打を打つと得点になりやすいから。スコアリングポジションとも言う。

得点圏打率

2塁または3塁(得点圏)に走者がいる時の打率。得点圏打率は、打者のチャンスへの強さを測る指標になる。。

トライアウト

各球団への入団を希望する選手、または戦力外通告を受けたものの、現役続行を希望する選手などが、各球団に対してアピールするための機会。日本のプロ野球では、12球団合同トライアウトが実施されている。

ドラフト(会議)

プロ希望の選手を各球団に振り分ける仕組み。日本では現在、1巡目は入札抽選、2巡目はリーグ順位の下位から、3巡目は上位から指名。

トリプルスリー

日本プロ野球で打率3割、ホームラン30本、盗塁30盗塁を達成した選手に贈られる称号。直近では、山田哲人(ヤクルト)が2018年に達成。山田選手は、2015年にも達成していて唯一複数年達成した選手。中日には達成した選手はいない。

トンネル

守備のエラー(失策)の一つで、ゴロの打球を取り損ね股間をすり抜けていくこと。

「な」から始まる野球用語

内野手

内野の守備をする選手で、一塁手(ファースト)、二塁手(セカンド)、三塁手(サード)、遊撃手(ショート)。広義では、投手(ピッチャー)も含む。

内野手

流し打ち

右打者ならライト方向、左打者ならレフト方向ヘ打つ打法。ボールをより呼び込んで長く見て打てるので、変化球などに対応し易い。

ナックル

指を立ててボールを握り、可能な限り球の回転を抑えて、ボールが揺れながら不規則な変化をして落ちる球。

ナックル

ナックルカーブ

通常のカーブよりも縦に大きく落ちる球種。
ナックルを投げるときのように、人差し指(あるいは人差し指と中指)をボールに立てて握る。

ナックルカーブ

日本シリーズ

セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ優勝チームが日本一を決めるための対戦。7試合で4勝したチームが日本一となる。

二遊間

内野手の二塁手と遊撃手の間の事。内野の中央に位置し、センターラインを守るので守備の要となる。

ネクストバッターズサークル

次にバッターボックスに入る打者が待つ場所。ベンチとバッターボックスの間にあり1.5mの円形。試合をスムーズに進めるためにある。

ネクストバッターズサークル

ノーヒットノーラン

投手が相手チームに安打も得点も一切許さず勝利すること。日本プロ野球では、レギュラーシーズンで87人(完全試合も含む)が96回、ポストシーズンで1回達成されている。中日で直近の達成投手は、大野雄大投手(2019年9月14日 対阪神 ナゴヤドーム)

ノック

守備練習の際に、自らトスしたボールを打つこと。また、その守備練習のこと

「は」から始まる野球用語

パーフェクトゲーム

先発投手が無安打、無四死球、無失策で、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること。日本プロ野球では、過去16人が達成。直近では2022年ロッテの佐々木朗希が達成。中日ドラゴンズには達成選手はいない。日本語では完全試合。

パーム

手のひらで包んで押し出すように投げる。球速が遅く投げた直後から落ちはじめる。

バスター

打者が、バントの構えで打席に立ち、投手が投球動作に入ってからヒッティング切り替える打法。

パスボール

捕逸。投手の打者への投球で、捕手の捕球範囲でありながら捕球できず、走者が進塁したときの記録。

バックスクリーン

打者・捕手・審判から投手の投げた球が認識しやすいために設けられたセンター後方のエリア。白い球を見やすくするため、黒や濃い緑色となっている。

バックドア

打者の外角のボールゾーンからストライクゾーンに変化する球を投げてストライクを取る投球。ホームベースを家、打者を家の正面玄関すると、裏側から家に入るような球筋なのでバックドアと呼ばれる。フロントドアの球と合わせて「ドア系」と呼ばれる。

バックドア

バックホーム

本塁を狙う走者をアウトにするために、野手がホームに送球すること。

バッテリー

投手と捕手のペア。バッテリーの語源は、ラテン語で「大砲」・「大砲を打つ人」で、当初投手のみをさしていたが、捕手も含めて呼ばれるようになった。

バント

バットを振らず意識的にボールが転がるように、バットにボールを当てる打法 走者を進塁させる犠牲バントと、自ら塁に出るセーフティーバントがある。

ピッチャーマウンド

投手が投球するエリアで、上から見ると円形で土などを盛って周囲より少し高いエリア。中央に白色の板(ピッチングプレート)埋められている。

ヒットエンドラン

投球と同時に走者が走り、打者は必ずヒッティングする戦術。走者の進塁の可能性が高まるプレイ。省略して、エンドランと呼ばれることもある。

引っ張る

バッティングの手法で、打者が右利きならライト方向、左利きならレフト方向に打つこと。逆の打ち方が「流し打ち

ピンチヒッター

代打のこと。打順が回ってきた打者に代わって打席に入り、打撃を行う選手のこと。代打で出場可能なのは、その時点で試合に出場していない選手。

ピンチランナー

代走のこと。出塁している走者に代わって出場する選手のこと。足の速い走者に変えることで、得点のチャンスを増やす。

ファーム

プロ野球チームの2軍。英語の農場の意味で、「若手選手を育てる」ということからこのように呼ばれる。MLBでは2軍がなくマイナーのチームを指す。

ファンブル

守備の際、グローブに一度捕球あるいは当たって、その後ボールを取りそこなって落としてしまうプレイ。ファンブルして、その後走者・打者をアウトにできなければエラー(失策)が記録される。英語ではfumble(失敗する・掴み損なう)。お手玉ともいう。

フィルダースチョイス

野手選択とも言う。走者がいる場面で、打球がゴロで1塁アウトに出来る状況で、野手が他の塁に送球してセーフになり、打者もセーフになること。野選は、野手選択の略。

封殺

フォースアウトのこと。フォースの状態にある走者が次の塁に達する前に、ボールを持った野手が、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)を触れさせたり、
その走者が進まなければならない次の塁に、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)、あるいはボールを保持した状態で身体の一部を触れさせる
と、その走者はフォースアウトになる。

フォアボール

四球。投手が、ボールを4球投げること。打者は1塁に進むことができる。投球を打者に当ててしまうデッドボール(死球)と合わせて四死球と呼ばれる。

フォーク

球を人差指と中指で挟んで投げ、直球の軌道で打者の直前で落ちる球。英語ではスプリット

フォーク

フォーシーム

直球のこと。ボールが縦方向に1回転する間に、ボールの縫い目(シーム)が4回見えるため。

フォーシーム

フォースアウト

フォースの状態にある走者が次の塁に達する前に、ボールを持った野手が、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)を触れさせたり、
その走者が進まなければならない次の塁に、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)、あるいはボールを保持した状態で身体の一部を触れさせる
と、その走者はフォースアウトになる。封殺とも言う。

フォースプレイ

打者が投球を打つなどして打者走者となったことで、塁上の走者が、規則によりその塁の占有権を失うことが原因で生じるプレイのことをいう。1塁と3塁に走者がいる状態で
打者がゴロを打った場合、1塁走者は1塁を明け渡す必要があるのでフォースの状態になる。3塁走者は進塁する必要がないのでフォースの状態ではない。

フリーエージェント

どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のこと。国内FA権はその年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上で一軍登録され、それが8シーズンに達すると権利を取得できる。(2007年以降に入団した大学社会人出身選手は7シーズンで取得できる)また、国内FA宣言をして移籍をした選手は、シーズン中に145日以上で一軍登録され、それが4シーズンに達すると海外FA権が取得できる。海外FA権は、その年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上一軍登録され、それが9シーズンに達すると取得できる。FAともいう。

ブルペン

投球練習場。投手のウォームアップする為に使われる。各チームに一つづつ球場には2か所ある。

フロントドア

打者の内角のボールゾーンからストライクゾーンに変化する球を投げてストライクを取る投球。ホームベースを家、打者を家の正面玄関すると、ボールが正面玄関から家に入っていくような球筋なので、フロントドアと呼ばれる。バックドアの球と合わせて「ドア系」と呼ばれる。

フロントドア

ベースコーチ

一塁および三塁脇のファウルゾーンにあるコーチスボックス内に居て、打者や走者に指示を送る、2名の攻撃側チームメンバーのことである。プロ野球では、ベースコーチはチームで指定した特定の2人に限られる。コーチャーとも言う。

ペナントレース

リーグ優勝を目指して行われる公式戦のこと。日本プロ野球機構から優勝旗 (ペナント)が贈られることから名付けられた。レギュラーシーズンと同意。

防御率

防御率 = 自責点×9÷投球回数。
防御率とは、その投手が9イニング(1試合)を投げたとしたら何点に抑えられるかを示す指標。その基準となるのが自責点で、自責点とはエラーやパスボールなどが絡まない、投手が責任を負わなければならない失点のこと。
防御率が1点台の投手とは、9イニングあたり自責点を2点未満に抑えているということになる。

ボーク

投手の投球や、塁への送球の際の反則。走者がいる場合は1つの進塁。

ホームラン

本塁打。打球が野手等に触れず外野スタンドに入るか、フェアボールをエラーなくプレイ間に本塁まで達する。後者をランニングホームランという。

ボールインプレイ

プレーが進行している時間を言う。球審が「プレイ」を宣告すればボールインプレイとなり、審判のタイムなどボールデッドの状態になるまでの時間。略してインプレイとも言う。

ボールデッド

プレイが停止している時間を言う。審判がタイムを宣告した場合、デッドボール、ファールが捕球されなかった場合、打球・送球などがプレイングフィールドの外(観客席・ベンチなど)出た場合(ホームランを含む)、ボーク、守備/打撃/走塁妨害など。プレー中をボールインプレイ(インプレイ)と言う。

ホールド

中継投手に与えられる記録の1つ。
*先発、勝利・敗戦投手のいずれにも該当せず、セーブも記録していない。
*救援投手として登板し試合終了まで投げていない
*アウトを1つ以上取っている
*降板後、自身に記録された失点によって同点になったり逆転されたりしていない。
上記条件に合致して、リードしている状態では
①3点以内のリードで登板し、1回以上を投げてリードしたまま降板。
②2者連続で本塁打を打たれたら同点もしくは逆転される場面で登板し、1アウト以上投げて、リードしたまま降板。
同点の状態では
①同点のまま失点せずに降板。
②登板中に自チームが勝ち越した時、そのリードを保ったまま降板。
でホールドの権利が与えられる。

補殺

守備側の選手が、打者や走者を送球によって走者・打者をアウトにしたプレイで、送球した選手に補殺が記録される。セカンドゴロで、ファーストに送球してアウトの場合は、ファーストの選手に補殺が記録され、セカンドの選手に刺殺が記録される。

ポストシーズン

野球のリーグ戦において、レギュラーシーズン終了後に、各リーグの成績上位チームが出場し、優勝者を決定する試合。日本プロ野球では、ポストシーズンクライマックス シリーズ(CS)と日本シリーズの2つ。

ポテンヒット

テキサスヒットと同じ意味で、ふらふらと上がった打球が、内野と外野の間に落ちるヒット。テキサスリーガースヒットとも言われ、アメリカのマイナーリーグ「テキサスリーグ」で良くみられるから、テキサスリーグ出身の選手が良く打っていたなど諸説ある。

本格派(投手)

投手のタイプの一つで、威力のある速球を中心に変化球を加えて三振を多く奪って抑える投手のこと。対比する言葉として技巧派がある。

「ま」から始まる野球用語

マジック

他のチームの勝敗に関係なく、あと何勝すればリーグ優勝が決定かを表す数字 2位以下のチームの自力優勝が無くなった時点で発生する。

マルチヒット

打者が1試合に複数(2本以上)の安打を打つことである。日本のプロ野球では3本以上打った場合「猛打賞」と呼ばれる。

見せ球

投手が決め球をより効果的にするために、打者に見せておく球。

ミット

捕球用の道具、グローブ(グラブ)の一種で、捕手が使用するキャッチャーミットと、一塁手が使用するファーストミットが代表的。

メジャー(リーグ・ベースボール)

アメリカ・カナダの30球団で編成される最上位のプロ野球リーグ、メジャー・リーグ・ベースボール(略称 MLB)のこと。アメリカ合衆国4大プロスポーツリーグの一つで、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグがあり、各リーグに東部・中部・西部3地区に分かれる。

猛打賞

1試合3安打以上の選手にスポンサーなどから与えられる賞。MLBなどは、1試合複数安打をマルチヒットと呼ぶ。

「や」から始まる野球用語

野手選択

フィルダースチョイスとも言う。走者がいる場面で、打球がゴロで1塁アウトに出来る状況で、野手が他の塁に送球してセーフになり、打者もセーフになること。野選は、野手選択の略。

予告先発(投手)

先発投手の事前発表制度。レギュラーシーズンで、パリーグは1994年から全試合で実施。セリーグでは2012年から実施されている。

「ら」から始まる野球用語

ライナー

直線的に低い弾道でボールが飛んでいく飛球。フライと区別されるが、明確な基準はなく主観的に判断される。ラインドライブとも言う。

ラインドライブ

打球が直線的に飛ぶこと。ライナーとも呼ぶ。日本では「順回転のボール」の意味でつかわれることもある。

ランダウンプレイ

塁間にいる走者を、守備側の選手が挟んでアウトにしようとするプレイ。日本語では挟殺と言われる。

リード(投球)

捕手が、打者を打ち取るために可能性が高い球種やコースを組み立てること。捕手は、配球の組み立てに、投手の状況・試合の状況(得点差・走者の有無など)・クラウンドコンディションなどを鑑みて投げるためを決定していく。

リード(走塁)

走者が進塁を目指すため、投手の牽制でアウトにならない程度ベースから離れること。進塁や盗塁がし易くなるだけでなく、投手への揺さぶりにもなる。

リードオフマン

打順で1番を打つ選手のことを指し、先頭打者のこと。「引っ張っていく、口火を切る、先頭打者」という意味の「リードオフ」と、「人」を意味する「マン」を組み合わせた用語。

リクエスト

審判の判定に対して異議がある時にビデオ確認できる制度。1試合に2回(延長戦は1回追加)。判定が覆れば回数は2回のまま、判定通りなら1回減る。

リリーフ(投手)

救援投手のこと。先発投手が降板したあとに登板する投手。「中継ぎ」投手と、抑え投手ストッパークローザー)に分けられる。

レーザービーム

外野手の守備で、外野手が打球をつかみ、ホームベースを含めた内野に思いっきり返球をする様を指す。イチローのプレイが語源で、2001年イチローがライト前ヒットで一塁から三塁へ進塁を試みた走者を矢のような送球で刺した際、ラジオのアナウンサーがその送球をレーザービームと実況した。

ロジンバック

ボールやバットが滑らないように手に使用する滑り止め剤の入った袋。ロジンは松ヤニからとれる天然樹脂。

「わ」から始まる野球用語

ワイルドピッチ

暴投。投球が捕手の捕球エリアから大きく外れたり、バウンドして捕手が取れず、塁上の走者が進塁したときの記録。捕手に責任のある進塁はパスボール

ワインドアップ

投球方法の呼称。投球時、頭の上まで振りかぶりながら投球動作を始める投法 振りかぶらない投法はノーワインドアップ。

ワインドアップ

「A-Z」から始まる野球用語

FA

フリーエージェントのこと。どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のこと。国内FA権はその年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上で一軍登録され、それが8シーズンに達すると権利を取得できる。(2007年以降に入団した大学社会人出身選手は7シーズンで取得できる)また、国内FA宣言をして移籍をした選手は、シーズン中に145日以上で一軍登録され、それが4シーズンに達すると海外FA権が取得できる。海外FA権は、その年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上一軍登録され、それが9シーズンに達すると取得できる。

MLB

メジャー(リーグ・ベースボール)の略称。アメリカ・カナダの30球団で編成される最上位のプロ野球リーグ、メジャー・リーグ・ベースボール(略称 MLB)のこと。アメリカ合衆国4大プロスポーツリーグの一つで、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグがあり、各リーグに東部・中部・西部3地区に分かれる。

OPS

打撃能力を「数値」で客観的に評価するための指標で、日本語では「オーピーエス」または「オプス」と読む。打撃指標数(On Plus Slugging)の略で、選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを数字で表す。具体的には、出塁率+長打率。

QS

クオリティスタートの略。野球における投手の成績評価項目の1つ。先発をした投手が6イニング以上を投げて、自責点が3点以内に抑えた場合に記録される。相手投手や打線の影響を受けることはありません。選手自身の能力を評価できる指標となる。7イニング以上を投げて2失点以内はHQS(ハイ・クオリティ・スタート)

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)

MLBとMLB選手会が立ち上げた野球の世界一決定大会。2005年第1回開催、日本が2回連続で優勝した。2023年は第5回で日本が3回目の優勝。

「球種」に関する野球用語

カーブ

比較的遅い球速で、投手の利き腕と反対方向に大きく曲がりながら落ちる球。

カーブ

カットボール

直球とほぼ同じ速度で、リリースの際ボールを切る(カット)する様に投げる。打者直前に小さく変化する。

カットボール

シュート

比較的早い球で投手の利き腕の方向に曲がる球。英語ではツーシームスクリューなどと言われる。

シュート

シンカー

投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球。スクリューと同じような動きだが 直球の軌道から落ちる。

シンカー

スイーパー

スライダーの一種で、横曲がりが大きく、沈まず、ある程度球速のある球。エンゼルスの大谷翔平が投げ話題になる。

スイーパー

スクリュー

投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球。シンカーとは違い、リリースからシュート方向に曲がる軌道。

スクリュー

ストレート

直球。変化しない真っすぐな球。投手が投げる球で一番速いことが多く、英語ではファストボール・フォーシームという。

ストレート

スプリット

スプリットフィンガーファストボールの略。日本では、フォークより落差がなく速い球を指す。米国にはフォークという言葉がない。

スプリット

スラーブ

スライダーカーブの中間的な変化をする変化球。 カーブよりやや低い特有の山なりの軌道から、スライダーに近い斜め下の方向に曲る

スラーブ

スライダー

利き腕と反対方向や下に変化する球。

スライダー

チェンジアップ

ストレートと同じ腕の振りで、球速が遅い球全般を指す。少しだけ沈む変化をすることが多い。打者のタイミングを外すのに有効的とされる。

チェンジアップ

ツーシーム

ストレートに近いスピードで、小さく投手の利き腕方向に小さく曲がる。旧来のシュートに近い変化球

ツーシーム

ナックル

指を立ててボールを握り、可能な限り球の回転を抑えて、ボールが揺れながら不規則な変化をして落ちる球。

ナックル

ナックルカーブ

通常のカーブよりも縦に大きく落ちる球種。
ナックルを投げるときのように、人差し指(あるいは人差し指と中指)をボールに立てて握る。

ナックルカーブ

パーム

手のひらで包んで押し出すように投げる。球速が遅く投げた直後から落ちはじめる。

バックドア

打者の外角のボールゾーンからストライクゾーンに変化する球を投げてストライクを取る投球。ホームベースを家、打者を家の正面玄関すると、裏側から家に入るような球筋なのでバックドアと呼ばれる。フロントドアの球と合わせて「ドア系」と呼ばれる。

バックドア

フォーク

球を人差指と中指で挟んで投げ、直球の軌道で打者の直前で落ちる球。英語ではスプリット

フォーク

フォーシーム

直球のこと。ボールが縦方向に1回転する間に、ボールの縫い目(シーム)が4回見えるため。

フォーシーム

フロントドア

打者の内角のボールゾーンからストライクゾーンに変化する球を投げてストライクを取る投球。ホームベースを家、打者を家の正面玄関すると、ボールが正面玄関から家に入っていくような球筋なので、フロントドアと呼ばれる。バックドアの球と合わせて「ドア系」と呼ばれる。

フロントドア

「投球」に関する野球用語

アウトコース

投手が投げたボールが、打者に遠いコースをアウトコースと言う。反対に打者に近い方をインコースと呼ぶ

アウトロー

投手が投げる球で、外角(アウトコース)低め(ロー)のこと。

アウトロー

インコース

投手が投げたボールが打者に近いコースをインコースと呼ぶ。反対に打者に近い方をアウトコースと呼ぶ。

インハイ

投手が投げる球で、内角(インコース)高め(ハイ)のこと。

インハイ

ウィニングショット

投手が打者から三振を奪ったり、打ち取ったりする際に使う、いわゆる「勝負球」や「決め球」のこと。

抑え投手

勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。抑え投手の記録ではセーブがある。ストッパー(和製英語)や守護神、クローザーとも呼ばれる。

危険球退場

プロ野球アグリーメントに規定があり、「投手の投球が打者の顔面、頭部、ヘルメット等に当たり、審判員がその投球を危険球と判断したとき、その投手は即退場となる」とされているが、「ヘルメットなど」とあるように、胸から上の頭部付近の部位に当たった場合でも、審判員の判断により危険球と見なされる場合もある

決め球

勝負を決めようとして使う得意な球。ウイニング ショットとも言う。

逆球

投手が投球の際、捕手の構えるコースとは逆のコースにボールが外れる事。捕手のインコースの要求に対し、実際には投球がアウトコースにいってしまう。

クイックモーション

投手が投球動作を小さく、速くすることで盗塁を防ぐ投法。三原脩監督が西鉄で導入したのが最初で、野村克也監督が球界に広めた。

クオリティスタート

野球における投手の成績評価項目の1つ。先発をした投手が6イニング以上を投げて、自責点が3点以内に抑えた場合に記録される。相手投手や打線の影響を受けることはありません。選手自身の能力を評価できる指標となる。略してQS。7イニング以上を投げて2失点以内はHQS(ハイ・クオリティ・スタート)

クローザー

抑え投手のこと。クローザーは英語。勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。クローザーの記録ではセーブがある。ストッパー(和製英語)、守護神とも呼ばれる。

サウスポー

左利きの選手のことを言うが、野球の場合は左投手のことを指す。野球だけでなく、ボクシング・楽器の演奏者にも使われる。

沢村(栄治)賞

日本プロ野球界で最も活躍した完投型投手に贈られる特別賞。戦前のプロ野球において、豪速球投手・沢村栄治の栄誉と功績を称えて制定

四死球

フォアボール(四球)とデッドボール(死球)を合わせた言い方。投手が、打者に与えた四死球を与四死球という。

自責点

野球の試合において失点の中で、投手の責任とされる失点が自責点。安打、犠飛、犠打刺殺、四死球(故意四球を含む)、暴投、ボーク野手選択、盗塁によって進塁した走者が得点したときに、失点とともに記録される。

失点

相手側が得点した場合、味方側に付けれれる記録。野球では投手の成績での一つであり、いずれかの投手に失点が記録される。失点が記録されるのは得点した走者を出塁させた投手。

ストッパー

抑え投手のこと。ストッパーは和製英語。勝っている試合で最後に投げる投手のこと。 主に9回の1イニングを投げ、相手に追いつかれずに試合を終わらせる役割がある。ストッパーの記録ではセーブがある。英語のクローザー、守護神とも呼ばれる。

スピードガン

移動する物体の速度を測る機械で、野球では投手の球速を測るのに使用されている。球場で初めて表示されたのは、1980年ナゴヤ球場。

スリークウォーター

投手の投法の一つで、直訳すれば4分の3。上手投げ(オーバースロー)と横手投げ(サイドスロー)の間で投げる投げ方。

セーブ

リードしているチームの救援投手が、試合終了までリードを守りきることで与えられる投手記録。
*勝利勝利投手の権利を持たないこと(セーブよりも勝利が優先されるため)
*勝利チームの最後の投手として登板すること
*1/3イニング以上の投球回を記録すること
*同点・逆転を許さず、リードを守り切り試合を終了させること
上記条件を満たした上で、
①登板時のリードが3点以内であり1イニング以上投げること。
②登板時の状況が迎える打者2人に、本塁打を打たれたら同点または逆転される状況であること。
③その投手が3イニング以上投げていること。
でセーブが記録される。
これまでの通算セーブ記録は中日の岩瀬仁紀投手の407。

セットアッパー

中継ぎ投手の中で、僅差で勝っていたり、同点の試合で抑え投手(クローザー)に繋ぐ役割の投手。主に終盤(7回・8回)を投げる。

セットポジション

投球の際、軸足を投手板に置きボールをグラブの中に持って1秒以上静止する姿勢。盗塁を防ぎやすい。

セットポジション

先発ローテーション

複数の投手を先発で起用する順番。間隔を「中〇日」と表現する。毎週日曜日登板は中6日となる。日本は週6試合が多く、6投手で中6日の球団が多い。

デッドボール

死球。投手の打者に対する投球が、打者の体やユニフォームに当たること。 打者は1塁進塁を与えられる。英語ではヒット・バイ・ピッチ。

パスボール

捕逸。投手の打者への投球で、捕手の捕球範囲でありながら捕球できず、走者が進塁したときの記録。

バッテリー

投手と捕手のペア。バッテリーの語源は、ラテン語で「大砲」・「大砲を打つ人」で、当初投手のみをさしていたが、捕手も含めて呼ばれるようになった。

ピッチャーマウンド

投手が投球するエリアで、上から見ると円形で土などを盛って周囲より少し高いエリア。中央に白色の板(ピッチングプレート)埋められている。

ブルペン

投球練習場。投手のウォームアップする為に使われる。各チームに一つづつ球場には2か所ある。

防御率

防御率 = 自責点×9÷投球回数。
防御率とは、その投手が9イニング(1試合)を投げたとしたら何点に抑えられるかを示す指標。その基準となるのが自責点で、自責点とはエラーやパスボールなどが絡まない、投手が責任を負わなければならない失点のこと。
防御率が1点台の投手とは、9イニングあたり自責点を2点未満に抑えているということになる。

ボーク

投手の投球や、塁への送球の際の反則。走者がいる場合は1つの進塁。

ホールド

中継投手に与えられる記録の1つ。
*先発、勝利・敗戦投手のいずれにも該当せず、セーブも記録していない。
*救援投手として登板し試合終了まで投げていない
*アウトを1つ以上取っている
*降板後、自身に記録された失点によって同点になったり逆転されたりしていない。
上記条件に合致して、リードしている状態では
①3点以内のリードで登板し、1回以上を投げてリードしたまま降板。
②2者連続で本塁打を打たれたら同点もしくは逆転される場面で登板し、1アウト以上投げて、リードしたまま降板。
同点の状態では
①同点のまま失点せずに降板。
②登板中に自チームが勝ち越した時、そのリードを保ったまま降板。
でホールドの権利が与えられる。

本格派(投手)

投手のタイプの一つで、威力のある速球を中心に変化球を加えて三振を多く奪って抑える投手のこと。対比する言葉として技巧派がある。

見せ球

投手が決め球をより効果的にするために、打者に見せておく球。

予告先発(投手)

先発投手の事前発表制度。レギュラーシーズンで、パリーグは1994年から全試合で実施。セリーグでは2012年から実施されている。

リード(投球)

捕手が、打者を打ち取るために可能性が高い球種やコースを組み立てること。捕手は、配球の組み立てに、投手の状況・試合の状況(得点差・走者の有無など)・クラウンドコンディションなどを鑑みて投げるためを決定していく。

リリーフ(投手)

救援投手のこと。先発投手が降板したあとに登板する投手。「中継ぎ」投手と、抑え投手ストッパークローザー)に分けられる。

ロジンバック

ボールやバットが滑らないように手に使用する滑り止め剤の入った袋。ロジンは松ヤニからとれる天然樹脂。

ワイルドピッチ

暴投。投球が捕手の捕球エリアから大きく外れたり、バウンドして捕手が取れず、塁上の走者が進塁したときの記録。捕手に責任のある進塁はパスボール

ワインドアップ

投球方法の呼称。投球時、頭の上まで振りかぶりながら投球動作を始める投法 振りかぶらない投法はノーワインドアップ。

ワインドアップ

QS

クオリティスタートの略。野球における投手の成績評価項目の1つ。先発をした投手が6イニング以上を投げて、自責点が3点以内に抑えた場合に記録される。相手投手や打線の影響を受けることはありません。選手自身の能力を評価できる指標となる。7イニング以上を投げて2失点以内はHQS(ハイ・クオリティ・スタート)

「守備・走塁」に関する野球用語

イレギュラー

ボールの動きを表現する言葉で、ボールが予測していなかった方向へ跳ねるという意味。

インサイドワーク

頭脳プレイ・思考能力の意味。主に捕手に対して使われる。配球・リードだけでなく、間合いをとったり、相手の作戦を見抜くなどを合わせた能力。

エラー(失策)

守備の選手が、アウトに出来る打者・走者をアウトに出来なかったり、余分な進塁を許すこと。進塁がなくても、ファールフライを落とした場合記録されることがある

オーバーラン

打者や走者が塁を超えて走ることを指す。打者は2塁に進もうとしないのであれば1塁をオーバーランしてもタッチされてアウトにならない。しかし、1塁か2塁にいた走者が2塁、もしくは3塁をオーバーランした場合、離塁したままであればタッチされるとアウトになる。

お手玉

守備の際、グローブに一度捕球あるいは当たって、その後ボールを取りそこなって落としてしまうプレイ。お手玉して、その後走者・打者をアウトにできなければエラーが記録される。ファンブルとも言う。

外野手

外野を守備する選手で、左翼手(レフト)・中堅手(センター)・右翼手(ライト)。

外野手

逆シングル

グラブをはめている手と反対方向に飛んできた打球を、グラブを反対側に伸ばして片手でとる守備。

逆シングル

ゴールデングラブ賞

卓越した守備でチームに貢献し、プロの技術を発揮したプレイをした選手に与えられる賞。プロ野球記者による投票で決められる。

三遊間

三塁手と遊撃手(ショート)のそれぞれのポジションの中間に位置するエリアのことを指す。

刺殺

守備側の選手が、打者や走者を直接的にアウトにすること。アウトにした野手に刺殺が記録される。飛球を捕ったり、塁から離れている走者にタッチしてアウトを取った場合は、その選手に刺殺が記録される。セカンドゴロで、ファーストに送球してアウトの場合はファーストの選手に刺殺が、セカンドの選手に補殺記録される。

シフト

試合の状況・相手打者・データによって、守備位置を変えること。アウトの確率を上げるための作戦。今季からMLBは極端なシフトを禁止した。

シフト

守備率

守備率 =(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策)。守備率とは、守備機会(アウトに関与した機会)、すなわち刺殺、補殺、失策の合計のうち、失策をしなかった割合を表す。
例えばサードゴロで三塁手から一塁手に送球しアウトにした場合、送球した三塁手に補殺が、送球を受けた一塁手に刺殺がそれぞれ与えられる。フライを捕ってアウトにした場合は捕球した野手に刺殺が与えられる。

ショートバウンド

打球や送球が野手の直前でバウンドすること。

スライディング

地面に身体を擦り付けて滑り込むこと。野球の場合、走塁時ベースの直前ですること多い。目的はオーバーランを避けたり、野手のタッチを避けるなど。

前進守備

野手が、通常の守備位置(定位置)よりもホーム寄りに前進して守る守備シフト。3塁走者を内野ゴロで本塁生還させないため。

前進守備

代走

ピンチランナーのこと。出塁している走者に代わって出場する選手のこと。足の速い走者に変えることで、得点のチャンスを増やす。

タッチアップ

打者がフライを打ち野手が捕球する際、帰塁すること。その後進塁を試みることができる。フライで、タッチアップの後得点するプレイが犠牲フライ。

ダブルスチール

重盗。2人の走者が同時に盗塁をすること。走者1・2塁、1・3塁に行われることが多い。

ダブルプレイ

一つの連続したプレイの中で、守備側が2つのアウトとること。併殺・ゲッツー・重殺とも言われる。一つのプレイで3つのアウトはトリプルプレイ。

ディレイドスチール

捕手が投手に返球するとき、または投手や捕手が牽制球を送るすきにに行なう盗塁をいう。

盗塁

走者が安打・エラー(失策)などでなく、守備の隙をついて進塁すること。一般的なのは、投手の投球際にスタートして、刺殺されずに塁に達すること。

トンネル

守備のエラー(失策)の一つで、ゴロの打球を取り損ね股間をすり抜けていくこと。

内野手

内野の守備をする選手で、一塁手(ファースト)、二塁手(セカンド)、三塁手(サード)、遊撃手(ショート)。広義では、投手(ピッチャー)も含む。

内野手

二遊間

内野手の二塁手と遊撃手の間の事。内野の中央に位置し、センターラインを守るので守備の要となる。

ノック

守備練習の際に、自らトスしたボールを打つこと。また、その守備練習のこと

バックホーム

本塁を狙う走者をアウトにするために、野手がホームに送球すること。

ピンチランナー

代走のこと。出塁している走者に代わって出場する選手のこと。足の速い走者に変えることで、得点のチャンスを増やす。

ファンブル

守備の際、グローブに一度捕球あるいは当たって、その後ボールを取りそこなって落としてしまうプレイ。ファンブルして、その後走者・打者をアウトにできなければエラー(失策)が記録される。英語ではfumble(失敗する・掴み損なう)。お手玉ともいう。

フィルダースチョイス

野手選択とも言う。走者がいる場面で、打球がゴロで1塁アウトに出来る状況で、野手が他の塁に送球してセーフになり、打者もセーフになること。野選は、野手選択の略。

封殺

フォースアウトのこと。フォースの状態にある走者が次の塁に達する前に、ボールを持った野手が、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)を触れさせたり、
その走者が進まなければならない次の塁に、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)、あるいはボールを保持した状態で身体の一部を触れさせる
と、その走者はフォースアウトになる。

フォースアウト

フォースの状態にある走者が次の塁に達する前に、ボールを持った野手が、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)を触れさせたり、
その走者が進まなければならない次の塁に、保持したボール(もしくはボールを持った手またはグラブ)、あるいはボールを保持した状態で身体の一部を触れさせる
と、その走者はフォースアウトになる。封殺とも言う。

フォースプレイ

打者が投球を打つなどして打者走者となったことで、塁上の走者が、規則によりその塁の占有権を失うことが原因で生じるプレイのことをいう。1塁と3塁に走者がいる状態で
打者がゴロを打った場合、1塁走者は1塁を明け渡す必要があるのでフォースの状態になる。3塁走者は進塁する必要がないのでフォースの状態ではない。

補殺

守備側の選手が、打者や走者を送球によって走者・打者をアウトにしたプレイで、送球した選手に補殺が記録される。セカンドゴロで、ファーストに送球してアウトの場合は、ファーストの選手に補殺が記録され、セカンドの選手に刺殺が記録される。

ミット

捕球用の道具、グローブ(グラブ)の一種で、捕手が使用するキャッチャーミットと、一塁手が使用するファーストミットが代表的。

野手選択

フィルダースチョイスとも言う。走者がいる場面で、打球がゴロで1塁アウトに出来る状況で、野手が他の塁に送球してセーフになり、打者もセーフになること。野選は、野手選択の略。

ランダウンプレイ

塁間にいる走者を、守備側の選手が挟んでアウトにしようとするプレイ。日本語では挟殺と言われる。

リード(走塁)

走者が進塁を目指すため、投手の牽制でアウトにならない程度ベースから離れること。進塁や盗塁がし易くなるだけでなく、投手への揺さぶりにもなる。

レーザービーム

外野手の守備で、外野手が打球をつかみ、ホームベースを含めた内野に思いっきり返球をする様を指す。イチローのプレイが語源で、2001年イチローがライト前ヒットで一塁から三塁へ進塁を試みた走者を矢のような送球で刺した際、ラジオのアナウンサーがその送球をレーザービームと実況した。

「攻撃」に関する野球用語

エンタイトルツーベース

規則などで打者に2つ先の塁に進む権利を与えること。フェアグラウンドにバウンドしてフェンスを越えた場合が代表的。走者が1塁なら3塁に進塁。

オーピーエス

OPSの日本語読みで、打撃能力を「数値」で客観的に評価するための指標。打撃指標数(On Plus Slugging)の略で、選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを数字で表す。具体的には、出塁率+長打率。

送りバント

犠牲バントのこと。自分はアウトになる代わりに走者を進塁させるために行うバント。本塁に生還させる犠牲バントは特にスクイズバントと呼ばれ、送りバントとは呼ばない。

おっつける

インコースのボールを上手に対応するバッティングのこと。右打者で使われることが多い。流し打ちで、手首を返さずにバットを打つ方向に向けることを重視した打ち方。

カット(打法)

投球をわざとファウルする打法。打者の好きなボールが来るのを待つ目的で行う。高校野球の特別規則ではバントと判断され、三振になる場合がある。

犠牲バント

自分はアウトになる代わりに走者を進塁させるために行うバント。走者を次塁に「送る」ことから送りバントとも呼ばれる。走者が3塁にいて、本塁に生還させる犠牲バントは特にスクイズバントと呼ばれる。

犠牲フライ

無死か一死の状況で走者が三塁にいる時、打者が外野フライを打ちそれを外野手が捕球した瞬間タッチアップで走者がホームに生還するプレイのこと。犠飛とも呼ぶ。

犠打

犠牲打の略で、打者がアウト(犠牲)になって、塁上の走者の進塁させる打撃を指す。走者を進塁させる犠牲バント送りバント)と、3塁に走者がいる際の犠牲フライがありいずれも打数はカウントされない。

規定打席

プロ野球において、打撃ランキングの対象となるために必要な打席の数のこと。日本プロ野球では、シーズン中の所属チームの試合総数の3.1倍となっていて、現在は443打席。

逆方向

右バッターならばセンターよりも右方向、
左バッターなら左方向への打球。逆方向に打球を飛ばすためには、技術がいるため引っ張った時に比べると飛距離を出しづらい。

グランドスラム

野球では満塁ホームランのこと。カードゲームのコントラクトブリッジの完勝によって得られる得点(グランドスラム)が語源で、様々なスポーツで別の意味で使用されている。

クリーンアップ

3番~5番打者のこと。強打者・打撃の成績の良い選手、勝負強い選手が打順に入ることが多く、塁上の選手を本塁まで返し、塁をきれいにすることからクリーンアップと言われる。

広角打法

レフト方向・ライト方向・センター方向のあらゆる方向(広角)に打ち返すことができるバッティング技術のこと。アウトコースの球を流し打ちしたり、インコースを引っ張ったりするなど、来た球に対して柔軟に対応し、逆らわずに打ち返す打法

コーチャー

ベースコーチのこと。一塁および三塁脇のファウルゾーンにあるコーチスボックス内に居て、打者や走者に指示を送る、2名の攻撃側チームメンバーのことである。プロ野球では、ベースコーチはチームで指定した特定の2人に限られる。

サイクルヒット

1人の打者が1試合で単打・二塁打・三塁打・本塁打を打つこと。順番は問われない。直近の中日ドラゴンズの達成選手は、平田良介選手(2018年8月16日 DeNA戦 ナゴヤドーム)

サイン

監督、コーチまたは選手同士で戦術をジェスチャーなどで伝える仕組み。MLBでは2022年からバッテリー間で電子機器の使用を認めている。

サヨナラ(ゲーム)

後攻のチームが最終回・延長戦で決勝点を挙げ、その時点で試合終了となること。決勝点のプレイを、サヨナラ本塁打・サヨナラヒットなどと言う。

三冠王

打者のタイトルの本塁打王、打点王、首位打者を一人で獲得すること。これまで8人達成。最多は落合博満で3回。2022年村上が22歳最年少で達成。

三振

打者がストライク3つを取られアウトになること。スリーバント失敗も三振。第3ストライクを捕手が捕球出来なかった場合、打者は1塁進塁を目指せる。

首位打者

打撃部門のタイトルの一つで、規定打席に達し打率がもっとも高い選手に与えられる。規定打席は試合数×3.1で143試合の現在は443打席となる。

出塁率

出塁率=(安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)。
出塁率とは、打数、四球、死球、犠飛の合計数のうち、四球、死球、安打で出塁した割合を表す。犠飛のときは出塁ではないので出塁率は下がる。犠打も出塁ではないが計算から除かれている為、出塁率は変わらない。また失策で出塁したときは、打数が1増えるだけなので出塁率は下がる。

スイッチヒッター

左右両打席で打つことのできる選手。投手の利き腕に対して反対の打席に立つ方が有利と言われている。両打ちともいう。

スクイズバント

三塁に走者がいる状態で、バントを行って三塁走者をホームインさせる戦術。

スコアリングポジション

得点圏のこと。名称の由来は、二塁又は三塁に走者を置いた状態で打者が安打を打つと得点になりやすいから。

スラッガー

長打を打つ力のある打者の意味。英語のslugは「強く打つ」という意味でスラッガーは強く打てる人。打順では3番、4番、5番を打つことが多い。

スリーバント

2ストライクからバントするプレイ。ファールになった場合、三振とみなして打者はアウトとなる。リスクが大きく、あえてスリーバントと呼ばれる。

センター返し

打撃における技術のひとつで「外野の中央に位置するセンターに向かってボールを打ち返す」ということ。

走者一掃

出塁中の走者がヒットで全てホームに還ること。2人以上の走者がいる場合に使われる。

代打

打順が回ってきた打者に代わって打席に入り、打撃を行う選手のこと。ピンチヒッターとも言う。代打で出場可能なのは、その時点で試合に出場していない選手。

タイムリー(ヒット・エラー)

得点につながるプレイをタイムリーと言う。塁上にいる走者を本塁に生還させるヒットは「タイムリーヒット」。ツーベース・スリーベースの場合は、それぞれ「タイムリーツーベース」「タイムリースリーベース」と言うが、ホームランの場合は使われない。守備側チームのエラーによって走者が生還し得点が入ることを、「タイムリーエラー」と言う。日本語で適時打。

打数

打者の打席数のうち、四死球、犠打犠牲フライインターフェアオブストラクションの数を除いた回数のこと。

打点

打者の成績を示す指標の一つ。打者に打点が記録されるのは、安打・犠打・内野ゴロ・フィルダースチョイスなどで走者が本塁に戻った場合。また、満塁時に四死球・インターフェアオブストラクションの場合も記録される。本塁打の場合も打点はつき、1打席に記録される最多の打点は満塁ホームランによる4打点。

打率

打率 = 安打数÷打数。打席数から犠打犠牲フライ、四死球を除いた打数のうち、安打の割合を表す。日本では慣例で歩合(割・分・厘・毛)で表し、パーセントは使われない。

長打率

長打率 = 塁打数÷打数。
長打率とは、1打数あたりの塁打数の平均値を表します。塁打とは、「単打=1、二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4」として計算する。1打数1安打1本塁打の選手は、塁打数の4を打数の1で割るので、長打率4.000となる。

テキサスヒット

ふらふらと上がった打球が、内野と外野の間に落ちるヒット。テキサスリーガースヒットとも言われ、アメリカのマイナーリーグ「テキサスリーグ」で良くみられるから、テキサスリーグ出身の選手が良く打っていたなど諸説ある。ポテンヒットとも言う。

適時打

得点につながるヒットを言う。タイムリー(ヒット・エラー)とも呼ばれる。塁上にいる走者を本塁に生還させるヒットは「適時打」。2塁打・3塁打の場合は、それぞれ「適時2塁打」「適時3塁打」と言うが、本塁打の場合は使われない。

得点

走者がアウトになることなく、本塁へ生還した回数を得点となる。代走で出場した選手がホームインした場合は、代走選手に得点が記録される。

得点圏

二塁及び三塁の総称。名称の由来は、二塁又は三塁に走者を置いた状態で打者が安打を打つと得点になりやすいから。スコアリングポジションとも言う。

得点圏打率

2塁または3塁(得点圏)に走者がいる時の打率。得点圏打率は、打者のチャンスへの強さを測る指標になる。。

トリプルスリー

日本プロ野球で打率3割、ホームラン30本、盗塁30盗塁を達成した選手に贈られる称号。直近では、山田哲人(ヤクルト)が2018年に達成。山田選手は、2015年にも達成していて唯一複数年達成した選手。中日には達成した選手はいない。

流し打ち

右打者ならライト方向、左打者ならレフト方向ヘ打つ打法。ボールをより呼び込んで長く見て打てるので、変化球などに対応し易い。

ネクストバッターズサークル

次にバッターボックスに入る打者が待つ場所。ベンチとバッターボックスの間にあり1.5mの円形。試合をスムーズに進めるためにある。

ネクストバッターズサークル

バスター

打者が、バントの構えで打席に立ち、投手が投球動作に入ってからヒッティング切り替える打法。

バント

バットを振らず意識的にボールが転がるように、バットにボールを当てる打法 走者を進塁させる犠牲バントと、自ら塁に出るセーフティーバントがある。

ヒットエンドラン

投球と同時に走者が走り、打者は必ずヒッティングする戦術。走者の進塁の可能性が高まるプレイ。省略して、エンドランと呼ばれることもある。

引っ張る

バッティングの手法で、打者が右利きならライト方向、左利きならレフト方向に打つこと。逆の打ち方が「流し打ち

ピンチヒッター

代打のこと。打順が回ってきた打者に代わって打席に入り、打撃を行う選手のこと。代打で出場可能なのは、その時点で試合に出場していない選手。

フォアボール

四球。投手が、ボールを4球投げること。打者は1塁に進むことができる。投球を打者に当ててしまうデッドボール(死球)と合わせて四死球と呼ばれる。

ベースコーチ

一塁および三塁脇のファウルゾーンにあるコーチスボックス内に居て、打者や走者に指示を送る、2名の攻撃側チームメンバーのことである。プロ野球では、ベースコーチはチームで指定した特定の2人に限られる。コーチャーとも言う。

ホームラン

本塁打。打球が野手等に触れず外野スタンドに入るか、フェアボールをエラーなくプレイ間に本塁まで達する。後者をランニングホームランという。

ポテンヒット

テキサスヒットと同じ意味で、ふらふらと上がった打球が、内野と外野の間に落ちるヒット。テキサスリーガースヒットとも言われ、アメリカのマイナーリーグ「テキサスリーグ」で良くみられるから、テキサスリーグ出身の選手が良く打っていたなど諸説ある。

マルチヒット

打者が1試合に複数(2本以上)の安打を打つことである。日本のプロ野球では3本以上打った場合「猛打賞」と呼ばれる。

猛打賞

1試合3安打以上の選手にスポンサーなどから与えられる賞。MLBなどは、1試合複数安打をマルチヒットと呼ぶ。

ライナー

直線的に低い弾道でボールが飛んでいく飛球。フライと区別されるが、明確な基準はなく主観的に判断される。ラインドライブとも言う。

ラインドライブ

打球が直線的に飛ぶこと。ライナーとも呼ぶ。日本では「順回転のボール」の意味でつかわれることもある。

リードオフマン

打順で1番を打つ選手のことを指し、先頭打者のこと。「引っ張っていく、口火を切る、先頭打者」という意味の「リードオフ」と、「人」を意味する「マン」を組み合わせた用語。

OPS

打撃能力を「数値」で客観的に評価するための指標で、日本語では「オーピーエス」または「オプス」と読む。打撃指標数(On Plus Slugging)の略で、選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを数字で表す。具体的には、出塁率+長打率。

「ルールなど」に関する野球用語

アピールプレイ

タッチをしてアウトになるタッチアウト、ベースに送球することでアウトになるフォースアウト以外に、審判にアピールすることでアウトになるプレイがある。ベースの踏み忘れや、フライで飛び出した走者が塁に戻らない場合など。アピールが無ければ審判はアウトを宣告しない。

アンツーカー

グラウンドで使用される高温熱加工されたレンガ色の人口土。水はけが良く、走者の走路や外野フェンス際・内野守備位置などに使用されている。

アンツーカー

育成選手(制度)

若手選手の発掘と育成のため2005年から設けられた選手枠制度のこと。通常のドラフト会議と、同日に行われる育成ドラフトで指名されたり、自由契約または戦力外通告から育成契約する場合、外国人選手でも育成契約が可能。背番号が3桁、年俸の上限があるなどの制限がある。

インターフェア

打撃妨害・守備妨害のこと。守備の野手に走者が捕球を妨害したり、守備の選手が打者の打撃を妨害したりすること。走塁妨害はオブストラクション。

インフィールドフライ

無死か一死、1・2塁または満塁で打者が内野飛球を打ち、野手が普通に捕球できる際にアウトを宣告。故意に落球して併殺を防ぐため。

インプレイ

ボールインプレイを略した表現。プレイが進行している時間を言う。球審が「プレイ」を宣告すればインプレイとなり、審判のタイムなどボールデッドの状態になるまでの時間。

オブストラクション

走塁妨害のこと。野手が走者の走塁を妨害すること。野手がプレイしていないときは、走者に走路を譲らなければならない。走路を譲らず、走塁を妨げるとオブストラクション(走塁妨害)の反則となる。

カード

任意の2チームの対戦の組み合わせを指して「(対戦)カード」という。好カード、放送カードなどと使う。プロ野球では、同じチームとの連戦をまとめて「カード」と呼ぶことがある。

外国人選手枠

支配下登録選手に制限はない。一軍登録は4人までで、全員を野手・投手とすることはできない。(コロナ特例:一軍登録5人、ベンチ入り4人)

完全試合

先発投手が無安打、無四死球、無失策で、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること。日本プロ野球では、過去16人が達成。直近では2022年ロッテの佐々木朗希が達成。中日ドラゴンズには達成選手はいない。英語でパーフェクトゲーム

キャリアハイ

そのキャリアの中での最高という意味。選手にとって、自身最高の記録や成績のこと。

クライマックス シリーズ

各リーグの成績上位チームが出場し、日本シリーズの出場権を争うトーナメント戦。ファーストステージで、各リーグの2位と3位のチームが3試合制で対戦します。先に2勝したチームがファイナルステージに進出。ファイナルステージは、ファーストステージの勝ち上がりチームとリーグ優勝チームで6試合制でおこなれる。リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、4勝したチームが日本シリーズに出場する。

ゲーム差

上位チームと下位チームがどの位離れているか表す指標。直接対決で勝利すると1減ることになる。引分けが多いとゲーム差がマイナスという事が起こる。

コールドゲーム

何らかの理由で試合続行が不可能となったり、大会の規定で定められた点差となった時に途中で打ち切られる試合。試合終了の権限は球審のみにある。

コリジョン(ルール)

本塁で走者と捕手が衝突(コリジョン)しないためのルール。走者が意図して守備選手に衝突したり、守備側の選手が走路を妨害してはいけない。

サスペンデッドゲーム

天災、照明設備の故障あるいは照明設備のない競技場における日没、その他施設障害などにより競技の続行が不可能と判断された場合に、審判の判断で一時中断し、後日改めて中断する前の時点から再開すること。日本のプロ野球では現在採用されていない。

侍JAPAN

野球の日本代表の呼称。全世代の日本代表に使われる呼称で、2012年から使用されている。

支配下登録選手

日本のプロ野球球団と統一契約書に基づいた契約を結び、球団に属する選手のこと。育成選手はこれに含まず、1球団につき70人までを上限に登録することが可能。公式戦である一軍の試合に出場できるのは支配下選手のみ。

申告敬遠

意図して四球を与えることを敬遠と言う。監督が申告することで投球することなく四球を与えることができる。

新人王

日本プロ野球の最優秀新人の通称。日本野球機構による選手表彰の一つ。その年の最も優秀な新人選手に与えられる。プロ野球担当記者の投票で、セ・パ各1名が選ばれる。対象の選手は、海外でのプロ野球参加していない。支配下登録後5年以内。1軍での登板イニングが30以下か60打席以内。

スイング(塁審へ確認)

打者がハーフスイングで、主審がボールの判定の場合に捕手・監督が塁審への確認を求めるよう主審に要請ができる。判定は、塁審のものとなる。

ストライクゾーン

打者の肩の上と、ユニフォームのパンツの上の中間点を上部、下部はひざ頭の下の本塁上空間。この空間をボールの一部でも通過すればストライクとなる。

ストライクゾーン

タイブレイク

試合の早期決着を促すために、点が入りやすい状況から攻撃を始める制度。野球では、様々な方法があるが、多くは、ノーアウト1・2塁の状態で始まり、先に1点を先取したチームが勝ちとなる。

テイクワンベース

公認野球規則では「安全進塁権」と表現されており、俗に、進むことが許される進塁数に応じてテイクワンベース・テイクツーベースがある。テイクワンベースは、例えば投手がプレートを踏んだ状態で投げた場合や、投球を捕手が弾いてベンチに入るなどした場合。打者が打った打球の処理や、プレートを外したけん制球がベンチに入るなどした場合はテイクツーベース。

トライアウト

各球団への入団を希望する選手、または戦力外通告を受けたものの、現役続行を希望する選手などが、各球団に対してアピールするための機会。日本のプロ野球では、12球団合同トライアウトが実施されている。

ドラフト(会議)

プロ希望の選手を各球団に振り分ける仕組み。日本では現在、1巡目は入札抽選、2巡目はリーグ順位の下位から、3巡目は上位から指名。

日本シリーズ

セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ優勝チームが日本一を決めるための対戦。7試合で4勝したチームが日本一となる。

ノーヒットノーラン

投手が相手チームに安打も得点も一切許さず勝利すること。日本プロ野球では、レギュラーシーズンで87人(完全試合も含む)が96回、ポストシーズンで1回達成されている。中日で直近の達成投手は、大野雄大投手(2019年9月14日 対阪神 ナゴヤドーム)

パーフェクトゲーム

先発投手が無安打、無四死球、無失策で、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること。日本プロ野球では、過去16人が達成。直近では2022年ロッテの佐々木朗希が達成。中日ドラゴンズには達成選手はいない。日本語では完全試合。

バックスクリーン

打者・捕手・審判から投手の投げた球が認識しやすいために設けられたセンター後方のエリア。白い球を見やすくするため、黒や濃い緑色となっている。

ファーム

プロ野球チームの2軍。英語の農場の意味で、「若手選手を育てる」ということからこのように呼ばれる。MLBでは2軍がなくマイナーのチームを指す。

フリーエージェント

どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のこと。国内FA権はその年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上で一軍登録され、それが8シーズンに達すると権利を取得できる。(2007年以降に入団した大学社会人出身選手は7シーズンで取得できる)また、国内FA宣言をして移籍をした選手は、シーズン中に145日以上で一軍登録され、それが4シーズンに達すると海外FA権が取得できる。海外FA権は、その年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上一軍登録され、それが9シーズンに達すると取得できる。FAともいう。

ペナントレース

リーグ優勝を目指して行われる公式戦のこと。日本プロ野球機構から優勝旗 (ペナント)が贈られることから名付けられた。レギュラーシーズンと同意。

ボールインプレイ

プレーが進行している時間を言う。球審が「プレイ」を宣告すればボールインプレイとなり、審判のタイムなどボールデッドの状態になるまでの時間。略してインプレイとも言う。

ボールデッド

プレイが停止している時間を言う。審判がタイムを宣告した場合、デッドボール、ファールが捕球されなかった場合、打球・送球などがプレイングフィールドの外(観客席・ベンチなど)出た場合(ホームランを含む)、ボーク、守備/打撃/走塁妨害など。プレー中をボールインプレイ(インプレイ)と言う。

ポストシーズン

野球のリーグ戦において、レギュラーシーズン終了後に、各リーグの成績上位チームが出場し、優勝者を決定する試合。日本プロ野球では、ポストシーズンクライマックス シリーズ(CS)と日本シリーズの2つ。

マジック

他のチームの勝敗に関係なく、あと何勝すればリーグ優勝が決定かを表す数字 2位以下のチームの自力優勝が無くなった時点で発生する。

メジャー(リーグ・ベースボール)

アメリカ・カナダの30球団で編成される最上位のプロ野球リーグ、メジャー・リーグ・ベースボール(略称 MLB)のこと。アメリカ合衆国4大プロスポーツリーグの一つで、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグがあり、各リーグに東部・中部・西部3地区に分かれる。

リクエスト

審判の判定に対して異議がある時にビデオ確認できる制度。1試合に2回(延長戦は1回追加)。判定が覆れば回数は2回のまま、判定通りなら1回減る。

FA

フリーエージェントのこと。どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のこと。国内FA権はその年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上で一軍登録され、それが8シーズンに達すると権利を取得できる。(2007年以降に入団した大学社会人出身選手は7シーズンで取得できる)また、国内FA宣言をして移籍をした選手は、シーズン中に145日以上で一軍登録され、それが4シーズンに達すると海外FA権が取得できる。海外FA権は、その年のシーズン開始から終了までの間に、145日以上一軍登録され、それが9シーズンに達すると取得できる。

MLB

メジャー(リーグ・ベースボール)の略称。アメリカ・カナダの30球団で編成される最上位のプロ野球リーグ、メジャー・リーグ・ベースボール(略称 MLB)のこと。アメリカ合衆国4大プロスポーツリーグの一つで、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグがあり、各リーグに東部・中部・西部3地区に分かれる。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)

MLBとMLB選手会が立ち上げた野球の世界一決定大会。2005年第1回開催、日本が2回連続で優勝した。2023年は第5回で日本が3回目の優勝。