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坂の上には星野エンマ様!?イバケンコンビ、思い出すのもゾっとする坂路ダッシュ!地獄のキャンプ前編

坂の上には星野エンマ様!?イバケンコンビ、思い出すのもゾっとする坂路ダッシュ!地獄のキャンプ前編
燃えドラch

坂の上には星野エンマ様!?イバケンコンビ、思い出すのもゾっとする坂路ダッシュ!地獄のキャンプ前編

 2020年11月18日(水) 10:50
竹内 茂喜
竹内 茂喜

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズ 地獄のキャンプ編

ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸、井端弘和が、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!

大好評の川上・井端のすべらない話シリーズ、今回は地獄のキャンプ編!自己調整が許されるベテラン選手とは違い、入団したての新人ら若手選手にとってキャンプとは、身体を苛め抜く日々が続くばかり。イバケンコンビもさぞかしつらい思い出があったみたいで…。

観客より多い、ドラゴンズ選手そして関係者

川上『地獄の沖縄キャンプっていうけど、どうだった?1年目、2年目すごかったよね?』

井端『覚えているのが、1年目最初の休みの日。ドラ1の憲伸とかはメディア対応で取材を受けたでしょ?二軍メンバーのドラフト2位以下は朝9時ぐらいから広島キャンプを観に連れて行かされたんだよ』

川上『それ誰が決めたの!(苦笑)』

井端『たぶん星野監督の指令だったと思う』

当時、山本浩二監督率いる広島キャンプは鬼軍曹と呼ばれた大下ヘッドコーチ、のちにドラゴンズ落合政権時在籍した高代コーチらがらつ腕をふるい、選手たちへ12球団一の練習量を課していた。

井端『驚いたのはもうその頃大ベテランだったと思うんだけど、野村謙二郎さんが一番声を出して、一番ユニホームが汚れていたこと。あとキャンプが始まって4、5日目ぐらいで、ピッチャーがスライディング練習してるの!あれは本当にすごかったね。全員が腹の底から声を出していた。当時率直に思ったのは、観に行かされるぐらいなら、同じような練習やればいいのになってね(笑)』

今ではカープ女子という言葉も生まれるほど、ホーム球場ではもちろん、ビジターでも多くのファンが駆けつけるほどの人気球団となった広島カープ。しかしイバケンコンビが入団した頃のキャンプ風景は閑散とした様子だったとか。

川上『当時、中日のキャンプだったら500人とか1500人入ったとか報じられていたけど、広島キャンプって、オレも実際行ったことあるけど、5人ぐらいしかお客さんいなかったよね』

井端『そのうち10人ぐらいはウチだった。スタッフとか入れたら(笑)』

井端激白、12球団一早い離脱!

川上『まず沖縄キャンプの最初って、地獄のキャンプより、疲れることが多かったよね。メディアの方が砂場でポーズをとって下さいとか、ランニングしているところを撮らせて下さいとかね』

井端『それは1位の宿命だから仕方ないの!(笑)』

川上『どれだけボール握って、あっちこっち向いたか分りゃしない』

井端『こっちなんかそんなこと一切やらないし、それこそCBCなんか当時オレを撮ったことないよ!間違いなく!』

ここで井端さんからCBCへ宣戦布告が。
もしVTRがあれば出してみんかぁーい!ばりの衝撃コメント!

井端『今は根尾とか石川昂とか二軍にいるから、ずっと張り付いているけど、(当時は)来なかったもんね。オレなんか1年目キャンプ初日のアップで離脱したんよ』

川上『マジっ!?そうなの!最強じゃん!』

井端『最強よっ!(笑)12球団一早い離脱だったと思うけど、一切メディアには出なかったからね。誰も見ていないから(笑)』

たしかに根尾、石川昂らドラ1級の選手がキャンプ初日にリタイアでもすれば、メディアは騒然となろう。これがドラフト下位指名の悲哀なのか!
川上『あのさぁ、言っていいのか分らんけど、キャンプで脚を痛めると、普通なら休みとか二週間ノーランニングとなって、上半身中心のトレーニングだけになるかと思うんだけど、オレらの頃って、脚がちょっと悪いんですって言えば、余計走らされた気がするんだよなぁ。そんなイメージない?(笑)』

井端『ある!』

あるんかい!
今はハラスメントにうるさい時代。
選手ファーストとは真逆で、当時は痛い箇所があれば練習で鍛え上げ、気合で治すトレーニングが蔓延していたのだろうか。

川上『(コーチからは)“ブルペンで投げなくていいから、お前、脚が悪いのなら余計走れっ!”って言われても、“いやあ、脚が悪いから投げられないんですよ”って(笑)』

坂の上には星野エンマ様!?

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

笑って話してくれるものの、当時の地獄キャンプを感じさせる思い出を語り始めたイバケンコンビ。
さらに地獄のランニング話は続く。

川上『あとね、アップをする際、最後にスパイク持ってこいという日があった。何やるんだろう?と思ったら、スパイク履いて、(球場の両翼)ポール間のランニングを5本ぐらい走るのね。スパイク履いて走るから、だんだん足が回らなくなってきて、そのうちスパイクで自分の足を蹴っちゃっう。足が絡んできて。内側のくるぶしあたりが血だらけになってくるんよ』

井端『それって疲れている証拠だよね。疲れてくると当たるんだよね』

血だらけのランニング。
想像しただけでゾっとしてしまうぞ!

ドラゴンズキャンプの名物練習といえば、坂道ダッシュ。通称・坂路。よくキャンプニュースで座喜味城あたりの坂道をダッシュしていた様子を目にしたものだ。

川上『休みの前日の坂道ダッシュ!あれはキツかったぁーっ!あの時はメディアを本当に恨んだね!』

井端『嬉しそうに撮っているからね!』

川上『そう!ホント嬉しそうに!メディアが一緒になって走りながら撮るんだけど、疲れてきて途中からついて来れないのね。“どうせ走るんやったら、ついてこんかぁーい!”って思ったよ(笑)』

メディア受けを狙ってか、当時星野監督が坂のゴール付近で待ち構えていたという。選手にとってはまさに地獄のエンマ様に見えただろう!

川上『下りていくのもつらくなっていくのね。腿の前部分が張るんだよ。その時、思ったよ。“沖縄ってこんなに坂があったんか”ってね』

井端『途中に工事なんかしていると、他の坂を探してくるんだよな。トレーニングコーチが“良い坂ありました!”って(笑)』

川上『おそらく探している人も1回は試走していると思う。相当キツイところを見つけたら、ここはイイ!って(笑)』

つらい練習もすべて選手のためを思ってですぞ!イバケンさん!
後編に続く

(竹内茂喜)

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