前期展示 10月10日(土)~11月8日(日)
後期展示 11月10日(火)~12月6日(日)
10:00~17:30(入場は17:00まで)
月曜日(ただし、10/12、11/2、11/23は開館)
永青文庫から、肥後 熊本の大名 細川家に
伝来した名宝の数々を一挙公開!
熊本藩を治めた細川家は、豊田市と岡崎市の境の細川郷を発祥の地として、初代藤孝(幽斎)・2代忠興(三斎)・3代忠利にわたって、戦国から江戸時代初期の戦乱期を生き抜き、現在まで家系をつないでいます。
この3代の間に、武家文化の精華である細川家伝来の名品「永青文庫コレクション」の基礎が形づくられました。
本展では、永青文庫所蔵の書画、古文書、刀剣などを厳選して、戦国を生き抜いた藤孝・忠興・忠利の事績を紹介します。
また、千利休ゆかりの茶道具の名品や、細川家宿老家に伝わった利休切腹直前の自筆書状(天正19年2月14日付 松井文庫蔵)を特別公開します。
さらに、永青文庫の設立者 細川護立が近代に蒐集した貴重な美術工芸品や、大正期以降の細川家当主による作品など、国宝3点、重要文化財14点を含む、永青文庫の名宝を一堂に展示します。
見どころ
美の揺籃の名品
-永青文庫-
東京・目白台の閑静な住宅街にある永青文庫は、江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一隅にあります。
細川家に伝来する歴史資料や美術工芸品等の文化財を管理保存・研究し、一般に公開しているのが、永青文庫です。昭和25年(1950)、16代護立によって設立、平成24年(2012)、公益財団法人に認定されました。
〝表道具〟の刀剣や武具類、信長やさまざまな武将たちの古文書、利休七哲のひとりに数えられ茶人としての名も馳せる忠興(三斎)以来の茶道具や、華麗な工芸品、能装束など約4,000点に上がります。
歴代の宝物のほかに、美術蒐集を好んだ16代当主・護立によるユニークなコレクションも世界的な評価を受けています。
なかでも力を入れたのは中国美術。若い頃親しんだ唐詩から中国文化に憬れ、陶磁器、出土品に至るまで幅広く蒐集し、当時は鑑賞の対象となっていなかった唐三彩にいち早く注目するなど、その眼力は高く評価されています。
細川家、守成と革新のドラマ
-藤孝(幽斎)、忠興(三斎)、忠利-
細川藤孝(幽斎)像
江戸時代
細川忠興(三斎)像
江戸時代
細川忠利像
江戸時代
鎌倉時代、三河に発した細川家。室町幕府の中枢を占めますが、戦国時代、細川藤孝(幽斎)の時代に大きな転換点に直面します。
本能寺の変が勃発、藤孝の子・忠興の妻は明智光秀の娘・玉(ガラシャ)でした。しかし、藤孝・忠興親子は時流を見誤ることなく、家を守り抜きました。
忠興の子・忠利は、幕府に治めるように命じられた肥後(熊本)で安定した藩政を行い、54万石の領主から明治維新は侯爵家として、現当主・護光氏に至り、文武両道の家風を守り続けています。
祈りの生涯、誇り高き女性の戦い
-細川ガラシャ-
細川ガラシャ書状
松本小侍従宛 桃山時代
輝くような美貌と教養に恵まれながら、運命に翻弄された忠興の妻・ガラシャ。
ラテン語で「恩寵」を意味する〝ガラシャ〟はキリシタンの洗礼名で、本名は「玉(玉子)」。明智光秀の娘でした。
織田信長のすすめにより、15歳で忠興に嫁ぎますが、本能寺の変の後、忠興は苦渋の選択として、のちに秀吉の取り成しで許されるまで、ガラシャを寒村に幽閉。ガラシャは、激しい人生の転変のなかで、次第にキリスト教への信仰を深めていきます。
しかし、関ケ原の戦いの直前、大坂屋敷にいたガラシャは、人質となることを拒み、炎の中に果てるのです。
彼女のすがすがしい筆跡や文中の細やかな心配りは、ガラシャの高潔な人柄を伺うことができます。
宮本武蔵との高潔なる絆
-五輪書、そして水墨画-
面壁達摩図
宮本武蔵筆 江戸時代
60余度という死闘の迫間から、一剣の闘いのみならず、治国に至る哲学を感得した宮本武蔵。
武蔵はその最晩年を細川家の客分として熊本で過ごしました。当時の藩主は3代忠利。自らの意見を大藩の政治・軍事に生かすべく、円熟の武蔵は出仕の道を選びました。
その哲理を著した「五輪書」が展示されます。武蔵が歩んだ、峻険な孤高独歩の道が到達した境地です。
一方で、武蔵は絵画にも驚くような冴えを見せています。
工芸繚乱、大名道具の精華
網代螺鈿貝蒔絵硯箱
江戸時代
文様を盛り上げた立体感のある金高蒔絵と、金属の薄板を貼り付けた金貝(かながい)で貝の意匠を散らした「網代螺鈿貝蒔絵硯箱」など、54万石の大名の威信を懸けた輝き。
深窓に暮らす女性たちの日常を飾る調度品は、日本人が磨き上げた華麗な装飾、蒔絵の美を伝えます。
茶道具が語る、極限へ向かう利休の美意識
唐物尻膨茶入
利休尻ふくら
中国・南宋~元時代 重要美術品
特別出品 千利休書状
松佐宛 態々御飛脚云々 一般財団法人松井文庫蔵・八代市立博物館未来の森ミュージアム寄託 桃山時代
茶杓
銘 ゆがみ
千利休作 桃山時代
永青文庫には数多くの茶道具が収蔵されていますが、なかでも千利休と公私にわたる深い交流を持ち、のちに利休七哲のひとりに数えられるようになった細川忠興(三斎)ゆかりの茶道具がその白眉です。
利休の茶の精神を伝える茶入や茶碗、そして自ら作った茶杓、また三斎自らが作った茶杓や竹花入など、また今回は特別に、細川家の宿老・松井家に伝わる利休切腹直前の書状も出品されます。
秀吉の逆鱗に触れ、堺に蟄居を命じられた利休を、弟子となっていた大名たちがはばかるなか、古田織部と三斎が淀の舟本で見送ったことは「驚き存じ候」と感激する率直な心情に、師弟の深い信頼と友情を感じ取ることができます。
古今伝授の太刀
-文芸を極めた、細川幽斎-
太刀 銘 豊後国行平作(古今伝授の太刀)
鎌倉時代 国宝 *後期展示
時は慶長5年(1600)、関ケ原の戦いの直前。石田三成側の軍勢に攻められた細川幽斎は、領国の丹後(京都府北部)の城に籠りました。主勢はわずかに500人、城を取り巻いた石田川の軍勢は1万5千人。幽斎は討ち死にを覚悟しました。
苦しい籠城戦のさなか、後陽成天皇の勅命が発せられました。「速やかに囲みを解くべし」。
この前代未聞の勅命は、幽斎が「古今伝授」という、和歌に秘められた言葉の深い意味の秘伝などを一人だけが受け継ぐしきたりを、当時、幽斎が受け継いでいたことによります。
幽斎は〝武〟の人でありつつ〝文〟の人でした。この戦いで幽斎が討ち死にしたら和歌の奥義を知る者は誰一人いなくなってしまいます。
石田側も勅命を畏み、籠城戦は終わりました。
「古今伝授の太刀」は、その際、勅使 烏丸光広に贈られたもの。幽斎が詠んだ「いにしへも今もかはらぬ世の中に 心の種を残す言の葉」という和歌とともに、文化の力を今に伝えます。
中国美術の名宝 細川護立の、眼の力
金銀玻璃象嵌大壺
中国・戦国時代 重要文化財
三彩女子
中国・唐時代 重要美術品
永青文庫の中国美術のコレクションは、その多くが16代細川護立によって蒐集され、質量ともに国内屈指の規模を誇っています。
なかでも注目すべきは陶磁器類。それまで茶道具としての価値観で鑑賞されていた日本で、護立の眼の力はヨーロッパの美術鑑賞のあり方に非常に近く、その冷静で合理的な鑑識眼によってつくり上げられたコレクションは、その価値を静かに輝かせています。
永青文庫トリビア
永青文庫の名称の由来
細川家の始祖 頼有(1332-1391)以降8代の菩提寺である、京都建仁寺塔頭 永源院の「永」と、初代藤孝の居城であった青龍寺城の「青」の、2字を取って、設立者16代護立が名付けました。
細川家の歴史
細川家は、室町幕府三管領の一つとして武門の誉れ高い家柄で、現在の細川家は、藤孝(幽斎)を初代として戦国時代に始まります。
代々文武両道にすぐれた細川家は、多くの戦功を挙げて、3代忠利のとき、肥後熊本54万石を与えられ、強力な外様大名として幕末にいたりました。
細川家と三河の関係
細川家の系譜は、鎌倉時代に足利義季が、現在の豊田市と岡崎市の境にある、三河国額田郡細川郷を本拠とし、「細川」を苗字としたことに始まるとされています。
後に、天正18年(1590)2月、細川幽斎が豊臣秀吉の小田原城攻めに参陣する途中、この細川郷に立ち寄り、和歌を詠んでいます。
「晦日参州にわたりて、細川の谷の流れときゝて
細川のながれのすゑをくみゝればまたいにしへにかへるなみかな」(『東国陣道記』)
展示構成
第1章
戦国を生きる
— 藤孝・忠興・忠利 —
第2章
利休と細川家
― 茶の湯の名品 ―
第3章
永青文庫の名宝
出品作品一覧
第1章
戦国を生きる
― 藤孝・忠興・忠利 ―
激動の時代を生きた、戦国大名としての藤孝と忠興、
そして細川家熊本藩主の初代となった忠利。
それぞれのゆかりの品々、そして、忠利に招かれた宮本武蔵の作品などを紹介します。
細川幽斎(藤孝)像
江戸時代
細川三斎(忠興)像
江戸時代
細川忠利像
江戸時代
柏木莵螺鈿鞍
鎌倉時代 国宝
黒糸威二枚胴具足
細川忠興所用 桃山時代 熊本県指定文化財
細川ガラシャ書状
松本小侍従宛 桃山時代
「有」字 大馬験
細川宣紀所用 江戸時代
面壁達磨図 宮本武蔵筆
江戸時代
黒茶地御簾紅葉模様唐織
江戸時代
網代螺鈿貝蒔絵文台硯箱
江戸時代
第2章
利休と細川家
― 茶の湯の名品 ―
茶人としての幽斎(藤孝)、三斎(忠興)に焦点をあて、利休ゆかりの茶道具の名品を中心に、
戦国を生きた彼らが、茶の湯をはじめとする文化・芸術にも深い造詣を有していたことを示します。
また、三斎と利休の交流などを通じて、この時代の武将の精神性を浮かび上がらせます。
後深草天皇宸翰
鎌倉時代(1297年)重要文化財
俊成卿定家卿両筆懐紙
鎌倉時代 熊本県指定重要文化財
七仏通戒偈
一休宗純筆 室町時代
千利休書状ほととぎす
春鴎宛 桃山時代
特別出品 千利休書状態々御飛脚云々
一般財団法人松井文庫蔵・八代市博物館寄託 桃山時代
高山右近書状
細川三斎宛 慶長19年(1614)
瓢花入「銘 顔回」
千利休作 桃山時代
顔回添状
千利休筆 桃山時代
蘭奢待
唐物尻膨茶入「利休尻ふくら」
中国・南宋~元時代 重要美術品
茶杓「銘 ゆがみ」
千利休作 桃山時代
ゆがみ添状
細川三斎筆 桃山~江戸時代
油滴天目
中国・金時代
木葉天目
中国・南宋時代
黒楽茶碗
銘 おとごぜ 伝 長次郎作
桃山時代 重要美術品
第3章
永青文庫の名宝
細川家伝来の名宝、また、近代の細川護立による蒐集のコレクションから、
永青文庫を特色づける古美術の世界的な名品を紹介します。
また、細川家の当主が代々受け継いできた文化人としての活動を、現代の細川護熙、
細川護光の作品とともに紹介します。
太刀
銘 豊後国行平作(古今伝授の太刀)
鎌倉時代 国宝 *後期展示
短刀
無銘 正宗 (名物庖丁正宗)
鎌倉時代 国宝 *前期展示
刀
銘 濃州関住兼定作
(歌仙兼定)室町時代
歌仙拵
江戸時代
桜九曜紋透鐔「銘 又七」
林又七作 江戸時代 重要美術品
金銀玻璃象嵌大壺
中国・戦国時代 重要文化財
銀人立像
中国・戦国時代 重要文化財
三彩女子
中国・唐時代 重要美術品
白釉黒花牡丹文瓶
中国・北宋時代 重要文化財
出品作品一覧
開催概要
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展覧会名 |
企画展 戦国を生きる 細川家と永青文庫の名宝幽斎・三斎・利休、そして… |
|---|---|
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会期 |
2026年10月10日(土)〜12月6日(日)
休館日:月曜日(ただし10月12日(月・祝)、11月2日(月)、11月23日(月・祝)は開館)
前期展示2026年10月10日(土)~11月8日(日)
後期展示2026年11月10日(火)~12月6日(日)
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会場 |
豊田市博物館 愛知県豊田市小坂本町5丁目80番地 |
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主催 |
豊田市博物館、CBCテレビ、中日新聞社 |
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共催 |
CBCラジオ |
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特別協力 |
公益財団法人永青文庫 |
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後援 |
愛知県教育委員会、愛知県私学協会、愛知県子ども会連絡協議会 |
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協力 |
熊本県、熊本県立美術館、一般財団法人松井文庫、八代市立博物館未来の森ミュージアム |
チケット
観覧料
| 当日 | 前売 | 団体(20名以上) | |
|---|---|---|---|
| 一般 | 1,800円 | 1,600円 | 1,700円 |
| 高校生・大学生 | 1,000円 | 800円 | 900円 |
| 中学生以下 | 無料 | ||
高校生・大学生は学生証の提示が必要です。
以下の方は観覧料が無料になります。※学生証や受給者証、住所がわかるものの提示が必要です。
- ・豊田市内在住在学の高校生
- ・豊田市内在住の18歳以下の方(満18歳から最初の3月31日まで)
- ・豊田市内在住の70歳以上の方
- ・豊田市内在住の母子・父子家庭医療費受給者
- ・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・療育手帳のいずれかの交付を受けている方およびその介助の方1名※手帳(ミライロID可)の提示が必要す。
複数の割引の併用はできません。
団体料金は、有料でのご利用の方が20名以上の場合に適用を受けることができます。
いかなる場合でも、主催者の責によらないチケットご購入後のキャンセル・払い戻しはできません。
前売券販売期間は、2026年10月9日(金)午後11時59分までです。
販売場所
※チケットの購入時に手数料がかかる場合があります。
企画チケット
数量限定!
いずれも前売のみ、数量限定、予定枚数に達し次第、終了します。
| 前売 | |
|---|---|
| ペアチケット | 3,000円 |
当日券(一般2枚)より600円お得!
一般2枚で発券、2名が別々に、または1名で2回の入場もできます。
| 前売 | |
|---|---|
| グッズセットチケット | 4,200円 |
バケットやパリジャンがおおよそ入るサイズ
(W18xH65cm)の特製ロングトートバッグ表に「歌仙兼定」、裏に「古今伝授の太刀」のそれぞれ、
(公財)日本美術刀剣保存協会(刀剣博物館)から提供された「押形(おしがた)」がプリントされています。
※限定グッズセットチケットが完売した場合、会場売店での一般販売は行いません。
※チケット発券など別途手数料がかかる場合がありますので、ご注意下さい。
関連イベント
特別講演会
協力 ツーリズムとよた
いずれも入場無料。
事前申込み制、申込み多数の場合は抽選。
2026
10.10
細川護光氏
公益財団法人永青文庫 理事長
2026
11.7
千宗屋氏
茶道武者小路千家 家元後嗣
2026
11.21
増田孝氏
愛知東邦大学客員教授
2026
11.22
千田嘉博氏
名古屋市立大学高等教育院教授・奈良大学特別教授
会場アクセス
豊田市博物館 愛知県豊田市小坂本町5丁目80番地
TEL: 0565-85-0900
アクセス
公共交通機関をご利用の場合
名古屋駅より
電車 約60分
| 名古屋市営地下鉄 | 地下鉄東山線藤が丘行き →「名古屋駅」→「伏見駅」乗換え、地下鉄鶴舞線 豊田市駅行き 「豊田市駅」下車 |
|---|---|
| 名鉄名古屋本線 | 豊橋行き 「知立駅」乗換え、名鉄三河線猿投行き 「豊田市駅」下車 |
豊橋駅より
電車 約60分
| 名鉄名古屋本線 | 名鉄岐阜行き 「知立駅」乗換え、名鉄三河線猿投行き 「豊田市駅」下車 |
|---|
岡崎駅より
電車 約30分
| 愛知環状鉄道 | 高蔵寺行き「新豊田駅」下車 |
|---|
名鉄バス
| 名鉄豊田市駅より |
53~55系統 衣ケ原・三好・赤池駅方面 「美術館北」バス停下車 徒歩約3分 |
|---|
豊田市駅、新豊田市駅より
徒歩 約15分
タクシー 約8分
名鉄バス 約●分
お車をご利用の場合
東名高速道路 豊田ICより
約15分
伊勢湾岸自動車道 豊田東ICより
約20分
東海環状自動車道 豊田松平ICより
約15分
駐車場のご案内(利用無料)
駐車場
乗用車150台、障がい者駐車場10台、バス5台、二輪、自転車
※ご来館は公共交通機関をご利用下さい。
