糖尿病は合併症が怖い!

後藤克幸

2014年11月25日

  国連が2006年に決めた世界糖尿病デー(11月14日)を機に、
世界各国で多くの人を苦しめる糖尿病の予防や治療への
関心を高めてもらうキャンペーンが展開されます。
糖尿病は、生活習慣病の代表格。厚生労働省の調査によりますと、
日本の糖尿病患者は、今、950万人にも上ると推計されています。

 

(続き)

  糖尿病が怖いのは、自覚症状がない病気である点です。
体のどこかが痛むこともんなく静かに健康をむしばんでいくのです。
血糖値が高いまま放っておくと、体の様々な血管が傷んで、
恐ろしい合併症を引き起こします。
目の網膜の血管が破れると失明の危険があります。
腎臓の血管がやられると腎不全になってしまいます。
一番怖いのが、脳や心臓の血管の病気です。
糖尿病の合併症により脳梗塞や心筋梗塞を発症することもあるのです。

生活習慣病をチェックするために、健康診断は定期的に受けることをお勧めします。
そして、「血糖値が高い」という検査結果が出たときは、
自覚症状がなくても放置せず、ぜひ専門医に相談してください。
きちんと専門医の指導で、治療と生活習慣の改善を進めれば、
恐ろしい合併症は予防することができます。