青色発光ダイオード

2014年11月25日

  青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の3人が、ノーベル物理学賞を受賞した。
 小型でエネルギー効率の良いLEDは、すでに開発されていた赤・緑に加えて、
青色が開発されたことによって、光の3原色すべてがそろい、白いLEDの光を創り出すことが可能になった。エジソンが発明した白熱電球は20世紀を照らした。青色LEDは、21世紀を照らす画期的な光だ。

  医療分野では、超小型で明るいLED照明を内視鏡の先に装着することが可能になったおかげで、管が細く患者の苦痛の少ない内視鏡検査が普及した。
 さらに、手術室の照明も従来は医師の手元を明るく照らす必要があるため、
大型の照明が天井に取り付けられるのが普通だったが、
方向によっては大切な手元に医師の頭で影ができてしまう欠点もあった。
これが最近、小型で強力な光を発するLED照明が開発され、
その超小型LED照明を、手術する医師のゴーグルにとりつけることで、
手元がより明るく照らされ影もできない新しい手術照明器具も登場。
 青色LEDは、さまざまな分野での応用が急速に広がっている。