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#531 8月13

「熊野路の闇を照らす 田辺祭」
和歌山県田辺市(JR紀勢線・紀伊田辺駅)
源平の合戦にゆかりのある和歌山・田辺市の闘鶏神社。ここで毎年7月に開かれる夏祭りが「田辺祭」です。海沿いの道を、八つの笠鉾(山車)がお囃子も賑やかに練り歩き、街を挙げての賑わいとなります。
南紀地方で最大の夏祭り、「田辺祭」。
「お笠(かさ)」と呼ばれる華麗な山車が、海辺の町を練り歩きます。
   
南紀・和歌山。陸と海の交通の要、田辺。
「平家物語」には、熊野水軍が壇ノ浦で源氏を味方したのは、紅白の鶏を闘わせて白い方が勝ったため、と記されています。
鶏が闘ったのが今の闘鶏神社。
田辺祭はこの闘鶏神社の夏祭です。
   
17世紀初めに城が築かれ、田辺は城下町として栄えます。
この頃より、今の田辺祭の原形ができたといわれます。
   
地元で「お笠」と呼ばれる笠鉾。
その上には、町ごとに趣向を凝らした飾り物、下にはお囃子が乗り、町の中を賑やかに引き回されます。
   
宵まつり、闘鶏神社でのお勤めを終えたお笠は、河口近くの会津橋で曳き揃えられます。
400年にわたり伝えられた祭りの夜が更けていきます

赤い提灯が夏の夜空と川面に映え、田辺の夏を熱く焦がします。
   
お問い合わせ

闘鶏神社 社務所 0739-22-0155