今週の放送

#301　6月24日

「京の金網細工」
京都府京都市（JR東海道新幹線・京都駅）

針金を巧みに編み上げる金網細工。王朝文化が花開いた時代には、上流階級の装飾品でした。やがて、江戸時代、暮らしの道具が作られ庶民の身近な存在に。細く丈夫な針金の開発で、複雑な模様が競われ、その世界を広げてきました。

手作りの温もりが伝わる
京の金網細工。
実用性と美しさを兼ね備えた道具が
暮らしを潤します。

奈良時代まで遡るという金網細工の歴史。
当時は、貴族を始めとする上流階級の
仏具や刀剣を飾る装飾品でした

江戸時代の初期、
焼き網などの道具が作られるようになると、
庶民の身近な存在になっていきます。

針金の機械生産が可能になると
金網細工の世界は、さらに広がります。

職人たちは、細く丈夫な針金を操り、
複雑で美しい網目模様を競い合いました。

培(つちか)った技に遊び心がはじける
京の金網細工。
道具を装(よそお)い、新たな魅力が生まれます。

お問い合わせ

辻和金網０７５－２３１－７３６８