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親子野球対決編 11月26日(日)
木島親子
川口親子
阿阪親子
伝説のエース、今中慎二
今中慎二VS木島滉介君
「夏は終わった・・・」川口大智君
「凡!ミス!」木島利宗さん
ワキロー、全員にボーナス
三浦審判はグラウンド整備中でした
メジャー級エラー、阿阪貴司さん
滉介君VS滉貴君
大逆転で優勝、阿阪親子
出場親子
阿阪滉貴(こうき)、貴司
  滉貴(小6) 野球歴3年/ファースト、夢はプロ選手(ドラゴンズ)
  貴司(41歳) 中学時代にハンドボール部/現在、滉貴君のチームを指導

川口大智(だいち)、万年(かずとし)
  大智(小5) 野球歴4年/サード、夢はプロ選手(ドラゴンズ)
  万年(38歳) 小学校から野球/現在、会社の野球部所属

木島滉介(こうすけ)、利宗(としむね)
  滉介(小6) 野球歴3年/セカンド、夢はプロ選手(ジャイアンツ)
  利宗(45歳) 高校で柔道、大学でテニス/息子のチームのコーチ兼球拾い


 今回は野球対決。現在、それぞれの所属チームで内野手を務める男の子3人とそのお父さんが登場。お父さんは息子のチームを指導するなど、現在も野球に携わっている。子供たちの将来の夢は全員がプロ野球選手。しかし、希望球団となると・・・。
 阿阪滉貴君はすかさず「中日ドラゴンズ」と答え、川口大智君も「中日ドラゴンズ」。そして木島滉介君も「ドラゴンズ」。しかしその言葉に力なく、ワッキーがすかさずつっこみを。
「何だかドラゴンズじゃないみたいだね。全球団オファーがあったら?」
 滉介君、その質問に小さく答える。
「ジャイアンツ・・・」。
 この3人の野球少年とその父親が最初に戦うのは・・・
第1ステージ「あの人と!真剣一球勝負」。その「あの人」とは、元ドラゴンズ、今中慎二投手だ。かつて150キロのストレートと80キロのスローカーブを武器にゴジラ松井や落合博満と名勝負を繰り広げた「伝説のスーパーエース」。その登場に驚きを隠せないのは父親たち。リアルタイムで応援してきたエースが今、目の前に立ち、しかもこれから自分が勝負しなくてはいけないというのだ。今中投手は言う。
「厳しさを教えますよ」
 しかし、こうも言う。
「最近、カーブとストレートの見分けがつかなくなる時ありますけどね」。
 今中投手と親子の対戦は一球勝負。6人がそれぞれたった一球の勝負をし、フェアグラウンドにボールを弾き返せば10点獲得できるのだ。その戦いに厳正な判断を示すのは、中日本野球審判協会所属の三浦和夫さん。「ザ・審判」ともいうべき風貌と声を備えた名審判だ。ちなみにワッキーの大のお気に入りの人物である。
 最初にバッターボックスに入ったのは阿阪親子、滉貴君。左利きの彼にとっては左対左の勝負。気合をいれてバットを構える。投げる今中投手。球種はストレート。そのボールに滉貴君は空振り。無念の敗退である。あまりにしょげる滉貴君に今中投手も思わず、
「なんか悪い事したね」
と、苦笑。父、貴司さんは「ナイスボール」と間近で見る今中投手のボールに感服。そして打席に立ったその貴司さんに対しても今中投手は真ん中へストレートを放り込んだ。結果はファウルチップで貴司さんも敗退。その勝負を見たペナルティは今中投手に苦言。
「さっきより球威増してません?」
 それに対し、今中投手は軽妙な関西弁で、
「変わってないよ。気のせい、気のせい」
 しかし、打席に立った貴司さん。
「速かった。速かったです」。
 続く挑戦者は川口親子。大智君はやはり真ん中のストレートを一塁側へファールで得点ならず。実は、この大智君は今回参戦した3人の挑戦者の中でも特にドラゴンズへの愛情が深い。勉強部屋には沢山のドラゴンズグッズが飾られ、机上には大好きな荒木選手と撮った写真が置かれている。その大智君が元ドラゴンズのスーパーエース、今中慎二の洗礼を受けた。その様子を目の当たりにした父、万年さんは息子にバットを渡すよう促すと素振りを開始、バッターボックスへと向かった。今中投手はここでも真ん中へのストレート。万年さんは息子の思いを乗せてバットを振ると、打球は見事、今中投手へのピッチャー返し、雪辱を晴らしたのだった。今中投手もこのピッチャー返しには「オオッ打たれたか」と唸った。 
 しかし、「打たれましたね」とニヤニヤ笑うペナルティに対しては、
「当たるところに投げるのも難しいね」
と、軽い負け惜しみを放った。
 最後に登場した木島親子、滉介君。ペナルティは彼に助言を与える。
「今中投手じゃないと思えば良い。ただのおっさんが投げてると思えば良い。ただのドラゴンズ好きのおっさんが投げてると」。
 打席に入ると「お願いします!」と頭を下げる滉介君。対し、「お願いします」と返す今中投手。そして、「いくぞ!」と大声で気合を入れる滉介君に対し、「おおっ」と少しひるむ今中投手。その勝負は、なんと滉介君のセンター前へ抜けるヒット性の当たりで決着が着いた。「凄い」と歓喜するペナルティと滉介君であった。その一方で、息子の活躍が大きなプレッシャーとなってしまったのが父、利宗さん。自分も打たないわけにはいかない。打席に向かう利宗さん。その時、マウンドの今中投手は「にやり」と笑ったように見えた。勝負。その投球は、今までのストレートからうって変わって、「伝家の宝刀」超スローカーブ。完全に泳いだ利宗さんは、伸び切ったバットの先にボールをかすらせるのが精一杯。無念の敗北。しかし、ここでペナルティが黙っていなかった。
「何ですか!何なんですか、あれは!卑怯な手を使いましたね」
と、マウンドに詰め寄ったのだ。
 それに対する今中投手は、
「子供に打たれましたからね。親子に打たれると、僕にもプライドがありますから」
と悪びれることなく軽く返した。
 いずれにしても、今中投手のストレート、そしてスローカーブを目の当たりに出来た親子は感動していた。
 第2ステージは「親子変り種キャッチボール」。一塁のお父さんが三塁の息子にゴロを投げる。そのボールをキャッチした子供がお父さんにノーバウンドで返球するというもの。父親はそのボールを一塁に足をつけたままキャッチしなくてはならない。単純ではあるが、緊張を伴うと失敗しやすい競技である。10回連続でクリアできれば得点できるのだが・・・。
 さて、阿阪親子の挑戦。父がチームの指導をし、親子でも練習する。お風呂にも一緒に入るこの二人のコンビネーションは抜群。と、思われたが、互いの能力についての認識は少し違っていた。
「滉貴はバッティングが得意。守備は僕がやる」
と言う父、貴司さん。一方、滉貴君はこう言う。
「お父さんは、守りよりも打つほうが良いと思います」
 さて、二人の変り種キャッチボールは始まり、5球目までは順調にクリアした。と、次の6球目。一塁、貴司さんの真正面に正確に返された滉貴君のボールを、なんと貴司さんがあまさかの落球。完全なイージーミス。どうやら滉貴君の父に対する評価の方が正しかったようだ。
「ごめん。イージーミスだった」
と、詫びる貴司さん。それに対し滉貴君はこう漏らした。
「ショックでした」。
 続いては川口親子。普段から三塁を守る大智君にとっては正ポジション。しなやかに父からのゴロをすくい、一塁へ送球。ヒデが叫んだ。
「うまい!」
 しかし、その直後、大智君が「アッ!」と叫ぶ。送球がライト方向へ大きく流れてしまったのだ。一球目でまさかの失敗。ひざまずいて動けない大智君。声も出ない。自分でも信じられないミスに放心状態となったのだ。駆け寄ったヒデが言う。
「まるで甲子園、夏が終わったようだ」。
 最後は木島親子。普段から練習をともにするこの親子のコンビネーションも良い。軽やかにゴロを送球すると、リズミカルに一塁へ返球する。更に父、利宗さんが乗り始める。徐々にペースアップし、実に気持ちよく回数を重ねてゆく。これはクリアも夢ではないと思われた時、しかし悲劇は起こった。父、利宗さんのグラブに入ったかと思われたボールは無情にも後方へとすり抜けてしまったのだ。あまりに単純なミス。その瞬間、滉介君は仰け反り、利宗さんは空しくその場でクルクルと回転した。そして、そんな利宗さんの脇にワッキーがスルリと近づくと言い放った。
「凡!ミス!」。
 利宗さんは崩れた。
 いつに無く点数が低いままゲームが進行。続いてはボーナス・ステージだ。今回、登場したスーパーアスリートは「伝説のベースボールプレーヤー、ワキロー」。彼の「レーザービーム」をかいくぐり、お父さんがタッチアップを成功させればボーナスを獲得できるのだ。しかし、今回ワキローは絶不調。レーザービームが全くの不発に終わり、全員がホーム生還を果たした。獲得したボーナスは、意味のないものとなった。
 第3ステージは「ギリギリキャッチ対決!」。内野手として、二塁ベース上にスタンバイ。三遊間に打ち出される強烈なゴロをキャッチ、その数を競い合うのだ。
 ここまでの各チームの得点は木島、川口親子が20点で1位。阿阪親子や10点で3位。このステージでファイナル進出が決定するだけに、阿阪親子にとっては正念場だ。その阿阪親子から挑戦が始まる。一人3球挑戦。滉貴君は1球目を好捕したもののその後はミス。結局1球と成績を伸ばせなかった。木島滉介君もゴロに追いつきながらも捕りきれずに1球で終了。続く川口大智君は本来の守備力を披露。俊足を活かして2球好捕。一歩リードした。ファイナル進出をかけて父親対決となる。父親の守備力。実は、この日まで木島親子、利宗さんは息子のノックを受けて調整を行ってきた。普段はハンカチの製造販売会社に勤務、「ハンカチ王子」の影響もあり多忙な暮らしをしているが、息子が、新たなハンカチブームの火付け役になれるほど、野球で活躍して欲しいと願っている。ちなみにこの日利宗さんは黄色のハンカチを使用していた。そのハンカチでめがねを拭うとゴロに挑戦。 
 第2ステージ、ワッキーに言われた「凡!みす!」が頭から離れない利宗さんはそれを払拭するためにも強烈なゴロに対して、俊敏な動きで突進してゆく。そして、3球すべてを見事に捕球したのだ。その瞬間、ワッキーは叫んだ。
「イッツ!パーフェクト!」
「凡!ミス!」の雪辱を果たし、ファイナル進出が決定した瞬間でもあった。これで残るファイナル進出一枠を川口親子と阿阪親子が争うこととなった。
 息子、大智君が2球捕球したため、一歩優位の川口親子、万年さん。もし彼が3球捕れればその時点でファイナル進出が決定する。しかし、1球目、ボールに追いつきながらも手につかない。2球目、全く追いつけずワッキーから「あきらめるな!」と叱咤の声。そして3球目、果敢にボールに飛び込むと、ファンブル。しかしその後、なんとかグラブに収める。微妙なプレーにワッキーは「ザ・審判」三浦さんに判定を仰ぐ。しかし三浦さん、
「見てなかった」
 彼は、「ザ・審判」である一方、グラウンドの整備がすこぶる上手く、この時もトンボ片手にファールグラウンドをならしていたのだった。結果、ヒデの「捕ったように見えた」という判定が採用され、万年さんは1球という成績で終わった。これによって、川口親子は合計3球。この記録に追いつくためには、阿阪貴司さんは最低2球捕球しなくてはならない。そして1球目、比較的優しいゴロに貴司さんは追いつき楽々キャッチ。と、思われた次の瞬間、グラブからボールが飛び出した。痛恨のエラー。またもイージーミス。その瞬間、貴司さんは悔しさのあまり自らグラブを地面に叩きつけた。そのメジャー顔負けの激情にペナルティは大爆笑。息子、滉貴君は絶望的な声とともに天を仰いだ。これでもう1球もミスが許されなくなった貴司さん。2球目は何とか捕球。そして3球目、難易度の高いゴロが転がった。頭からスライディングしてボールに手を伸ばす貴司さん。地面に体をこすりつけた。そして見事に捕球したのだった。まさに「ギリギリ」の超ファインプレーだった。これで第3ステージ、川口、阿阪親子が同点になったため、サドンデスで勝負を決めることとなった。サドンデスはまず子供が挑戦。続いて親が挑戦し、先に捕球したチームの勝ちとなる。
 ここにきて大智君、滉貴君はともにボールに追いつけず失敗。そして、いよいよ勝負は父親に委ねられることとなった。現役選手の川口万年さん。そして、ここまで苦境を何とか乗り越えて、ユニフォームをドロドロにしながら追いすがってきた阿阪貴司さん。その一騎打ち。まず挑戦したのは川口万年さん。強烈なゴロにも見事追いついた。そして体の中央でボールを捕ったと思ったその瞬間、ファンブル。ボールはこぼれた。最大の山場で犯してしまった痛恨のエラー。万年さんは頭をかきむしる様に崩れ、ひざをついた。その様に笑わずにはいられないペナルティ。一方、「オウッ」と声を発しひざまずいたのは大智君だった。雨が降る中、グラウンドにひざまずいたままの万年さん。衝撃の大きさが漂っていた。
 そして、阿阪貴司さんの挑戦。ここでもし捕球できれば、第1ステージから最下位だったのが奇跡の大逆転でファイナル進出となる。貴司さんへの1球。それは万年さんへのゴロと同じよう、三遊間真ん中へと打ち出された。懸命に走る貴司さん。そして見事好捕。この瞬間、阿阪親子がファイナル進出決定。川口親子が敗退となった。
 うなだれる川口親子。大智君は父の最後のプレーについて言った。
「はじきすぎ」。
 グラブを柔らかく引ければよかったのだという。緊張が父のプレーを狂わせたのかも知れない。
 ファイナルステージは「劇的シチュエーション!」。9回裏、二死満塁、カウント2-3からの劇的状況にて子供が打者と投手に分かれて対決する。ジャンケンの結果、阿阪滉貴君が打者。木島滉介君が投手となった。エラーを避けるためにバックを務めるのは「鉄壁守備軍団・稲沢中央ボーイズ」のメンバー。
 更に雨模様となった稲沢市民球場は、9回の裏、二死満塁、カウント2-3の状況となった。マウンドには木島滉介君、自然体で臨む。左打席には、阿阪滉貴君、力いっぱいの打撃を心がける。そして第1球。滉介君のボールはやや外角よりのストレート。滉貴君は渾身のスイング。
 ファウルチップ。
 ペナルティも息がつまる。そして第2球。今度はストレートがより外角へと流れた。
「ボール。フォアボール!」
 三浦さんの声とともに押し出し四球による阿阪親子の勝利が確定した。
 マウンドでひざを折り悔しがる滉介君。しかし、父、利宗さんはそんな滉介君に言った。
「今中投手から勢い良くヒットを打ったような姿勢で野球を続けていって欲しい」。
 優勝は、この日第3ステージまで最下位だった阿阪親子が、驚異の粘りで奇跡の大逆転、見事、その栄誉を手中に収めた。



第1ステージ「あの人と!真剣、一球勝負」
(伝説のエース、今中慎二投手と一球勝負。フェアゾーンに打ち返せれば10P)
阿阪親子  滉貴×  貴司×    成功なし
川口親子  大智×  万年○    1本成功
木島親子  滉介○  利宗×    1本成功
1位 木島親子 1本   10P
1位 川口親子 1本   10P
3位 阿阪親子 0本   0P

第2ステージ「親子変わり種キャッチボール」
(一塁の父親から三塁の子供にゴロを送り、それをキャッチした子供がノーバウンドで親に送球。連続10回成功させれば10P)
阿阪親子 6球目で失敗
川口親子 1球目で失敗
木島親子 5球目で失敗
1位 木島親子   10P
1位 川口親子   10P
3位 阿阪親子   0P

ボーナスステージ「レーザービームをかいくぐれ」
(伝説のベースボールプレーヤー、ワキローのレーザービームをかいくぐりタッチアップを成功させれば10点獲得)
全チーム、ワキローに勝利/10P獲得
1位 木島親子   20P
1位 川口親子   20P
3位 阿阪親子   10P

第3ステージ「ギリギリキャッチ対決!」
(内野手として二塁にスタンバイ。三遊間の痛烈なゴロをキャッチすればOK。一人3球挑戦。1位30P 2位20P 3位0P)
1位  木島親子/滉介1球 利宗3球  計4球/30P獲得
2位  阿阪親子/滉貴1球 貴司2球  計3球(サドンデスで滉貴× 貴司○)
 /20P
3位  川口親子/大智2球 万年1球  計3球(サドンデスで大智× 万年×)
 /0P

1位 木島親子   50P  
1位 阿阪親子   30P  
3位 川口親子   20P (ファイナル進出ならず)

ファイナルステージ「劇的シチュエーション!」
(9回裏二死満塁カウント2-3の状況で打者と投手に分かれて子供が対決)
投手/木島滉介   打者/阿阪滉貴(ジャンケンで選択)
1球目/ファール   2球目/ボール(フォアボールで阿阪親子の勝利)
    

阿阪親子の優勝
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