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加藤徹也、正也チーム・正也さんは柔かい |
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頭脳派チーム、福本優一郎、博之 |
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山田大資、信チーム・信さんはお酒大好き |
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クロールで水中綱引き対決を行う
徹也君と優一郎君 |
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お父さんの前に立ちはだかる「ワキタ島康介」 |
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ワキタ島は深くドルフィンで父親に迫る |
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そして、信さんを背後から捕らえる |
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父に襲い掛かるワキタ島に子供たちは・・・ |
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力を振り絞り息子を引っ張る父 |
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父の頑張りを受けて熾烈な争いを見せる
優一郎君と大資君 |
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限界寸前のお父さんたち |
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しかし、更に頑張るお父さん |
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決勝でデッドヒートを繰り広げる
優一郎君と大資君 |
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歓喜の福本親子 |
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出場親子
山田大資(ひろし)、信(まこと) |
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大資(小5) |
水泳歴7年/ハートが強い「イケメンど根性スイマー」 |
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信 (52歳) |
水泳歴なし/お酒大好き「典型的おやじさん」 |
加藤徹也、正也 |
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徹也(小6) |
水泳歴6年/秘めたる闘志は底知れぬ「ハッスルスイマー」 |
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正也(41歳) |
水泳歴なし/学生時代はアメフト部「パワフルパパ」 |
福本優一郎、博之 |
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優一郎
(小6) |
水泳歴9年/めがねが似合う「頭脳派スイマー」 |
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博之(42歳) |
水泳歴なし/本より重い物は持ち歩かない「頭脳派パパ」 |
今回は水泳対決。いずれの子供も全国レベルのトップスイマー。天才児たちだ。一方、お父さんは全員が水泳歴0。しかも山田信さんは普段からお酒大好き。缶ビールの蓋が溜まるばかりだ。学生時代はアメフト部で鋼の体だったという加藤正也さんも今は柔らかい。この日の為に走りこみを行ってはみたが、ワッキーがその腕に触れて曰く、
「あ、太いだけだ」
そして、福本博之さんはデスクに向かって法律書と向き合う弁護士さん。戦いはフィールドではなく法廷だ。しかし、この日の為に水泳教本を購入し、基本動作を頭脳にインプットした。
第1ステージは「ドキドキ!親子潜水対決!!」。まずは子供が潜水しその距離を計測。続いてお父さんが潜水し、その距離を計測し親子の合計の多いチームから30点、20点、10点と与えられるのだ。早速、プールに浸かって水に体を慣らし始める山田、加藤親子。その脇で作戦会議を始める福本親子。静かに火花が散り始めた。
最初に挑戦したのは加藤徹也君。一番手が基準になりやすいので不利な状況ではあるが、じゃんけんで順番を決めたからには頑張るしかない。そして、結果は25m。素晴らしい記録だ。しかし、続く福本優一郎君はそれを上回る32m。そして、更に山田大資君は33mと記録を伸ばした。最初からハイレベルの戦いとなった。勝負の行方はお父さんの記録次第だ。まず挑戦したお父さんは加藤正也さん。アメフトで鍛えた大きな体を深く沈めるとゆっくりと前進してゆく。しかし、その体は浮力が強いのか徐々に浮き始める。そして無呼吸で25mを泳ぐという好記録を出しながらも体が21m地点で水面に出てしまい結果、親子で46mという記録に終わった。
この時点で、福本親子は父が14mを超えれば加藤親子の上をゆくことが出来る。優一郎君は父に「せめて14mは超えて」と願いを託す。そして挑戦した博之さんは、その息子の期待に応えなんと25mを潜水でクリアしてしまったのだ。合計57mで加藤親子を一歩リード。思わず握手する福本親子。ペナルティもこの父の頑張りに驚くばかりだった。
最後に挑戦するのは山田信さん。晩酌が楽しくて仕方のないこのお父さんは52歳と最高齢でもある。そんな父に大資君は「絶対に死なないでね」と声をかける。確かに潜水は信さんにとって過酷な競技である。愛知学院大学のスタッフもいつでも救助できるようにスタンバイしてくれている。そして挑戦。深く潜水した信さんは平泳ぎの要領で水中をゆっくりと進んでゆく。浮かんではこない。過去に潜水中の記憶をなくすブラックアウトという現象を体験したワッキーは特に心配顔で見つめている。ところが、信さんは25mを泳ぎきると、尚も水中で体を反転させて距離を伸ばしていったのだ。奇跡が起こっていた。信さんはなんと潜水で27mをクリアしてしまったのだ。大資君との合計は60mでトップ。この父の偉業にペナルティはいたく感動。信さんにその原動力を聞くと
「対岸を目指して25mは行った。その後は大資の顔が浮かんで・・・」
息子を思う気持ちが大記録を呼んだ。そんな父に大資君は嬉しそうに言った。
「やればできるじゃん」
第2ステージは「水中・綱引き対決」だ。これは、子供だけの挑戦となる。体にロープを装着し、1対1で互いが逆方向に泳ぐ。指定された地点まで到達した方が勝利という競技だ。第1戦は優一郎君と徹也君。これは水泳歴が長く、地力に勝る優一郎君が勝利。続いてその優一郎君と大資君。ここで大資君は奇策に出る。なんとクロールではなくバタフライで挑んだのだ。両手両足の強烈なパワーを凝縮し一瞬で勝負をつけようと思ったのだろう。しかし、そのパワーが全開になる前に優一郎君のクロールの加速が勝り、大資君は敗れてしまった。そんな大資君にワッキーが悪魔のように静かにささやく。
「大資。次はコレ、コレ・・・」
そのポーズは背泳ぎだった。
「う~ん。テレビ的にはいいんだけどな」
ヒデが困惑しているとその横から、
「いけ!」
父、信さんがのん気に大資君の肩をたたいた。
しかし、大資君と徹也君はクロールの戦いとなり、バタフライの疲労が残っていたか、大資君はパワーが出し切れずに敗退。結果、山田親子に代わり福本親子がここでトップに躍り出た。
ボーナスステージに登場したのは「ワキタ島康介」。
「ちょ~きもちイイ」と言ってはいるが、このワキタ島、北島康介選手とは無関係である。
このステージは3分間、お父さんがワキタ島に捕まらずに泳ぎきればボーナスが獲得できるというもの。ただしワキタ島はお父さんより25m後方からスタートする。いざ開始。体力をセーブしながらゆっくりとスタートしたお父さんの後ろから、ドルフィンで一気に加速するワキタ島。そのスピードは天才小学生スイマーたちが「速い!」と驚くものだった。
「お腹が痛い~」
と、いつものウソをつきながら、次々とお父さんを捕らえてゆくワキタ島。その姿を見て優一郎君は思わず呟いた。
「なんか怖い~」
「だろ」
ヒデは否定しなかった。
結果ボーナスステージは全員がワキタ島に敗れ得点なし。順位に変動はなかった。そして、いよいよファイナル進出がかかった第3ステージ「親子強力引っ張リレー」。これは子供を乗せた浮き輪を引っ張りながらお父さんが25mを泳ぐ。そして25mに到達したら浮き輪から子供が降りて25m泳ぐ。その順位を競うものだ。
この競技、最初に頭一歩リードしたのが山田親子と福本親子。加藤正也さんは平泳ぎでスタートしたためスピードに乗り切れなかった。お酒大好き山田信さんと、頭脳派福本博之さんの一騎打ち。激しいデッドヒートとなったが、やはりお酒のせいなのか、わずかに福本さんリード。そして、勝負は山田大資君と福本優一郎君の激戦となる。一気にトップスピードに入った両者だったが、父親からタッチした時の差がそのままの差となって勝負が決まった。結果、1位福本親子、2位山田親子でファイナル進出。惜しくも加藤親子はここで敗れ去った。スタートで平泳ぎを選択した父、加藤正也さんは徹也君に言った。
「失敗してごめんな」
それに対し徹也君が応える。
「一緒にやってくれてありがとう」
さて、ファイナルステージは「親子自由形リレー」。まさに本来の水泳能力だけが試される競技なのだ。それは、まず父が25m泳ぎ、次に子供が50m泳ぐというものだ。しかし、ここまでの激しいレースの為に、実は父親はまるで丘に上がった河童のように精気と体力を奪われていたのだ。
最後の気力を振り絞りいざスタート台に立つ父に向かって子供が声をかける。大資君が信さんに言う。
「がんばって」
そして、優一郎君が博之さんに言う。
「なるべく差を広げて・・・」
その言葉で父は覚悟したようだ。
ワッキーがぴりぴりとしたその空気を感じ取って思わず漏らす。
「ああ~緊張する」
そして、スタート。綺麗に頭から飛び込んだ両者。これがすでにフラフラの人の泳ぎかとペナルティを驚かせるハイスピードの戦い。しかし、残り10m地点で信さんの手がコースロープに絡まった。ここに来て、やはり晩酌で緩んだ体がややコース取りを誤らせてしまったのか。およそ3m差で子供にタッチ。残り50mで3mの差を大資君が詰められるか。大資君のスピードは今までになく速かった。最初25mでわずかに差が縮まる。しかし、ラスト25mの優一郎君は完全にマックスパワーを発揮していた。それ以上に差は縮まらず結局、福本親子の勝利に終わったのだ。
優勝した福本親子、優一郎君はようやく安心したように語った。
「こんな細いお父さん、勝てるかなと思ったけど何とかやってくれました。ありがとう」
父、博之さんは照れくさそうに苦笑した。
そして、優勝を逃した山田親子。普段、親子で遊ぶことが少ないという大資君が父に言った。
「久しぶりに二人で・・・楽しかった」
父が言った。
「大きくなってくれて・・・心の底からありがとうと言いたい」
激戦に次ぐ激戦となった水泳対決。今回、お父さんは屈強な精神と子供への深い愛情で想像を超える能力を発揮した。疲労のピークの中で見せた、あきらめずに最後の最後まで戦い抜く姿にペナルティは深く感動していた。最後に力及ばなかった信さんにワッキーが言った。
「涙が出そうになりました」
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第1ステージ「ドキドキ!親子潜水対決!!」
(親子それぞれの潜水距離の合計で争う)
1位 |
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山田親子 |
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大資 |
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33m |
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信 |
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27m |
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計60m |
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30P |
2位 |
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福本親子 |
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優一郎 |
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32m |
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博之 |
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25m |
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計57m |
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20P |
3位 |
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加藤親子 |
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徹也 |
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25m |
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正也 |
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21m |
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計46m |
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10P |
第2ステージ「水中・綱引き対決」
(体に綱を装着し反対方向に泳ぎ引き合う。子供だけの競技)
○福本優一郎VS山田大資× |
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1位 |
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福本優一郎 |
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2勝0敗 |
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30P獲得 |
○福本優一郎VS加藤徹也× |
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⇒ |
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2位 |
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加藤徹也 |
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1勝1敗 |
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20P獲得 |
○加藤徹也 VS山田大資× |
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3位 |
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山田大資 |
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0勝2敗 |
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10P獲得 |
1位 |
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福本親子 |
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50P |
2位 |
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山田親子 |
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40P |
3位 |
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加藤親子 |
|
30P |
ボーナスステージ
「ワキタ島康介VSお父さん」
(25m後ろからスタートするワキタ島に3分間捕まらず逃げ切れば20P獲得)
山田 信さん |
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残り1分20秒でアウト |
加藤正也さん |
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残り55秒でアウト |
福本博之さん |
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残り30秒でアウト |
第3ステージ「親子協力引っ張リレー」
(父親が子供の乗った浮き輪を引っ張り25m。その後子供が25m泳いでタイムを競う)
1位 |
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福本親子 |
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60P獲得 |
2位 |
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山田親子 |
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40P獲得 |
3位 |
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加藤親子 |
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20P獲得 |
1位 |
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福本親子 |
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110P |
2位 |
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山田親子 |
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80P |
3位 |
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加藤親子 |
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50P(決勝進出ならず) |
ファイナルステージ「親子自由形リレー」
(父親が25m、子供が50mをリレー式で泳ぐ)
結果 福本親子の勝利
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福本親子(優一郎君・博之さん)チームの優勝 |
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