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過去の成長記録
7月30日(日)
先輩ワッキーに挨拶する「千種イレブン」
あきと惜しくも先制点ならず
先制機を活かせず悔しがる監督、コーチ
じゅんやも豪快なシュートを放つが・・・
 
攻勢を続けながらもカウンターで失点
 
あきらのシュートも枠を捉えられず
 
執念のセービングでPKを防いだ翔耶
 
試合後、悔しがる翔耶を励ますコーチ
 
好勝負を展開しながらも敗退したペナキッズ
 8月に「愛知FC」と再戦が決まったペナキッズ。「なのに彼らには闘争心がたりない」とワッキーコーチは怒っていた。そこで彼は刺客を呼び寄せ、ペナキッズに喝を入れることにした。その刺客こそ、ワッキーコーチが名古屋の小学校に通っていた頃に在籍していた強豪「千種サッカー少年団」である。創部35年、全国大会3度の出場経験をもち、ワッキー以外にも、元グランパスの中西哲生やジェフ千葉の斉藤大輔を輩出した名門チームなのだ。そして、現在「千種」のエースストライカーは近藤壱成君。およそ5年間ドイツで暮らしゲルマンサッカーの洗礼を受けた恐るべきFWなのだ。その泥臭くごつごつしたプレーをペナキッズのDF陣が止めなくてはいけないのだ。一方、ペナキッズのFWはあきら。彼は肉体と精神を鍛えるため、サッカー以外に空手を学ぶ純粋ニッポン男児なのだ。ゲルマンサッカーには決して負けられない。しかも、今回の試合には単身赴任で普段なかなか会うことができない愛すべき父親が観戦に来るのだ。「父さんに1点見せたい」と話すあきら。両チームのFW対決がこの試合の勝敗を分けるポイントとなるだろう。

 キックオフ。まず攻めたのは「千種」。しかし翔耶がセーブを見せると、この日のペナキッズは積極的だった。右サイドを駆け上がるあきらから中央へ正確なクロスが通る。じゅんやあきとがそれに合わせゴール寸前まで迫る。試合はペナキッズペースだった。しかし、落とし穴。攻撃に意識が集中し前がかりになった時、ロングボールで裏を取られ失点。解説の現役DF、グランパスエイトの大森征之氏が語る。「攻撃を仕掛ける時に、DFは必ずリスクを計算していなくてはいけない」。反攻に対する備えを常に考えていろ、ということだ。しかし、試合ペースはペナキッズ。相手ゴール前であきらが全くのフリーでボールを受けた。右足アウトサイドでシュート。しかし、完全にボールを捉えきれず、ゴール右へとシュートが流れ得点できず。あきらは悔やんだ。しかし、父はこの後のプレーに期待した。

 一方、ペナキッズでは、4年生でありながらレギュラーを獲得している木村(DF)が燃えていた。同じ4年生として負けるわけにはいかないと思っていた。

 0対1のまま後半へ。ペナキッズがペースを掴みながらも得点できない。そのイライラからか、隼大がペナルティエリア内で近藤君にショルダーチャージ、押し倒してしまう。痛恨のPK。ここで失点すると試合はかなり苦しくなる。GK翔耶が近藤君と向かい合った。そして、近藤君はゴール右側へ蹴りこんだ。迷いなく飛び込む翔耶。奇跡のセービングで失点を免れた。大森氏の解説が入る。「翔耶君は見事に近藤君の軸足の動きを見切っていた。素晴らしいプレー」。

 試合は過去のどのペナキッズの戦いよりも熱を帯びていた。激しくぶつかりながらも闘志を失う事はなかった。しかし、すきをつかれ2失点。結局0対3で敗れた。

 ベンチに戻ったキッズに監督、コーチは語る。「今回のサッカーは素晴らしかった。勝てなかったのは監督、コーチのせいだ」。キッズは皆が黙っていた。汗をぬぐっているのか、タオルで顔を隠す隼大は泣いているようにも見える。GK翔耶は一人、泥で汚れたスパイクを拭き続けている。その背中は他を寄せ付けないほど悔しさに満ちていた。皆が押し黙っていた。あきらも口を閉ざしていた。これほど皆が悔しさにひしがれた試合は、ペナキッズ結成以来なかった。彼らが少しずつ強くなってきた分、敗北への悔しさが増してきたのだろう。

 ワッキーコーチが最後に言った。
「今日の試合。心が熱くなりました」
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7月23日(日)
高学年にも負けずに切り込む
「大山田」の市川君
ペナキッズ4年生の木村も闘志を燃やす
隼大とともに確実に相手ボールを奪う木村
俊足を活かし果敢に攻めるじゅんや
 
ピッチコンディションが悪い中、シュートに
つなげようとするじゅんや
 
一進一退の試合展開。ヒートアップする両者
 
こう着状態が続く中、アキラ
執念のシュートを放つ
 今回、対戦したのは「大山田サッカースポーツ少年団」。過去、全国大会に3度出場している三重県の強豪である。しかし、実際に戦うことになったのは4年生チーム。6年生主体のペナキッズとしては、年長者のプライドにかけて絶対に負けられない相手である。とはいえエリート集団「大山田」のメンバー。金の卵の集団で強豪である事に変わりない。中でもキャプテン市川兼伍君は強いフィジカルを備え、高学年に対しても臆することなくガツンと行く。彼は断言する。「絶対に負けません!」

 一方、ペナキッズでは、4年生でありながらレギュラーを獲得している木村(DF)が燃えていた。同じ4年生として負けるわけにはいかないと思っていた。

 試合開始。降雨によりコンディションの悪いピッチでの攻防が始まった。ホイッスルと同時に攻撃を仕掛けたのは「大山田」。素早いボール回しで前線にボールを送ると、市川君が隼大の重いボディ・コンタクトを受けながらもゴール前へ正確なクロスをあげる。ワッキーコーチが思わずもらした。「うまいじゃない・・・」。

 しかし、ペナキッズも負けていられない。FWじゅんやが俊足を活かして左サイドを度々切り崩す。しかし、水の浮いたピッチにボールが止まり、シュートまで持ち込めない。そして、他の味方選手のフォローがない。「じゅんやを孤立させるな!」ヒデ監督の指示が飛ぶ。ゲームは0対0のまま一進一退の展開となった。4年生といいながらレベルの高いサッカーを見せる「大山田」は時にDF隼大をかわすこともあった。その時、フォローしたのが木村だった。父から「強くいけ」と言われている木村。我慢強く「大山田」の攻撃を抑えるのだった。

 前半を0対0で折り返した両者。後半も一進一退のこう着状態が続く。足元が悪い中、接触プレーで転倒する選手も多々。厳しい試合となった。そして後半も残りわずかとなり、引き分けムードが漂い始めたその時、ペナキッズのロングパスが右サイドへとするりと通り・・・。それに合わせて俊足でボールキープしたのはアキラ。相手DFと競り合いながらもゴール前へとドリブル突破。そして、右足でミドルシュートを放った。ボールは緩やかな曲線を描き相手ゴールへ。待望の1点をあげたのだった。ガッツポーズのワッキーコーチ。しかし、監督ヒデは喜ぶ顔も見せずに次の指示をピッチに叫ぶ。ヒデも監督として本物へと成長していた。

 結局、ペナキッズは1対0で「大山田」の4年生チームに勝利した。しかし、苦しい試合にメンバーに笑顔はなかった。木村は言った。「良いプレーできなかった」。そんなペナキッズに「大山田」の小山監督がエールを送ってくれた。「愛知FCは強い。隼大を中心に声を出し続けて戦って欲しい」。

 監督、コーチは、サッカー自体は少しずつよくなっていると言う。しかし、ペナキッズは持てる力のまだ少ししか出していない。秘めた可能性を信じ、もっと自分を追い込み、戦っていこうとキッズを鼓舞するのだった。
今週のお言葉
人生は10段変速の自転車のようなもの。
自分が持ってるものの大半は使っていないのです
  スヌーピーの生みの親
チャールズ・シュルツ
(アメリカ・漫画家)
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7月16日(日)
シュートフェイントをワッキーから教わるリョーマ
シュートフェイントを使う為にも攻めるリョーマ
「鋼鉄のディフェンス」に挑むペナキッズ
アキト、遂に鋼鉄のDFを突破する!?
 
白熱プレーに一喜一憂の監督&コーチ
 
ゴール前に果敢に迫るトオヤ
 
シュートフェイントを披露できなかったリョーマ
 
敗北に一人苦しむ翔耶に声をかけるヒデ監督
 今回の対戦相手は「長久手スリーエス」。「鋼鉄のディフェンス」と呼ばれる鉄壁の守備を誇る強豪だ。そして、定期的に「愛知FC」と練習し、彼ら自身も打倒「愛知FC」を目指していた。ただでさえ得点力不足のペナキッズにとって、このチームをいかに崩すかが、大きなポイントになるのだ。

 この日、欠場の隼大の代わりにキャプテンを務めたのはリョーマ。ワッキーコーチからシュートフェイントを教わり、「鋼鉄」を打ち破りたいと燃えていた。更に「試合に勝って監督、コーチを驚かす」と自分自身に約束していた。そして、それには理由があった。数日前、偶然目にした新聞記事に、かつて戦った名古屋FCレディースのメンバーが海外遠征イレブンに選出されたとあった。彼女たちがこれほど頑張っているのに、自分が頑張らないわけにはいかないという思いがリョーマを奮起させたのだ。

 試合は開始早々「長久手スリーエス」のゴールで始まった。守備だけでなく、基本的な技術力の高さを見せつける「長久手」。コーナーキックからの正確なセットプレーでも更に2点を奪われた。一方、リョーマはシュートチャンスをつかめない。「長久手」の守備の要、平田豪輝君が立ちはだかっていたのだ。パスやドリブルでは「鋼鉄のディフェンス」を中々崩せない。ペナキッズはミドルシュートとサイドからの攻撃で活路を見出そうとする。そして前半残り5分、遠矢が右サイドからあげたクロスにアキトがヘッドを合わせた。おもわず立ち上がる監督とコーチ。素晴らしいシュート。しかし相手GKの好セーブに阻まれて得点ならず。しかし、優れたディフェンスにはサイドからの攻撃が効果的。この日、遠矢アキトが見せたシュートは一瞬ではあったがイレブンをしびれさせた。試合結果は0対5。完敗だった。試合後、監督は言った。「ゴールを決めるのは技術も大切。しかし、それより大切なのはボールに飛び込む『勇気』。長久手には勇気がある」。コーチが続けた。「遠矢アキトが見せた素晴らしいシュート。あの時、みんなは盛り上がったはず。その盛り上がりを試合中持ち続けるんだ。試合の流れはそうして引き寄せるものだ」。

 この日、アキトは約束を果たせなかった。シュートを放つ事も出来なかった。自分自身の出来をこう振り返った。「30点」。長久手DFの平田君は言った。「こぼれ球にももっと攻めていかないと・・・」。

 打倒「愛知FC」。この共通の目標を掲げる両チームは試合後合同練習を行った。しかし、この時、GK翔耶に異変が起こった。練習に参加せず座り込んでいるのだ。5失点を自分の責任と責めているのか、理由はわからない。ヒデ監督が彼のもとへと近づき語りかけた。

「ペナキッズには何がたりないのかな?」

 答える翔耶
「チームワーク」。
 監督が続ける。
「じゃあ、みんなが練習している時に翔耶がここにいるのはどうなのかな?」
 翔耶。 
「・・・・・」

 監督は優しく語り掛ける。
翔耶の力を借りたいからさ。一緒にやろうぜ」
 監督の言葉に立ち上がる、翔耶
「たすかるぜ」
 そうつぶやくと翔耶をピッチへと導く監督だった。
 なかなか勝てないペナキッズ。「勇気」と「チームワーク」で更に強くならねばならない。
今週のお言葉
人のために何かをすることで、
誰もが素晴らしい人になれます
  人種差別と戦った牧師
マーチン・ルーサー・キング・Jr
(アメリカ)
吹き出し 吹き出し
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7月9日(日)
日系ブラジル人チーム「コレジオ・ドン・ボスコ」の本場ブラジル体操
ボスコのキャプテン、アルトル・メイラ・デ・
ゾウザ君
小柄なじゅんやがゴールに迫るが・・・
12歳になったばかりの。自ら祝砲なるか!?
 
ジョアオ君と翔耶の一騎打ち
 
サンバを奏でるブラジル応援団
 
とにかく熱いブラジル応援団
 
「シュートを打たない!」と隼大(左)とFWアキラ
 今回対戦するのは、日系ブラジル人チーム「コレジオ・ドン・ボスコ」。奇しくも、数日前にW杯でブラジルに敗れた日本代表。その仇討ちを打つ形となるのだ。

 王国ブラジルチームはキャプテンのアルトル・メイラ・デ・ゾウザ君始め、恵まれた肉体を持つ大型チーム。そして、応援団もドラムなどの鳴り物を手にサンバを打ち鳴らす、熱くて激しいチームなのだ。

 そんなブラジルチームを威嚇しようと、まずは「ブラジル体操」を放つペナキッズ。しかし、ボスコのメンバーは全く表情を変えない。ペナキッズレベルでは本家に通用しないということか。ともかく試合が開始された。まずは小柄ながらスピードを活かしたペナキッズがブラジルゴール前に迫る。コーナーキックから作ったチャンスにじゅんやがシュートを放つが、GKゾウザ君の大きな体を前に焦ったか空振り。好機を逃してしまう。

 一方、ボスコは高身長で美男子のジョアオ君を中心にペナキッズゴールに迫る。しかし、その攻撃を抑えるのが、この日DFに入った。実は、彼は12歳の誕生日を迎えたばかり。両親がプレゼントとしてくれた「キャプテン翼」の如き好プレーで両親の期待に応えたい。そして、この日のは、ボスコ攻撃陣を抑えるばかりでなく、豪快なミドルシュートを見せるなど、随所で輝きを見せていた。

 しかし前半終了間際、ペナキッズは一瞬の隙をつかれジョアオ君にドリブル突破をゆるす。そして、そのままGK翔耶と1対1の勝負に持ち込まれ失点。重い1点を献上することとなった。ワッキーコーチは思わずこぼす。「日本代表チームと同じ時間帯に取られてしまった」。結局、後半の攻撃も及ばずこの1点が決勝点となり敗北。代表チームの仇討ちとはならなかった。

 試合後、汗を拭い、水を飲む選手たち。その中で隼大がいつになく厳しく言い放った。「FWがシュートを打たん」。その目の前にはFWのアキラがいた。しばらく沈黙の後アキラがつぶやいた。「打てるところで打たんかった」。

 これが今のペナキッズの弱点だった。

 ペナキッズの攻撃を防いだボスコGKのゾウザ君はペナキッズにメッセージをくれた。「サッカーを楽しんでください。そして、愛知FCに勝ってください」。

 しかし、その言葉にも、この日のペナキッズは明るさを取り戻すことはできなかった。
今週のお言葉
一生懸命努力すればするほど、運は味方する
  全メジャータイトル制覇
ゲーリー・プレーヤー
(南アフリカ・プロゴルファー)
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7月2日(日)
ジェット・ドリブラー杉江君VSでかくて太い隼大
隼大の信条は「辛抱」
キャプテンは与えられた「試練」
負けじとボールを奪いにかかるペナFW陣
 
3点目となる杉江くんのボレーシュート
 実戦練習の積み重ねで技術力アップをはかるペナキッズ。今回の対戦相手は新空港「セントレア」のお膝元、常滑のチーム、その名も「FCセントレア」。元祖空港の街、豊山のチームとしては負けるわけにはいかない対戦相手なのだ。しかし、この「FCセントレア」にはジェット・ドリブラーの異名を持つ技巧派FW、杉江嘉紀君がいた。小柄ながら高いボールキープ力と突破力を兼ね備えた恐るべき選手なのだ。体格に勝るキャプテン隼大が、彼を抑えなくてはならないのだが・・・。実は、隼大は傷めた腰の治療のため、病院を訪れていた。

 試合は、スピードに勝る「FCセントレア」がサイドから攻め上がり、好機を作る。それに対し、木村隼大がゴール前でクリアしてゆく。腰を痛めている隼大は言う。「キャプテンとして辛いことはある。でも、それは俺に与えられた試練なんだ」。彼の勉強机の上には「辛抱」と書かれた紙が貼ってあった。

「辛抱」。その言葉通り、隼大を中心にペナキッズDF陣はゴールを死守していた。しかし中盤と前線のボールキープがままならない。隼大は叫ぶ。「からだ!からだ!当たれ!当たれ」。もっと闘志を持って相手に当たりボールを奪って欲しいのだ。ヒデ監督は苛立っていた。「DFが必死で守っているのだから、FWは取られたら取り返せ!守れ!」。

 そして中盤でボールに集まりすぎたペナキッズの裏をかき、広くスペースの空いた右サイドを抜かれ先制点を奪われる。それでも1失点。チームは勝てると思っていた。

 しかし、後半。相手ヘディングを完全にフリーでさせてしまうなど、ところどころの隙をつかれて2失点。足の速いヒロを投入するなど、流れを変えようとするが、結局0-3で敗れたのだった。

 ヒデ監督、ワッキーコーチは苦悩していた。攻め手、スタイル、例えばドリブルのチームなのか?パスのチームなのか?スピードのチームなのか?それらチームの攻撃スタイルが確立されていないのだ。「11人で戦わねばならないのに6人くらいで戦っている。これでは勝てない」ヒデ監督はキッズに強く言う。「ミスは誰でもする。それは仕方がない。でもミスを怖がってボールに向かっていかないのは問題だ。そんな奴にサッカーをする資格はない」。

 杉江君は、ペナキッズDFの当たりは強かったと言った。
「なんとしても1点取る」。ペナキッズの課題が浮き彫りになったのだった。
今週のお言葉
失敗は成功のマザー
  読売ジャイアンツ終身名誉監督
長嶋茂雄
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