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過去の成長記録
5月28日(日)
「体の軸を整えて~」
近藤先生直伝ウォーキングで街を行く
「いたたたみ~」で激走するひろ
足裏が痛い!
河井さんと「腹筋バトル」を行うかいせい
勝負は2回半で決着
 雨天のこの日、体育館に集まったペナキッズはまずヘディングの練習から始めた。そのコツは、最後までボールを見ること。体をムチのようにしならせてボールを打つこと。そして、眉間でとらえる意識をもつこと。このペナルティのアドバイスを受けて練習開始。太一せいやら、ヘディングが不得意な子供が徐々にではあるが成長を見せる。

 次のトレーニングは、アクアビクスで世界チャンピオン5連覇を果たした近藤加奈恵先生による「体の中心軸を整える」運動。それは、「お尻を緩めたり締めたりする運動」。屈伸しながらお尻に意識を集中することで、体の中心軸が定まるのだ。中心軸が定まると中田英寿選手のように目線のぶれないプレーが出来るとともに、疲れない走りが可能となるのだ。

 さて、雨の中、近藤先生直伝の「軸を意識したウォーキング」で街に出たペナキッズ。今日は、街の人々が考案してくれた様々な特訓を行うトレーニング・ツアーに出かけたのだった。最初の練習場は地元のスーパー「Aコープとよば店」。ここでは店長、竹中容一さん考案の「ジャンピングパン食いトレーニング」に挑戦。パンをボールに見立てヘディングを行うという、子供の食欲を活かした練習を行う。続いては「大口たたみ店」の3代目、大口郁夫さん考案の「ぶつぶつ歩いてイタタタミ~」。これは大口さん特製の重さ5キロの小型たたみを背負って、足裏マッサージコースを走るというもの。足腰を鍛えるとともにぶつぶつによる足裏マッサージ効果で健康増進をはかるという画期的トレーニングなのだった。さらに、鼻緒をすげて43年。堀尾履物店の堀尾洋子、鬼頭千枝子さん姉妹による「たまげた」。これは、下駄ばきの上、股間にサッカーボールをはさんで歩くというもの。腿を鍛えるとともに、バランス感覚を養うという特訓であった。

 続く、スポーツ用品店「プラザオガワ」では、イチロー選手と親交のあるご主人、河井政三さんと腹筋バトル。さも腹筋に自信ありげな河井さんに対し挑戦したのは、腹筋には自信がないが、ジャンケンが好きという理由でジャンケンに勝ってしまったかいせい。いざ勝負。すると、河井さんの腹筋は、2回目で悲鳴を上げてしまった。かいせい勝利でプレゼントとして代表ユニフォームをもらうことに。

 最後に訪れたのは、果実、野菜をあつかう「ヤオカネ」。ここでは販売部長、水野文雄さん考案の「飛んできたのは何々な~に」に挑戦。これは、一瞬目の前をよぎる「ある物」を見定め当てることで、動体視力を養うというものだ。キッズの目の前をバナナ、にんじん、きゅうりが飛び、そして、袋入り「粉末かんてん」や今中投手がプリントされた下敷きといった難題も出されたのだった。

 街の人の協力を得て様々なトレーニングを行ったペナキッズ。中にはサッカーと無縁と思われるものある。しかし、ワッキ-コーチは語る。「あるサッカー選手が言いました。全てのことは未来への糧になる。関係ないことのようでも、必ず皆の役に立つのです」と。あるサッカー選手とは、現日本代表選手の中田英寿である。
今週のお言葉
全てのことは未来への糧になる
  現日本代表、サッカープレイヤー
中田英寿
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5月21日(日)
子供の指導方針について語るミスターナガレ
シュート練習でキーパーをかって出る
ミスターナガレ
ナイスセービング!ミスターナガレ
前回、金華山登頂を果たしたペナキッズが次に向かったのは清流長良川。広い河川敷を利用して様々なトレーニングを行うというのだ。まずはスローインの練習から始めようとするペナキッズ。と、そこへ突然、聞き覚えのある声が響き渡った。「さすが清流長良川!」。なんとペナキッズ最高顧問、ミスターナガレがやってきたのだ。いつも、遠隔地からペナキッズを激励していた氏も、キッズのことが気になり遂にやってきてしまったのだ。しかもシュート練習をしようというキッズに対し、自らキーパーをかって出た。「こう見えても私はベルリン五輪に出場したのだ」と皆があきれる嘘を言いながら、自慢のウエスタンルックでキッズの前に立つミスターナガレ。いよいよシュート練習が始まると・・・。これが予想に反してうまい。さすが、最高顧問。名キーパーぶりを発揮するのだった。

ところで折角の長良川。この日は鵜飼の鵜も見に行くことに。初めて鵜を間近に見るキッズ。恐る恐る触れてみる彼らに鵜匠さんが言う。「実は鵜飼もサッカーに似ているのです。監督である鵜匠が複数の鵜をコントロールし、組織プレーを行っているのです」。

さて、再び河川敷でのトレーニング。ミスターナガレとのシュート練習は、彼がナイスセービングを見せることでヒートアップしていた。そこで、ミスターナガレが宝物にしているユベントスのボールを使用して、川をバックに真剣勝負をすることに。ミスターが見事セーブすればボールは氏のもとに残るが、ゴールを決められるとボールは清流に乗って流れていってしまうという厳しいゲームなのだ。

キッカーは、この日の練習で良いシュートを見せていたキャプテンはやた。ウエスタンルックのミスターナガレ。清流を背にその表情に闘志がみなぎる。一方はやた、キャプテンとして最高顧問に実力を見せたい。はやたがその右足を振りぬきボールはゴール右サイドへ。ミスターの読みも右サイド。キックと同時に反応したが、しかしそこはウエスタンルック。ボールのスピードに体が今一歩及ばず、ユベントスのボールは清流長良川へと飛んでいった。悲鳴を上げるミスターナガレ。その脇で、歓声を上げるキッズ。さらに川を流れてゆく宝物のボールを的に石を投げ始めるキッズ。ミスターナガレがペナルティに言った。「オレって嫌われてるの?」
今週のお言葉
「花」
川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ
  喜納昌吉
(「全ての武器を楽器に」と唄い続ける
沖縄出身のミュージシャン)
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5月14日(日)
リフティング回数が5から19回へと
格段に増えたさとし
金華山登山の最中、
とかげに指をかまれるワッキー
限界ギリギリで登頂したかいせい
「やればできる」と子供を称えるヒデ
「天下を取る」と誓うペナキッズ
今回のトレーニングはまずリフティング。ボールを地面に落とさずに連続して蹴り上げる技で、ボールコントロールの基本中の基本だ。ペナルティがリフティングのコツを伝授する。「大切なのは足の甲の中心でボールの中心を捉えること。そして一気にたくさんの数を目指すのではなく、2回出来る人は3回。3回出来る人は4回と一つづつ数を増やすよう心がけること」。

さて、このアドバイスを受けて練習開始。ここで劇的に成長を遂げる子がいた。さとしだった。さとしは、当初せいぜい5回続けられるかどうかの状態だった。しかし、一回ずつ増やせば良いという、ヒデの指導を受けるうちにみるみる回数は増え、練習開始後数分で19回までできるようなったのだ。メンバー全員の前で上達したリフティングを披露するさとし。上気した顔に本物の汗が流れていた。

さて、この日の特別メニューは金華山登り。この山は元グランパスで日本代表でもあったフォワード、森山泰行選手(現FC岐阜)が現在もトレーニングに使っているのだ。森山選手が解説してくれた。「金華山登りは大変きついです。しかし、この山を登ることによって野性的な筋肉がつき、サッカー選手として良い体になります」。子供たちの下半身強化に最適なのだ。マネージャーのあんなちゃんが差し入れてくれたおにぎりを持って、いざ、織田信長ゆかりの岐阜城目指して登山が始まった。

メンバー全員元気に斜面を登ってゆく。この時点では、年齢の高い監督ヒデの方が登りきれるがどうか内心不安を抱えていた。順調に中腹まで辿り着いたペナキッズは、ここでおにぎりを食べることに。この時突然、キャプテンはやたが、豊山町に伝わる(?)食事時の儀式を始めた。手を合わせ呪文のような言葉を唱え始めたのだ。「鶴さんのようにツルツル飲み込まず、亀さんのようによくカメカメ」。全員でこの言葉を唱え食事開始。なんと洒落た言葉なのだと、ペナルティも感動。と、この時、ワッキーがとかげに指を噛まれるアクシデント。小指に牙が食い込んでいるのがわかる。よく噛まれたのはワッキーであった。

さて、食事を終えると再び登山開始。メンバー全員元気に歩み始めたと思ったその時、一人の子に異変が起こった。「かいせい」だった。彼の足はまだ細く、決して強靭とは言えない。ここまでの道のりでかなり疲労を蓄積していたのだろう。傘を杖がわりにして左右に揺れながらかろうじて前進を続ける。手すりに掴まりながら「歩くのつらい」とこぼしながらも、しかし監督ヒデの励ましで何とか自分を支えている。先を行くメンバーも時折、かいせいを待ちながら、全員での登頂達成を目指す。9歳のかいせいにとって今までで最も過酷な時間だったかもしれない。しかし、他人からの励ましを最も強く感じた時だったかもしれない。やがて、ヒデに手を握られたかいせいは、自身の限界を超え、メンバー全員と山頂に到達。試練を乗り越えたのだった。

天守閣に上がったメンバーは眼下の風景をすがすがしく眺めていた。ヒデが微笑んだ。「やればできるんだよ」と。そしてメンバーは信長のように「天下をとる!」と心に誓うのだった。
今週のお言葉
限界には限界はありません
  攻撃サッカーの名将
イビチャ・オシム
(ジェフユナイテッド千葉・監督)
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5月7日(日)
バランスを崩しながらも懸命に前進する太一
今回は、海へ向かったペナキッズ。その目的は、砂浜を走り、そこでボールコントロールすることで脚力強化をはかることだ。新舞子の海岸に到着すると子供たちは水辺へとまっしぐら。そして、自然とボールを蹴り始めるのだ。ヒデ監督がつぶやく。「ブラジルのサッカー少年のようだね」。さて今回のスペシャルトレーニングは「グルグルバットシュート」。二人一組で行う。一人のプレーヤーが、目隠しした状態でバットを額にあてて回転することで平衡感覚を失わせた上、ボールをコントロールしシュートするというものだ。様々な衝撃に耐えながらもボールキープしなくてはいけないサッカー選手のバランス感覚を鍛えるのだ。また、目隠ししたプレーヤーに対し、もう一人のプレーヤーが指示を出す。歓声うずまくスタジアムで選手同士がうまく連携するためには的確かつ大声による「指示」が必要となる。それをこのトレーニングでは身につけるのだ。
  最初に挑戦したのはキャプテンはやた。もっとも沈着冷静でテクニックも優れている彼だが、この初めてのトレーニングには体の自由が利かない。転倒し、バランス感覚の大切さを学ぶのだった。特に平衡感覚に大きな影響が見られたのが太一。彼は激しく転倒を繰り返す。しかし、それでもひたむきにボールを目指す彼の姿にワッキーコーチは思わず感動。彼を強く抱きしめるのだった。そのトレーニングを終えると、次に、皆が海に向かってそれぞれの思いを大声で叫ぶ。それも声を出すことの大切さを学ぶ練習だった。「お父さん、お母さん、両方が好き!」「腹へった!」子供たちの素直な思いが海に広がってゆき、最後に太一が叫んだ。好きな遊びは「サッカー!」・・・。そしてワッキーコーチがしめくくる。「そのとおり。やらされてやるのではなく、やりたいからやる。その気持ちが大切なんです」。海岸線を走ってゆくペナキッズの姿がそこにあった。
今週のお言葉
やらされてやるのではなく、やりたいからやるのです
  曽野綾子(小説家)
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