教えてドクター
視聴者の皆様から健康天気予報の予報ジャンル*についての
疑問や質問をドクターにお答えいただきました。
紫外線
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
SPFとは、紫外線B波を遮断する効果の指標で、例えば20分で赤く日焼けする人がSPF10の日焼け止めクリームを塗った場合20×10=200分日焼けしないですむという意味。
重ね塗りしても、単純な足し算で得られる数値の効果を期待できません。
ただし、層で重ねることで塗りむらの影響が少なくなったり、表面が落ちても下の層がカバーしてくれる可能性はあります。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線を帯びたしまった後からのケアは難しいです。遺伝子の傷を直すクリームは今のところ入手できません。日焼けで赤くなった場合は、炎症を抑えるため、冷やすこと、炎症を抑えるクリームを塗りましょう。1歳でも、皮膚に優しい子供用日焼け止めクリームを塗ってから外出しましょう。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
抗酸化力の強い食物は多少効果があります。
ビタミンCであれば一日1000ミリグラム摂取する事をおすすめします。
そしてもっとも大切なのは日焼け止めを塗ることです。
特にシミの原因になる紫外線A波は、今まで薄く目立たなかったシミをさらに黒くしてしまい目立たせてしまうので止めることが大切。
A波をしっかり止める日焼け止め(PA++~+++)と表示されてるいるものの使用をおすすめします。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線を浴びた皮膚に、軟膏で治ったのでしたら、多形日光疹でしょう。
多形日光疹とは、日光に含まれる紫外線に対する免疫の異常反応で、詳しい仕組みはわかっていません。
また、服用した薬、皮膚に塗った薬や化粧品などが引き金になり、
皮膚炎を起こすこともあります。そのときは、光線過敏性薬疹という別の病気で、女性や、こどもに多い傾向があります。
症状としては、日光にあたったところに複数の赤い隆起や不規則な形の赤い皮疹が生じます。このような症状がある人でも繰り返し日にあたると、日光に対する皮膚の過敏性は徐々に弱まっていく傾向があります。紫外線を防止できる衣類を着用し、日光を極力避け、日焼け止めを使うべきです。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
日光浴の良いところは精神的な開放感でしょう。あとはビタミンDを作るくらいなのです。一方、日光浴で太陽紫外線を浴びれば、表皮のほとんど全ての細胞や、一部真皮の細胞の遺伝子に傷がつき、皮膚がんになる可能性が高まります。特に細胞分裂が盛んな赤ちゃん時代は浴び過ぎないように工夫し予防してください。必要なビタミンDは現代では食事で十分摂れますし、顔以外の腕や首などに正午近くに時間帯であれば5分も太陽光を浴びれば十分です。
70歳になっても同じで、10分程度日焼けに至らない少ない紫外線量を、浴びればよいのです。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線は皮膚にとって様々な弊害をおよぼすもの、つまりストレスです。
また、最近、紫外線が疲労と関係あることもわかってきました。
まだ詳しい仕組みはまだ分かっていませんが 大量の紫外線を身体の広い面積に浴びるとカラダが疲れたと感じるサイトカイン(生体反応物質)を皮膚の細胞から放出し、血液にのって体内を巡ります。
すると倦怠感、発熱、体調不良などを起こします。
野外で体調不良になるというと熱中症のイメージがありますが、紫外線が原因ということも有ることを憶えておいて下さい。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線をあびると、一番外側にある皮膚、表皮細胞がダメージを受け、水分が蒸発し乾燥、バリア機能が弱まるため、唇の皮がむけたりヒリヒリするようになります。
さらに、紫外線をそのまま浴びると、細胞の遺伝子にたくさん傷がつき将来腫瘍ができることもあります。最近では紫外線カットのリップクリームも多くみられますので、こまめに塗るように心がけてください。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線には、肌を黒くするA波と赤くヒリヒリさせるB波があり、B波は厚さ5ミリ以上のガラスで止まりますが、 A波の方はガラス越しでも届いています。
車の中と油断はせず、A波をしっかり止める日焼け止め(PA++~+++)を塗ることが一番の予防です。
またガラスに無色のUVカットフィルターを貼ったり アームカバーもおすすめです。
※フィルターには車に使用していいものと、そうでないモノがあります。
よく調べてからお使い下さい。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
++とは、正確にはPAと言う文字が頭に表記され、これはプロテクション・グレイド・ユーヴイ・エーの略で、肌の奥まで到達する紫外線Aを防止できる目安です。
横の+(プラス)が多いほど紫外線Aの防止効果が高く、「効果あり」が+(プラス)、「かなり効果がある」が++(ツープラス)、「非常に効果がある」が+++(スリープラス)と表示されます。
紫外線Bを防ぐ指標であるSPF値とともに、目的にあわせて使用することが大切です。
例えば、炎天下でのマリンスポーツ等はSPF30以上PAツープラス以上がおすすめです。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線は確かに白内障の原因となり得ます。
理由としては、紫外線によって発生した活性酸素が目のレンズの役割をしている水晶体を傷つけ、白く濁らせてしまうからなんだそうです。
また、年間紫外線量が多い地域に住む人は、紫外線量が少ない地域に住む人に比べ、白内障にかかる割合が高いというデータもあります。
紫外線を防ぐのは肌だけではなく、目にも紫外線カットのサングラスをかけるなど、対策が必要です。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
赤ちゃんは、天気のよい日には日光浴をさせましょう、というのは昔の常識。最近ではかえって体によくないことがわかってきたのです。特に細胞分裂が盛んな赤ちゃんに紫外線を大量に浴びさせると、シミ・ソバカスの原因となるだけでなく、免疫機能の低下や皮膚ガンを招く可能性が高まるそうです。
そのことを踏まえて、真夏に直射日光を10分以上浴びるなら、必ずSPF10くらいのUVクリームを塗ってください。重要なのは肌に負担が少なく、水で落とせるタイプを選ぶこと。「弱酸性」「無香料」「無着色」のものがおすすめです。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線量は晴れの日が一番多いですが、曇りの日も雨の日も降り注いでいます。
その量は、晴れの日と比べると、雨の日こそ2割ですが、うす曇りの日は8割もあるといいます。
曇りの日は、太陽が見えない事で油断して日焼けしやすいため、質問にあったような誤解をされるのかもしれません。
さらに時間的に、最も多いといわれるのが午前10時から午後2時です。
洗濯ものを干したり、ちょっとした買い物でも紫外線の影響を受けますので注意してください。
ドクターからの回答
サンクリニック院長 市橋正光先生
紫外線は、オゾン層の厚さ、緯度、季節、雲の量などに影響されます。アフリカの中でも赤道直下は強いのですが、空気が排気ガスなどで汚れていると弱くなります。
また人によっての吸収度合いですが、メラニン色素が少ない白色人種は、(メラニン色素が)多い黒色人種に比べ、紫外線の害はおよそ5倍になるそうです。日本人でも、色白の人は色黒の人に比べ、3倍くらい紫外線をよく吸収すると言われています。
ドクターからの回答
ビタミンCには紫外線によってできる活性酸素を除去する働きがあります。
紫外線が気になりはじめるこの季節は日焼けをしない時であっても、ビタミンCを1日に約1000mg程度摂取するとよいでしょう。
これは、レモンなら10個分、ジャガイモで約16個分、キウイでは約14個分に相当します。
1つの食品から摂取するのは大変なので色々な食材からバランスよく摂取するのが理想的ですね。