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第276回(10/23)

病の謎をズバッと解明!“名探偵”総合診療科の実態

ゲスト 奈美悦子 プレゼンター パックンマックン

総合診療科は、患者さんの症状を総合的に判断し、すべての病気の可能性を探って病名を判断する、いわば医学界の名探偵です。

迷った時は命に直結する器官順に受診

例えば原因不明の胸痛が起こって何科を受診すればよいのか迷った時、命に直結する器官から受診するのが鉄則です。まずは、心臓・血管を疑って循環器内科へ、次は肺を疑って呼吸器内科へ、そして食道を疑って消化器内科へという順番です。

総合診療科はコンビニ?

専門科は高度で上質なものが揃っていますが、扱っている商品は限られているブランド街のようなもの。対して総合診療科は、高級品は少ないですが幅広い商品が網羅されているコンビニのようなものです。

総合診療科では、まず問診が行われます。とにかく多くの話を患者さんから聞き出して、あらゆる病気の可能性を探り、病気を絞り込んでいきます。その後、採血・採尿・レントゲンなどで推理を確信に変えていくのです。

問診上の情報は半分が言語情報で、あとは顔色や声のトーン、言語化できない情報などの非言語情報です。医師は問診(聞き出す力)と想像力(組み立てる力)を合わせて病気を推理していきます。

患者として診察を賢く受けるポイントは、メモを持参すること。いつからどんな症状か、薬はいつどんなものを服用したか、また他病院の受診の有無や、いつどこでどんな治療を受けたかなど、正確に医師に伝えられるようにしましょう。
また、自分の性格などを熟知していてくれるかかりつけ医を持つことも、とても大切です。