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第244回(2/27)

ショック!どーすればいいの!?日本人の宿命!?食道がんの真実

ゲスト 目黒祐樹 プレゼンター パックンマックン

食道がんになりやすい体質の日本人。食道がんは早期発見できれば根治することもありますが自覚症状がほとんどなく、進行してから発見されることの多い、治療が難しいがんの一つです。

食道がんのリスクチェック

A- お酒に強いタイプ(高活性型)
B- お酒に弱い体質だが、お酒に慣れて飲めるようになったタイプ(ヘテロ欠損型)
C- お酒が全く飲めないタイプ(非活性型)

この中で一番食道がんのリスクが高いのは、Bタイプです。

お酒を飲むとアルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドになりますが、このアセトアルデヒドは発がん物質です。
通常なら酵素の働きで無毒化されるアセトアルデヒドですが、アルコールの量が増えると分解が追いつかなくなります。分解しきれないとアセトアルデヒドは血液にのって体内へ行き、各臓器の酵素の働きによって分解されます。しかし食道では酵素がほとんど働かないため、アセトアルデヒドは分解されず蓄積してしまうのです。
さらに日本人の40%はもともとアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱いため、お酒を飲めば飲む程発がん物質がたまって、食道がんになりやすくなるのです。

アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い人は、お酒を飲むと顔が赤くなります。ポイントはコップ一杯のビール。
コップ一杯のビールで顔が赤くなる方は食道がんのリスクが高くなります。なかでも、もともと弱いのにお酒に慣れて飲めるようになったBタイプの方は、アルコールに対する抵抗力がついただけで、酵素の働きが高まったわけではありませんので、最も食道がんになりやすいと言えるのです。
食道がんの予防には、お酒を控える事、禁煙することが大切です。

食道がん最新治療法

自覚症状がほとんどなく、発見が難しい食道がん。しかも早期のうちから転移することも多く、進行すると手術も大がかりになってしまいます。
しかし早期発見できれば内視鏡で治療でき、時間もわずか15分程。
早期発見には、新しく開発されたNBIという内視鏡も効果的です。
日頃の検査と予防を心がけましょう。